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【Startup Tips #1】良いサービスを作るには?現場の課題を深く知っている人がサービスを作った方が良い。とは言われるものの、、、そんなに、良いサービス思いつかないというあなたに

みなさん、こんにちは。

今までは主に株の決算に関する記事を書いていましたが、これから実験的に0→1の事業をどう立ち上げるかについても書いていきたいと思います。

0→1の事業立ち上げに関する予定記事

・現場を知っている人が解決策を作ることが良い理由
・課題を絞り込む重要性
・総花の弊害
・UI/UXの勉強方法
・マーケティング(初期どうすれば良いか)
・コンテンツマーケティング:初期どのくらい記事を書けばいいか?
・キャッチコピーの作り方
・競合もいる中で情報はどこまで出せばいいか?


今日のトピックは

現場の課題を知っている重要性

についてです。


よく、「現場の課題を深く知っている人がサービスを作った方が良い」と言われますが、仮に「そんなに課題なんて見つからないけど、サービスを作りたい・何か事業をおこしたい」という場合、何人くらいにユーザーヒアリングすれば良いのでしょう?



個人的には、100人です。

それほど、現場の課題を自ら体感していることは重要です。

もちろん、これはユーザーヒアリングに対するあなたの抽象化力に依存するので、もっと少ない人数のユーザーヒアリングで課題を深く特定できる場合もあるのですが、100人くらい必要だという心構えを持っておいて損はないです。そのくらいユーザーがお金を払うくらいのペイン(must have)の特定は難しいです。あったら良いな(better service)を思いつくのは比較的簡単ですが、それではmut have級のペインに刺さりきっていないので持続可能なビジネスにまで昇華させることは難しいです。


現場の課題を知らないままサービスを作る3つの罠

現場の課題を知らないまま、もしくは、5人とか少ない人数へのインタビューで早合点して開発してしまう場合に陥る3つの罠について。

現場の課題を知らないということは
・皆が思いつくような凡庸なサービスの域を出ない
・すでに全く同類の先行者がいるか
・明後日の方向のサービスを作る

の、大きく3つに陥ります。

1つ例を挙げて説明します。

例)「論文のアブストラクト閲覧までを、日本語で行えます」は果たしてmust haveか?

医師向けに「医学論文のアブストラクトを日本語で簡易提供するサービス」で起業しようとするケースが後を経たないですが、こうしたサービスは的を外していることが大半です。いまだに成功例を見ていません。

英語が不慣れな医師や忙しい医師にとっては非常に有用なサービスに一見なりそうですよね?もちろん、このサービスで起業した本人もそのように思って(思い込んで?)います。


しかし、実際は

論文を読む医師は英語で原著論文を読むのに慣れていて(しかも論文は専門用語を抑えれば型も決まっているので比較的短時間で読めてしまう)、わざわざ日本語でアブストラクトだけを読むことはしません。

一方で、論文を読まない医師は、日本語でアブストラクトだけであっても読まないので、マーケットは二極化しており、その中間層を狙いに行くサービスは的を外していることが大半です。

ですので、あったら良いかも(better to have)止まりになっていてmust haveまで昇華しきれていないので、このサービスを立ち上げたとしても、医師会員のリクルートやマネタイズで苦労することになります。

現場のニーズを知らないために明後日の方向のサービスを作ってしまう一例ですね。


次回は、「大企業で新規事業が生まれにくいのはなぜか?」に関して述べたいと思います。



次の記事では、「現場の課題を知っているとして、課題を絞り込む重要性」について説明します。



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