金野幸雄

一般社団法人ノオト代表/古民家など歴史的建築物の活用を起点に、限界集落の再生、農村地域の再生に取り組んでいる。

ノオト以前のこと(その3)

あなた達が知っているNOTEチームに辿り着くには、もう少し紙幅が必要です。このままだと(その8)くらいになるので、枝葉の面白いところを捨てて、今回、NOTEチーム設立までを概説したいと思います。

篠山市副市長のころ

「成り行き」とは半分は偶然で半分は必然なことです。私自身、どこまでが必然で、どこからが偶然なのか判然としないのですが、とにかく、平成19年の春、私は兵庫県の人事異動で篠山市に副市長

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ノオト以前のこと(その2)

あなた達は、全国のあちらこちらに住み着いて、あるいは通いながら、その土地に根ざして活動しています。そこが、自分のふるさとだからというのであれば理解しやすいのですが、成り行きで行き着いてしまった場所としか説明できないことも多いかと思います。どこか腑に落ちる場所。

私の場合は、DNAが岩手で(おじいさんが岩手から関西に流れてきた)、生まれたのが徳島なのですが、流れ着いたのが丹波篠山ということになりま

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ノオト以前のこと(その1)

あなた方は若くして転職しました。概ね5〜10年間の社会人経験を経て、NOTEというチームに転職し、NIPPONIAという活動に参画してくれています。私の場合、転職したのは55歳ですから、相当の奥手です。兵庫県で土木職の職員として25年間を勤めた後、篠山市副市長を1期4年間勤めてから公務員を辞めました。転職に至るにはそれだけの時間が必要でした。生きた時代や暮らした組織が違うから一概に比較できないとは

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社内通信

一般社団法人ノオトの設立が平成21年2月ですから、もう10年が経ちました。良き仲間を得て、地域再生の事業モデルが確立し、この10年でひとまとまりの仕事が出来たかと思います。そして63歳になりました。今年は64歳、これまでに得た経験や知見を、記しておきたいと思うようになりました。

しかし、その経験や知見を誰に伝えようというのか、そのことがこれまで判然としないでいました。誰に向けて書けば良いのか。対

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再生

先日、銀行に行って、振込用紙の日付の欄に日付を記載した瞬間、不意を突かれて、手が止まってしまった。カウンターの向こうの若い銀行員さんが「お名前と住所を...」と言うのを聞いて我に返ったのだが、何が起きたか俄には理解できなかった。日付欄に、もちろん「今日の日付」を書く訳だが、それが奇妙なことに、自分の「生年月日」と同じだったのである。

その日、63歳になった。昭和という時代は63年間存在していたの

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妄想と構想のあいだ。

私たちのチームは全員が妄想家、妄想する性向と能力を持っていると思います。「ヘンタイ」に属す。

マルクスは資本論のなかで、「人間が立ちむかうのはいつも自分が解決できる課題だけである」と書いたらしく、確かに人は、自分の能力を超えている問題の問題設定はしないものです。マルクスの言は真実を突いていると思いますが、一方で私たちは、解決できるかどうか分からない課題にも、果敢に、軽率に、挑みかかってきたように

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