見出し画像

【タンポポ の綿毛と子どもと蟻と】

うちの畑の入り口を賑やかしてくれているタンポポ たち。
綿毛が飛んでしまった茎は、朝の畑仕事の時に回収しています。

茎を摘む時「ポキポキっ」と軽やかな音がするよ♪
ついでにタンポポ のまわりの草取りもしておきます

綿毛が終わった茎が残っていると「綿毛の風景の魅力」が半減してしまう、と思っているのです。
だので、そうせずにはいられません。

お昼頃には、新しい綿毛が開きます。

ぽわわわ〜ん♪
ふわふわ〜ん♪

ほら、ね。終わった茎が残っていないといい感じでしょ♪

わたしはこの時期、タンポポのお世話を楽しむ「タンポポ おばさん」と化すのです。
そして、秋には「彼岸花おばさん」になります(彼岸花の整備は9月頃から始まります)。


ところで、先日の夕方、こんなことがありました。

ふぅちゃん(愛犬)との散歩の帰り、畑に立ち寄ろうとした時のこと。

近所の子どもたちが、うちの畑の入り口で、タンポポ の綿毛を両手いっぱいに摘んでいました。

「わ〜い!すごい、すごい」
と言いながら、家に帰るところでした。

すっごく嬉しくなっちゃった!

毎年、思うことなんですが。
「綿毛をふ〜っと飛ばして遊んでね」
っていう看板を作って立てておこうかなぁって。

でも、こうして遊んでくれていて良かった。

喜んで帰る子どもたちの姿を見送りながら

「その綿毛。家に着くまでには飛んでしまって、茎だけになってると思うんだけど。。(^^;
また、遊びに来てね」

と心の中で声をかけたのでした。

来年こそ看板を作っておこうかな🍀


そして、昨日のことです。
タンポポ のお世話をしていた時に、綿毛が歩いているのに気づきました!

地面に落ちた綿毛が、ランダムに動いているのです。

が、じっと目を凝らして見たら。
それは、蟻さんが綿毛を運んでいるところでした。

↑スマホで撮った動画をvimeoにアップロードしてみました。
綿毛を持って歩いている蟻さんが分かるかなぁ。

何匹もの蟻たちが、綿毛を
うんしょ!こらしょ!
と運んでいるのです。

巣材で使うのかなぁ?
と思って検索してみたところ「収穫アリ」だと分かりました。

クロナガアリは別名「収穫アリ」と呼ばれ、主に植物のタネを拾い集めて食料にしています。そのため、他の多くのアリが活動する暖かい季節ではなく、植物のタネが実って地上に落ちる秋になってから巣を開け、出てきて働き始めます。

 食べるタネの種類はだいたい決まっていて、おもしろいことに人間が主食にしているコメやムギと同じ種類の植物のススキ、エノコログサ、メヒシバ、オヒシバといったものを主食にしています。ただ、ときには違う種類の植物のタネを運んでいるのを見かけます。

 写真のアリも時々、風に吹き飛ばされそうになりながらも、せっかくの獲物だから絶対に離さないぞとばかりに苦労しながら運び続け、巣に入っていきました。

=2018/12/17付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞朝刊から引用写真

なんと、収穫アリは、タンポポ の種は食べることはないのに運んでいるというのです。
種からアリが食べ物と勘違いする成分が出てるのかな??

でも、食べることはできないと分かり、巣の外へ捨てる、ということです。
そして、そこでタンポポ は芽吹くのでしょう。

そういえば、コンクリートの割れ目からタンポポ が芽吹いている場面をよく見かけます。

もしかして、アリが運んで巣の外へ捨てたからかもしれませんね。

植物の知恵(?)には驚かされることが多いです。

何はともあれ、アリがタンポポ の綿毛を運ぶシーンが見れて良かった。
また見れたらいいな♪

さて、今日も「タンポポ おばさん」のお仕事、してきまーす💐

* … * … * … * …*
風の谷ReLien
https://www.kazenotani-relien.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?