見出し画像

A Preview : Tribute To Sakana Haitani

既にnoteの皆さんはご存知だと思いますが、ならさき@むつろさんが企画されている小説家「灰谷魚」さんへのトリビュート『AVF Tribute / Ash Valley Fish Tribute』の第一弾(ファーストトリビュート)に参加させて頂きます。で、その予告をしてみようと。

その前に...
この企画、発案当初に喰い付いてしまったわけですが、その理由を簡単に書いてみようかなと思います。
まずは当然ですが、「灰谷さんの小説が好きだから!」です。

では何故好きなのか?

僕は小説家というと「村上龍」が一番好きで、彼の小説は単行本も文庫本もほぼ全て購入して読んだと思います。小説、エッセイ、対談も含め高校から大学、社会に出てからも読み続けたのは「村上龍」だけです。
「安部公房」や「村上春樹」「阿部和重」など、他にも買って読んだりもしましたが、やっぱり「村上龍」の作品のような刺激は受けれなかったです。
(以下、僕は小説に関しては「ド素人」ですので、ご了承下さいね。)
彼の小説にはロックやキューバ音楽など音楽そのものもたくさん出て来ますが、小説自体が非常にリズムを持っている気がします。特に初期〜中期はロックなネタが顕著ですよね。
あとはこれでもかと言わんばかりの性描写や人物の独白など、非常に情景を脳内に描き易い文章が読み手の想像力を否応無しに掻き立てますよね。

初めて灰谷さんの小説を読んだときに、そんな村上龍への感覚に似たものを感じた、というのが灰谷さんの小説を好きな理由です。お名前も3文字で最後は「龍」と「魚」だし...「村上 龍」「灰谷 魚」ほら、なんとなくw
それはさておき、灰谷さんの小説は毎回タイトルもお洒落ですよね。タイトルってすごく大事だと思うんです。
「タイトル」って、読み手に対して読みたいと思うか思わないかを左右するひとつの大切なポイントですし、灰谷さんの場合はタイトルに加えてこれまた読みたくなるようなイラストが付いてくるという。そういったトータルでのセンスというかセルフプロデュース力がすごく好きです。
なんだろう?小説なのにCDのジャケットが付いてるみたいな印象?
そこら辺にも「音楽的な何か」を感じたんですよね。

僕が村上龍の小説で一番好きなタイトルは「コインロッカーベイビーズ」なんですが、大学の頃「カッコいいなぁ!」って思って携帯のアドレスにも使ってました。そんな「カッコいいなぁ!」って思わせることって小説だけじゃなくて音楽やイラストとか全ての創作物にとって大切な要素だと思います。もちろん大事なのは中身であって、見かけ倒しってパターンも多々あるんでしょうけど...音楽で言うと「輸入盤のCD、ジャケ買いして失敗した!」みたいな経験、僕はあります....。
作り手側からしても「上手いなぁ!」よりも「カッコいいなぁ!」の方が言われたら嬉しくないですか?w
僕は「上手くてもセンス無くてカッコ悪っ!」って言われるより「下手だけどセンスあってカッコいい!」って言われたいなw
上手くてセンスあるのに越したことは無いんですけどねw
「カッコいい!」って思われるのってなかなか難しいですけどね...。

現段階での灰谷さんの最新作「ロンリーハーツ・クラブミュージック」なんて、タイトル見ただけで音楽好きだったら絶対読みたくなるでしょ?w
そういう確信犯(もちろん良い意味で!)的なセンス、大好きなんです。

そして、小説家へのトリビュートという企画ってことで文章の書けない僕が迷うこと無く参加の意向を表明した理由はコレを思い出したからです。
2003年に発売された
「別冊宝島 僕たちの好きな村上龍 Tribute To Ryu Murakami」

2003年当時「小説家へのトリビュートとかってカッケーな!」って思って憧れたんですが、今回のこのならさきさんの企画「AVF Tribute」ってまさしくコレじゃないですか!って興奮した次第ですw

ということで、このトリビュート企画へ是非参加させて頂きたいと思ったわけですが、僕は文章は全く書けませんので、音楽で参加させて頂きます。

参加形態はならさきさんのnoteでも告知して頂いているとおり....
yosh.ash x kazma tamaki という名義で

「Grey Valley Fish」
lyrics by yosh.ash 
music by kazma tamaki
artwork & PV by yosh.ash 
vocal, chorus & all instruments by kazma tamaki 


こちらは歌詞を先行でyosh.ashさんに書いて頂き、それを読んでイメージを膨らませて曲を作るというコラボレーションから生まれた楽曲です。
サイケデリックでシューゲイザー、そしてモノクロのようでカラフルな90年代初期〜中期の英国のオルタナティヴミュージックの雰囲気を継承した楽曲に仕上がったと思ってますので4/23のリリース日を楽しみにして頂けたら嬉しいです。

ではでは、皆さんで「AVF Tribute」のリリースを楽しみに待ちましょう!

2015年4月19日
kazma tamaki

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?