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積極思考は持てなくても、言葉を口にだすのだけはやめよう

人間は考える葦である、とかつてフランスの哲学者パスカルは言いました。

「人間は自然の中では葦のように弱い存在である。しかし、人間は頭を使って考えることができる。考える事こそ人間に与えられた偉大な力である」
という意味です。

しかしながら、人間は考えたくないことも考えてしまいます。

研究によると、人は1日3~6万回の思考をし、その8割は否定的なことだそうです。
そしてその95%は前日までと同じ思考だということ。
つまり、人は毎日4万回、同じ内容の否定的な思考をしている、ということになります。

そこで、「マイナスのことを考えないで、プラスのことを考えるようにする」という積極思考が出てくるわけです。

でも、湧いてくる思考は、自然に湧いてくるから、自然に湧いてくる思考をプラスにする、というのは無理があります。

なので、積極思考では否定的な言葉をポジティブな言葉に言い換えたり、気分転換をしたり、という方法が進められています。

でも、これまで否定的なことを考えてきた習慣は一朝一夕に変わるものではないですよね。

だいたい、悪いことはどんどん想像が膨らんで、またそれに関係する悪いことを連想してしまったりとなっちゃいます。

とりあえず悪いことを考えないようにする、のは必要なのですが、さらに悪いことがあります。

それは、否定的な言葉を口に出すこと。

よくありますよね。
家族や同僚に仕事の愚痴を話したり、
どうせ自分はダメなんだ、と言ったり。。。

考えるだけのことと、その考えを口に出すことでは地球と月の間くらいのひらきがあります。

言葉、というのはとても強い力を持っています。
「言霊」というように、言葉には霊力があります。
発した言葉どおりのことが実際に起こる、とも言われています。

オカルトのようですが、この現象は科学的に説明できて、
言葉に出す→思考+思考を言葉にする+言葉を耳から聞く
という流れによって、深層心理にその内容がインプットされ、
無意識のうちに、その内容に沿った結果がでる行動をしてしまう、ということです。

中村天風さんもこのように言っています。


真理にしたがって人生に活きるには

「その一言一語の言葉のすべてが、
人生に積極的に影響する暗示となる」
という大事な宇宙真理を絶対に忘れず、

さらに努めて積極的な言葉を使う習慣を
作ることである。

健康的にも運命的にも、
恵まれる人生に生きたいと思ったらば、

常に一言一語、その言葉のすべてが
人生に直接的に響くんだ
ということを考えながら、

積極的なもののみを、努めて心で思い、
口から吐き出すようにしなきゃ駄目だよ。
出典:『力の結晶』


思っても口に出さない。

わかっていても、口に出てしまう時もあります。
そんなときの解決法をお伝えします。

否定言葉を口に出してしまったら、それを打ち消す積極言葉を口にだす。

「でも私なら大丈夫」
「よい結果になる」

最後に聞いた言葉が心に残るので、最後にプラス言葉を口に出す、
そのようにやってみましょう。

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