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寡黙キャラしかできなかった私が、天才軍師になろうで、ネタセと天才GMの力を借りて、たくさん喋る天才軍師になった話


SS(ショートストーリー)

天才的なアイデアは湧いてくる。これが未来予知に近いものだという確かな手ごたえもある。だがそれがあるのは私の頭の中だけ。そう思った瞬間、頭の中でほどけて曖昧になって、何も言えなくなる。

しかし、せめて今回だけは。
どうにかして、伝えなければならない。
皆と勝ちたいから。

振り絞る。頭を回す。口を回す。
そして口の速さが頭に追い付いて……。
私は、「天才軍師になる」。

著:ジャン=ルイエ・エルエ 訳:狩野英孝 『軍事演習!』出版:マツモトキヨシ より抜粋

前書き

毎週木曜日、VRChatのCatsUdon工房グループインスタンスで、VRのTRPG体験会が行われております。
TRPG体験会は他にも毎月19日に行われており、今回はそちらで参加したTRPG天才軍師になろうのセッション「軍事演習!」の感想になります。

セッション「軍事演習!」

「天才軍師になろう」。
「天才軍師」役が未来予知を、「英傑」役が一騎当千のバトルを行い、勝利を収めるゲームです。

天才軍師とは

ダイスを振り合って決めた結果、私は「天才軍師」役になりました。主人公のようでいて脇役で、セッションを喋って回す役です。
「天才軍師になろう」なのになぜ「天才軍師」役をダイスで決めたのか。わからん。楽しかったけどね。

「天才軍師」には、GMから個別の情報開示をもらえます。対人TRPGでよくあるやつです。
全体のシナリオ(罠を仕掛けるパートから戦闘フェーズまで載ってる)や、勝利条件(スパロボとかの戦略シミュレーションゲームで見るやつ)、各ウェーブで出て来る敵の種別や数(どの場所の戦闘が大変そうかがわかる)などが書いてあります。
まあ、簡単に言えば攻略であり未来予知です。この通りに皆を動かせば勝てます。
ダイスやイレギュラーカードという運要素、スキルを発動する・しないで「英傑」の勝敗が分かれるシビアさもありますが、「英傑」は他のTRPGの枠にはまらない強さを持っているので概ね勝てるはずです。

英傑とは

プレイアブルキャラクターである「英傑」は、
・HPが0になっても、次のターンにHPを完全回復して復活する
・強力なスキルを持っている
・並みの人間を一撃で倒す程度の攻撃力(どういう演出かは自由)
など単純明快な強さを誇っています。戦闘でダイスを振れるのは「英傑」です。
罠を仕掛けるパートで動くのはこちらですし、仲間を増やしたり、関係(判定が有利になる)を結んだりするのもこちらの役目です。

ネタセッションです。

今回のシナリオの「英傑」は、チェーン店のマツモトキヨシと、芸人の狩野英孝になりました。

自己紹介の時に、マツモトキヨシと狩野英孝と聞こえてきて、名前を自作のジャン=エルエにしたことを後悔しました。でもマツモトキヨシと狩野英孝にタメを張れる名前なんて、そんなすぐ出せるわけないじゃないですか。プレッシャーがすごくて思いつかないじゃないですか。
(「天気予報ができるキャラ」って一言言えば、石原良純なんかにしてもらえたのかな)

感想

ヒントを出してくれるGMの存在と、ひたすら明るく楽しいネタセッションにしてくれた卓の皆の存在と、勝利条件というわかりやすさが、ちゃんと喋れて面白い、に繋がったのかなと思います。
力、仲間、勝利への筋書き。
そう、卓の一人が言っていましたが、これは「なろう小説」だったのです。

喋り慣れておらず、ご迷惑をおかけしました。
何かするたび面白いという強烈なセッションでした。楽しかったです。これを機に、喋るタイプのロールプレイをするTRPGに挑戦できればいいなぁと思います。

今回のハイライト

・和田アキ子
・狩野英孝「アッコさんはやばいですって!」
・出川哲郎「やばいよやばいよ」
・マツモトキヨシがトラックで在庫を仕入れに行ったシーン
・仕入れから戻って来たシーン
・以上の全てにグラフィックを用意してもらった