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写真撮影メモ

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ライター向け写真撮影メモ〜インタビューカットその5「オフストロボで行こう」

これまでは、カメラにクリップオンストロボを取り付けた撮影方法を紹介しました。しかし前述のとおり、これらの撮影方法にはデメリットが多く、あまり仕上がりがいいとは言えません。

ワンランク上のインタビューカットを撮るにはどうしたらいいか。それには、カメラからクリップオンストロボを外して撮影する「オフストロボ」が有効です。

カメラとストロボを切り離すことで、明らかにこれまでとは違う写真を撮ることができ

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ライター向け写真撮影メモ〜インタビューカットその4「後ろや横の壁にバウンス」

天井バウンスは、ストロボを天井に向けて発光する撮影方法。それなりに映りますが、それなりです。

カメラとクリップオンストロボしかない場合に、もう少し雰囲気のある写真を撮りたいというときは、「壁バウンス」をしてみましょう。

これは文字通り、壁に向かってストロボを発光する方法。天井バウンスよりも、光の向きが限定され、立体感のある写真になります。

例えば、ストロボのヘッドを自分の背面の壁のやや上に向

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ライター向け写真撮影メモ〜インタビューカットその3「一番簡単な天井バウンス」

「ストロボを使え」と言っていますが、デジカメの内蔵ストロボはNGです。非常用だと思ってください。内蔵ストロボは、光源が小さく、光が広がりません。内蔵ストロボを直接被写体に当てて撮ればわかりますが、いかにも「ストロボで撮りました」という写真になります。

意識的にそういう写真にしたいのであれば問題ありませんが、メディアで使うインタビューカットとしてはあまり歓迎されないでしょう。

そこで登場するのが

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ライター向け写真撮影メモ〜インタビューカットその2「ストロボを使用する理由」

さて、いよいよ撮影です。いろいろな撮影方法があると思いますが、結論から言いますと「ストロボ使えよ」ということになります。

よく、編集者やライターがストロボを使わないでインタビュー撮影をしているのを見かけます。今のデジカメは高感度に強くなっているので、それでも撮影はできるでしょう。

しかし、僕はストロボを使います。よほど大きな窓で日差しがあるとき以外は、たいてい室内ではストロボを使います。

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ライター向け写真撮影メモ〜インタビューカットその1「座る場所について」

まずは、インタビューカットの撮り方について、僕が気をつけていることを書いていきます。

インタビューカットで一番重要なのは、「座る場所」です。インタビューの場所としては会議室などが一般的かと思いますので、会議室という前提で進めます。

まず、インタビューイ(インタビューされる人)の座る場所ですが、背景がシンプルになるところを選びます。窓がある部屋なら、窓がない壁を背中にするという感じです。

そし

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ライター向け写真撮影メモ

20年以上ライター業(もともとは編集業)をやっていますが、ここ数年、写真撮影の依頼も増えてきました。

主に、イベント撮影、インタビューカット、物撮り、たまにモデルさんやアイドルさんの撮影などです。

もともとファッション系雑誌からこの業界に入ったので、物撮りやモデルさんの撮影など、写真撮影の現場に立ち会うことが多くありました。しかし、正式に教えてもらったことがないため、見よう見まねで撮っています

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