風織姫 あかいみちこ

衣食住を自分の手で豊かに。 誰もができる丁寧な暮らし方を。 仕事が暮らし暮らしが仕事。…

風織姫 あかいみちこ

衣食住を自分の手で豊かに。 誰もができる丁寧な暮らし方を。 仕事が暮らし暮らしが仕事。 風が吹くままに。時につむぎ風を巻き起こす。 社)風のみち 代表。さをり作家・講師。 自給農活動。エディブルシティ実験隊。 MachiCafeボスママ。windfall galleryオーナー

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最近の記事

今宵は七夕

ギャラリーで過ごす夜。 今宵は七夕らしい。 ハンモックに揺られて空のスペースを眺める。 オープンして2ヶ月弱。 毎週違う絵本のページを開くみたいに、 新たな風がここを通り過ぎていく。 それはワクワクな気持ちを生むと同時に 祭りの後のような寂しさもあって。 私は相当寂しがりのようだ。 今宵は七夕。 まだ彦星には出逢えず。。

    • 春はまた来る

      春の訪れとともに畑へ。 3ヶ月ぶりの畑では、秋に植えていった玉ねぎとニンニクが生きていた。 キャベツはそこそこ大きくなっていて、ブロッコリーはかわいい花盛り、あのサイズからみてそこそこ大きくなってたかも。 とり忘れの短足大根。 豆の後にまいたスペルトは出てるんだか出てないんだか。ライ麦は全滅っぽい。豆の収穫をまっててまくのが遅すぎた。 ここは高浜。原発のある町。 私はここの景色が好きだ。 今年で通い始めて6年目になるのか。 今まで原発のことには触れないでいた。 安易なこ

      • 愛と恋が共存する場所

        最近考える時間がとても必要で。 感情の引き出しを開けたり閉めたり繰り返しながら、その中にある自分に問う。 「あなたの心動かすものはなに?」 今日たまたま見ていた日曜美術館。 萩焼十三代三輪休雪氏の制作映像に 心の水平線が波立った。 一瞬のきらめきと素材との向い合い。 一方的な作用ではなく、素材との掛け合いがそこにはあって、対峙しながら対話しながら形が生まれていく。 中途半端な気持ちで手を入れると、素材に跳ね返されてしまうガチンコのぶつかり合い。 ドラマティックすぎる。

        • 心がぎゅっとする

          311。毎年この時期になると胸がぎゅっとして涙腺もおかしくなって心が弱る。 ちょうど土に向かい始めたのは震災のあった時だった。娘が東京農大に入学した時。 そうか土を触ってもう10年になるのか。 震災支援も農業も、自分ができることはしれていることを思い知らされた。 それから自分の生き方を考え直し始めたんだ。 いっぱいもがいてみてはいたけど、結局何も出来ず、何もやり通せず、ごめんなさいというシコリが心に残った。 心が疲れてしまった。 一つの仕事を終えても達成感もなく、気

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        • 風織姫の風の物語
          14本
        • 高浜 こまごま畑日記
          4本
        • 風織姫の風のつぶやき
          9本
        • 日々是良好
          5本
        • Ricefarmingの会
          3本
        • 私と本
          5本

        記事

          2021年の旅の予定

          2021年はゆっくりとスタート。 2020年は走り続けてきたからね。 ここ辺りで一回リセット。 MachiCafeを始めて、仕入れに走り回った。 初のウンカ被害に見舞われ在り方を問われた。 プランターセミナーを主催し、都会で自給する方法を模索した。 さをり本部とのつながりを絶ち、自分だから伝えられる形を探した。 味噌を自分で仕込み、醤油麹を作ることも習った。自給できることがまた増えた。 Michi Cafeで自分のご飯を食べてもらえる機会ができ、じっくり誰かと向き合う時間が

          2021年の旅の予定

          太陽が一番弱まる日

          2020年の冬至は12/21。 冬至の別名は 「一陽来復(いちようらいふく)の日」 中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉なのだそう。 私にとっては人生をリセットした日だ。 新しく自分だけの戸籍を作った日。 自分の名前と新しく戸籍が作られた2018年12月21日の日付だけが入っている戸籍謄本。 空っぽになった自分。 ただ全てを受け入れようとすることしかできず、 ただ壊れないように立ってることし

          太陽が一番弱まる日

          私と本 その5「傷つきやすい子どもたち」

          私と本。5冊目は 宮崎龍太郎 『傷つきやすい子どもたち』 父のように慕っていた宮崎先生の最後の本。 私は今はさをり織りや農業やものづくりの人のような顔をしているけれど、もともと福祉大出身で、アウトロー福祉人だ。 18歳からずっと障がい児者の人と関わりながら生きている。これはさをり織りと並んで、私のライフワークだと思う。 宮崎先生は私が駆け出しの福祉職員をしている時に出会った。障がい児者教育の有名な先生。 とにかく厳しい言葉がバシバシ飛んで来るし、立ち振る舞いや言動一つ

          私と本 その5「傷つきやすい子どもたち」

          私と本 その4「会うまでの時間」

          私と本。4冊目は 俵万智「会うまでの時間」 高校生のころから好きな歌人俵万智さんの自選歌集。 私の青春バイブルのような一冊。 万智さんの名を知ったのは、ミスタードーナツのCM。 『潮風に君のにおいがふいに舞う 抱き寄せられて貝殻になる』 女子高生には衝撃的だった。そして、あの有名な歌 『「この味いいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』 短歌という私の中の固いイメージを、万智さんはさらりと一掃してくれた。 まさに俵万智による「チョコレート革命」。 私

          私と本 その4「会うまでの時間」

          私と本 その3「西の魔女が死んだ」

          私と本。3冊目の本は 梨木香歩「西の魔女が死んだ」 まだ30代前半だったころ出会った本。 その頃の私は大人な魔女にあこがれていて、魔女修行中の魔女っ子と自分のことを思っていた。今はもう魔女っ子というにはちょっとはばかれるものがあるけどね。そんな時出会ったこの本には、私のあこがれる毎日が流れていた。 日々を丁寧に暮らす。何かに振り回されずに生きる。自分で決めていく生き方。そういった生き方をしている西の魔女が、まだふわふわしていたその頃の自分にはとってもかっこよくみえた。

          私と本 その3「西の魔女が死んだ」

          私と本 その2「無肥料栽培を実現する本」

          私と本の2冊目は、 岡本よりたかさんの 『無肥料栽培を実現する本』 ここ数年の手放せない本。私のバイブル。 土いじりを始めたのは、娘のつかさが東京農大に入って、家を出た時から。 仕事と子育てでパンパンに詰まっていた毎日に、すきま風が吹いた。 そのタイミングでコミュニティファームのお誘いを目にし、娘の影響もあって始めてみたのが7年前。 サボテンも枯らす女が野菜なんて育てられるの?という不安はあれど、育てることを共有できる仲間との時間が楽しかった。 趣味らしいものもなくし

          私と本 その2「無肥料栽培を実現する本」

          私と本 その1『感力へのめざめ』

          私の思考のベースになっている本といっても過言はないこの1冊。 さをり織り創始者 城みさを氏 「感力へのめざめ」。 「知力、体力は辞書にあって感力がないのは之如何に」 感じる力が如何に軽く扱われて来たか。 人生の中で最も大事な力であるということに、どれだけの人が気づいているだろう 「知情意。情は知をも意をも支配する」 さをり織りという、誰もが好きに自由に自分を表現できる織物を通じて、みさをさんは生き方を教えてくれた。 あなたのままでいいのよ。そのままでいいのよ。大

          私と本 その1『感力へのめざめ』

          ひとつの役目が終わった。 こうしてひとつずつ終わりを迎えて また新しい自分になっていく

          ひとつの役目が終わった。 こうしてひとつずつ終わりを迎えて また新しい自分になっていく

          お母ちゃん

          イベントで雨に濡れたまま神戸の母のところへ。 お風呂に入って出て来ると、ごはんが用意されていて、好物のイチゴやスイカまで冷蔵庫にスタンばってる。 パウチ交換に3日に1回のペースで、母のところに通っているのだけど、その日はせっせとごはんを作って待ってくれてるのだ。 もともと母は母性が強い世話焼きお母ちゃんだ。 まだ中学生だった頃のある日、買い物から帰ってきた母が、 「これはみっちゃんが好きなジュース、これはこないだみっちゃんが美味しいって言ってたヨーグルト、これはター

          君と一緒だったら遠回りも悪くないね。

          君と一緒だったら遠回りも悪くないね。

          4/27という日

          昨日は大好きなあけみちゃんと中村えい子さんの個展へ行ってきた。 自然に沿うように生まれる織り。 自由に心が感じるまま色を追っていく。 糸が、布が、息をしている。 自分との対話、色との対話、糸との対話。 全ては糸の声を聴くことから始まるのだ。 布の声を聞けて、そして、布を前にたくさん語ってもらえて、それが嬉しかった。 何より嬉しかった。 実は昨日は私のアトリエ風のみちをオープンして丸10年の記念日だった。 よく10年もったもんだ。 私のしたいことだけ、そばに置いておきたいも

          ざわつくココロモチ

          遊びの農業を始めて6年。 遊びとは言いつつ、時間もお金も労力も結構注ぎ込んでの本気の遊びだ。 みんなを巻き込んでね。 欲は有るけど無いような活動を続けてきて、だんだん自分の思考が変わってきたことを感じる。 なんせ春になるとワクワク、ウキウキ、ザワザワするのだ。 それまでは、桜が膨らんできたら「春だなー」くらいしか感じなかったのだけど、今はプランターの土からちょっと出てくる新芽を見つけて、「お。いよいよ春だな」季節がきたな!ってな感じでザワザワし始める。 不思議ね。 私はお

          ざわつくココロモチ