エイコセイスイ
タケシマというひょうきんな男がいた。
タケシマはボケキャラでちょっと天然を演じるけど、楽しい空気にさせるやつだった。
そんなタケシマ含めてみんなで駄菓子屋に行った時にタケシマが戦慄の一言を。
**「俺が奢るから好きなの選びなよ」 **
もう意味がわからない!
今この芸人の世界で兄さんが奢ってくれるならまだしも、同い年の小学生が!しかも駄菓子屋で!お金もないし、親と一緒ならお菓子はまず買ってもらえない。そんながんじがらめの世界の住人達の俺らに駄菓子屋で好きなだけ!?
もうそこから全員が狂喜乱舞。
「やった!俺うまい棒コンポタ味買う!」
「バカ!うまい棒なんか10円だろ!俺はフルーツの森にする!」
「んなもん腹の足しになんねーよ!ブタメン一択だろ!」
「ブタメンもいいけど、ベビースター焼きそばはだめかなー。。。」
「おまえ!それはさすがにだめだろ!?ブタメンは60円だけど、ベビースター焼きそばは100円だぞ!?いくらなんでも」
タケシマ「ベビースター焼きそばもブタメンも両方買ってもいいよ」
**全員「!?キャッホー!!!!!!!!!」 **
そこから全員がブタメンとベビースター焼きそばはもちろん、お菓子もジュースも大量に。
さすがにやり過ぎたと思ったら、タケシマがなんと万札で払ってた!!!
今の時代はわからないけど、当時の90年代中盤は小学生が万札でお菓子買うなんて65366分の1ぐらいの確率よ。
もうスロットならロングフリーズぐらいの確率で、まー見ないよ!!
みんな嬉しいけど、さすがに疑問が
なんでタケシマ奢ってくれるの?
タケシマに聞くと彼は鼻の下をこすりながらしゃべった(彼は漫画キャラのような仕草を普通にするやつ)
**「お父さんのへそくりがカレンダーの後ろに貼ってあったの見つけたんだ!」 **
へそくり!?漫画のお母さんキャラがやりそうな事を!?家族まで漫画みたいな一家だよ!
最初だけかと思いきや、そこから毎日タケシマ豪遊会が駄菓子屋で開かれる事に。
あの時期は全国の小学生の中でも幸せ指数はうちらグループが全国TOP3には入る自信があったよね。
金ありすぎてユーチューバーの先駆けみたいにきなこもち全部買って、つまようじの先が赤色が何本入ってるのか調べたりしたもん。(現代の子にわかりやすくいうと、きなこもちはつまようじにささってて、食べたつまようじの先が赤色に塗ってあったら当たりでまた一本もらえて、また赤ならまた一本と天国ループできるシステム)
しかし!!!
そんな幸せな時期はやはり永遠とは続かなかった!!!!
**タケシマのお父さんがついにへそくりがない事に気付いた!!!! **
お父さんがめちゃくちゃ怒ってる!!とタケシマが泣いていた
さすがに少しずつなくなってたので気づいたのかな?と思ってタケシマにいくら盗ってたの?と聞いたら
40万
は?
え?
ん?
40?
万?
**おかしいおかしいおかしいおかしい!!!!!!!!!! **
さすがに駄菓子屋では奢ってもらってたけど、たかが駄菓子屋で40万も使うか!?
タケシマに問いただすと、40万でゲームや当時流行ったローラーブレードやミニ四駆、ゲーセンなど豪遊しまくってたらしい。
40万無くなったらそりゃばれるがな。。。
てかよく小学生が40万も使えたよ。。。
結局グループ全員親と一緒に呼び出され、親が奢ってもらってた金を返金し、家に帰ってブチギレられまくる地獄の事態に。
あの日は全国の小学生の中でも不幸せ指数はうちらグループが全国TOP3には入る自信があったよね。
結局お小遣いやお年玉がのちに無くなり、ただただ前借りした状態。しかも駄菓子屋に。
なんて無駄な使い方になったんだ。。。
この時に良い勉強になりました。
結局!うまい話にはなにかある!!
良い時期はそんなに続かない!!
小学校編はこんぐらいで!
次回からは地獄の中学編!
でわでわ
アマチュア野球見に行くマネーの足しにさせてくだせぇ。。。