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VRと学習

私は、それほど物欲はつよくない方だと自分では思っている。知的好奇心はわりとあるので、本はよく買う。読むスピードは早くないので、買うペースに追いつかず積ん読が増えていくのが、大きな悩みだ。ほかにも、任天堂のダンボールなど、気になるものはいくつかある。それらのなかで、いちばん気になっているのはVRのヘッドセットだ。自分の周囲でOculus Goが流行りだしているため、その影響を受けてしまっている。

アダルトに興味があるわけではない、念のため。それがすごいという噂もきくので、まったく気にならないといえばうそになるかもしれないが、そんなことをわざわざ披露するためのブログではないので。ひとの学習という視点で、これがなにをもたらすのかが気になっている。

2年ほど前だったが、お台場のアミューズメント施設のイベントで、いちどだけ、VR体験をしたことがある。そのときのコンテンツは、恐怖系ばかりだった。ホラーゲームの中で、チェーンソーで首を切られて虐殺されるという体験をさせられたのだが、頭では現実ではないとわかっていても、死ぬほどの怖ろしさだった。五感をわしづかみにされてしまう感覚が、本当に不思議だったのをよく覚えている。

この、脳が現実と誤認してしまうほどのリアリティをもった非現実世界を、ゲームやアダルトの領域にとどめておくのはもったいない。

たとえば、人は失敗から学ぶという。失敗が最高の教材であることには疑いがないが、現実に失敗をするのはこわいのが人情だし、現実世界では失敗が許されないことも少なくない。そこで、VRの非現実世界のなかで失敗体験ができればよい。たとえば、心臓の外科手術、飛行機の操縦などは、失敗しながら学ぶことはできないので、VRのなかで失敗を経験するということの意義はありそうだ。

私が前から取り組んでいる「起業体験」の世界も、現実と非現実のはざまにある領域だ。現実世界での商売の体験という側面がある一方で、会社組織、出資関係、経営陣といった要素はすべて仮想的なフィクションでもある。現実を写像した世界でありつつ、同時に失敗も許容でき、それがゆえに「失敗からの学習」という仕掛けが可能である点に、この仕組みの面白さがあると、私は思っている。

というわけで、ぜひ一度、本機器に触れてみたいのだが、家庭で買うのは気がひける。子どもの目によくないという噂も聞くので。まずは、誰かの家で体験できればと思うので、なにとぞお誘いくださいませ。

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Kazu IIDA

education and learning
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