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Youtuberヒカルも実践?【島田紳助流クリエイティブの作り方】

Youtuberヒカルのヒカキン研究

「すごく緻密に作られている。」
「ヒカキンは3秒に1回効果音を入れている。耳で子供を楽しませてる。」
「表情が豊か。」
キングコングのお二人とヒカルさんのコラボ動画の中で、ヒカキンさんの凄さを聞かれた時のヒカルさんの回答です。
ヒカルさん自身もトップYouTuberであるにも関わらず、今でもここまで緻密に他者を研究していることに驚きです。
そんなヒカルさんの取り組み方を見て、思い出すのが今回の『紳竜の研究』です。

紳竜の研究とは?

もし5の才能の人間が5の努力をしたら、5×5=25で最高の結果が出る。
5の才能を持っていても、1の努力しかしなかったら、5×1=5でたいした結果がでない。
努力の仕方が間違っているばっかりに、結果が出せていない人がいる。
あるいは、3の才能でも5の努力を知っていれば、もっと上に行くことができる。
努力の仕方が重要。

島田紳助『自己プロデュース力』より抜粋

長く芸能界のトップの地位に居続けた紳助さんの哲学です。
ヒカルさんは紳助さんを最も尊敬する人であげるほどなので、この哲学も必ず知っているはずです。
これだけでは、重要なのはわかるものの、努力の仕方も才能でしょと思ってしまいます。
紳竜の研究の最も参考になるところが、「再現性のある努力の仕方」を解説してくれているところにあります。

紳竜の研究の核心 『X+Yの公式』

「汝、己を知れ」自分を知るためのX

自分が「オモロイ!」と思った漫才師の漫才を片っ端からカセットテープに録音。
繰り返し再生して、紙に書き出していく。
書き出すことで、なぜ「オモロイ!」のかがだんだんとわかってくる。

島田紳助『自己プロデュース力』より抜粋

まずは、「X」。
自分のできることを知る、鍛えるという項目です。
自分のいいと思ったものを徹底的に研究するというのが凄く参考になります。
ただ漠然と練習するのでなく、自分にできそうで先を行っている人のアウトプットを研究し、言語化する。
そして、目指す目標も言語化し、うまくいっている要素を真似してできることを増やしていく。
わざわざ紙に書き出していたというのが凄く面白くて、きちんとデータとして集計して、「オモロイ」というセンスの世界を客観的に構造化しているのが再現性もあり、参考になります。

「敵を知り、己を知れば100戦危うからず」時代を知るためのY

30年前の漫才から今売れている漫才まで研究した。
その時代にどんな人が売れていたのか、どんな笑いがウケていたのか、それがどういう風に移り変わっていったのか。

島田紳助『自己プロデュース力』より抜粋

次に「Y」。
流行を知ることの重要さです。

何も考えずに自分のやれることをやり続ける。
そうしたら、たまたま時代がやっていることに合う。
たまたまYの方からXにぶつかってくるのが一発屋。
出会い頭で起こった衝突事故だからインパクトが大きい。
でもそれで終わってしまう。
売れ続けるには、XとYが常にぶつかっていないといけない。

島田紳助『自己プロデュース力』より抜粋

いくらできることを磨いていっても、それが時代にあっていないと適切な評価はされない。
うまくいっても、一時的な結果で終わってしまう。
今の時代だけでなく、今後の流行も予測しないと売れ続けることができないので、過去の流行まで遡って研究していたというのがポイントだと思います。

ビジネスにも応用できる再現性のあるクリエイティブ

今回のヒカルさんに戻りますが、ヒカキンさんの特徴を述べたあとに、
「ただ、効果音を入れるとトークの邪魔になる」
「自分は長いトークが受けるから、効果音は入れない」
という趣旨の発言を行っていました。
まさに、「X+Yの公式」を使われていると感じたシーンでした。
同じ動画内でキングコング西野さんも漫才のショーレースに出る際の戦略を語っており、同様の「XとYの公式」がありました。
自分に置き換えた際、ビジネスパーソンとしての実力では曖昧過ぎて今後どのように力をつけていこうか迷うところですが、自分が目標とする人物を研究し、「できそう-できそうにない」「うまくいっている具体的な構造」を洗い出すことで、今後のキャリアプランを描く参考になるなと思っています。
今後、他の方の「X+Yの公式」に関する参考になるコンテンツをまとめていきたいと思っているので、是非これからもお願いします!

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