見出し画像

忘備録(120)『アリラン物語 2nd』第15話

上記忘備録(119)からの続きです。

◆この記事の内容:

仲直りして久しぶりに会った韓国アカスリ店のママさんと神社にお参りに行ったときのことを書いています。

(注意)内容は18歳以上向けです。

書いてあることはすべてノンフィクションです。

再会

前回、この韓国アカスリのママ(「Kちゃん」とします。)と一緒に店から近い【鴫野神社】(しぎのじんじゃ)にお参りに行きました👇

その日、店に帰って、夕方の出来事。

「ねえ、あなた、東大阪のSの店、よく行ってるんでしょ。Sのママ、元気にしてる?お客さんは1日に何人くらい来るの?」
「えっ、Sって、今の韓国アカスリのアリランのこと?俺は、最近、あんまり行ってないいけど。。。」

実は嘘で、週に2回くらい行ってママさんと会って食事したり、スタッフの子たちと話をしたりして遊んでいる。KちゃんがSって言ったのは、前に難波にあった店の名前が「S」であり、現在は韓国アカスリ「アリラン」という店名に変えて、同じママが経営している。Kちゃんはそもそも、そのアリランのママと友達なのだ。しかも、Kちゃんを僕に紹介してくれたのも、「S」のママ。

「東大阪って言っても、お店は布施でしょ。ここから自転車で行けるかな?」
「行けないことはないけど。。30分以上はかかるるよ。。」
「わたし、上本町駅近くの日赤病院へ自転車で検診に行ってるから、布施くらい大したことないよ。」
「ホントに行くの?今から?」
「うん、用意するからちょっと待ってて。」

(心の中)
Kちゃんはホントに行く気だ。やばいなぁ。アリラン店のママは、Kちゃんに会いたくないって僕に言ってたしなぁ。でも、半年前のことだから、もういいかなぁ。あ~でも、アリランのママには、Kちゃんに会ってることなんて一切、言ってないし。。僕とKちゃんが一緒にママに会いに来たら、ママは一体どんな顔をするだろうか。。。

「Kちゃん、ママに会ってる間、この店、どうするの?」
「大丈夫、ヘルプの子来るから。その子が店番するの。」
「へぇ~っ!ヘルプの子っているの?雇ったの?けっこう忙しんやね。」
「仕方ないよ。わたし、月に何回か病院に行くのよ。そのとき、誰がお客ささんの対応するのよ。あなた、店長やってくれる?」
「嫌だよ。」

夜8時、かくして、2人は自転車で布施のアリランに向かう。


「何か買って持っていくからちょっとこの店に寄って。」
「中国物産?中国のお土産を買ってくの?」
「うん、ここ友達のお店。」
「狭い店やし、俺、外で待ってるよ。」
Kちゃんは、何かわからないけど大量に買っている。
どうやら、エビせんべいのようだ。あれを全部、お土産としてママさんに渡すのだろうか。。

「買ったよ。あなたも自転車のかごに入れて。」
「わかったよ。けっこう買ったね。じゃ行こうか。」
「ちょっと、待って。スマホ、忘れたかもしれない。一度、店に帰る。」


「なんだそれ。まだ近くでよかったね。」
一度、店に帰ったら、ヘルプの子が来ていた。

「へ~、あの子、中国人?」
「そう、上海出身。」
「じゃ、行こうか、もう夜の9時やで。」
「行こう!」
「なんか、Kちゃんは若いから、やっぱり元気やな。」
「1時間くらいで着くの?」
「1時間もかからへんよ。」
あっとい間に鶴橋駅について、それから布施駅まで15分くらい。


「わたし、このあたり全然わからない。帰るとき、一緒についてきてくれるよね?」
「うん、でも鶴橋までやで。そこからは一人で帰れるやろ?」
「大丈夫と思う。」
「もう、アリランのママの店、近くやで。もう着くよ。」
「あの看板のとこ?」
「そう」
Kちゃんの店を出てから30分くらいで着いた。それは自転車をかなり飛ばしたからだ。
ガラスドアを開けて、2人で店への階段を上がっていく。。。


あ~、なんか緊張するなぁ。ママさんには来るって言ってないからなぁ。
びっくりするやろなぁ。やっぱり、取っ組み合いもけんかになるかな、いや、そんなことはないだろう。。。



2つ目のドアを開ける。
「ママいつ?俺やけど、Kちゃん連れてきたよ。」
「え? 誰って?」
Kちゃんがすかさず、「ママ、元気?ひさしぶり!」
ママとKちゃんは、「あ~ アイゴー」
抱き合って韓国語で話し始めた。
ママは韓国と中国のハーフ。Kちゃんは韓国とロシアのハーフ。
どちらも韓国語を理解し上手に話す。

とにかく、この場ななんとかいい雰囲気で済んだ。ただ、僕とKちゃんと一緒に来たことが気に食わないのは間違いないだろう。後日、確実に何か文句を言われるのは間違いない。



つづく・・・・