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株式会社SAGOJOのCOOを退任しました

ご報告

2019年4月末をもって、株式会社SAGOJOのCOOを退任しました。

正確に言うと書類上の手続きはまだ終わっていないのですが、役割としては4月末をもって外れたており、会社側から告知の許可をもらえたため、ご報告させていただきます。

本来なら直接ご挨拶申し上げるべきところを、noteでの報告となってしまい申し訳ございません。

理由は事業上のトラブルなどではなく、僕のわがままのようなものです。

もともと創業当初から、僕と他の経営陣の目指すことには微妙な違いがあり、ここまでの3年半の間で幾度となくすり合わせる時間をとってきました。

経営陣はよく僕の話を聞いてくれたと思いますが、結局根本の部分ですり合わせることは難しく、そして僕自身がそうしたすり合わせではなく、もっと事業やプロダクトに集中したいという思いが強くなったため、去年の夏頃にSAGOJOを離れることに決めました。

振り返り

株式会社SAGOJOは2015年の12月に創業しましたが、プロジェクトとしてきちんと始まったのはその半年前ぐらいだったと思います。

創業メンバーは3人で、僕は同年に新卒として入った会社でWebマーケティングのコンサルとして、他の二人は編集者として働いていました。

Webサービスを作るはずの会社なのにエンジニアもデザイナーもおらず、デザインとフロントエンドはメンバーの知り合いのフリーランスの方に外注、サーバーサイドはプログラミングほぼ未経験の僕が勉強しながら作ることになりました。

最初は本当にひどいもので、Gitの存在すら知らず、大きな変更をする際は何か不具合があってもソースコードを戻せるよう、フォルダごとコピーしてバックアップをとってからプログラムを書いてるような有様です。

11月に事前登録を募るティザーサイトを作りましたが、サーバーサイドでやることなんて登録されたメールアドレスを保存してそのアドレスに確認のメールを投げるぐらいなのになぜかRuby on Railsを使ってました。

ローカルでようやく動くようになったのがオープン前日で、ギリギリ間に合った・・・と思ってサーバーにあげたら、CSSが全くきかなかったり、きちんと登録処理が動かなくなってしまいました。

Facebookで数少ないエンジニアの知り合いに
「オフィスの近くまでいくので、お昼休みに見てもらえないでしょうか・・・。」
と連絡をとったのですが、平日の深夜、しかもあまり面識があるわけでもない僕からの連絡なのに、皆さん親切な返事をくださって泣けました。

他の2人は2016年の2月ごろまで他の会社で働きながらだったのですが、僕は半年ほど早い2015年の9月ごろに退職し、フルタイムとなっていました。

当然なんらかの形でお金を稼がないと生活できなかったのですが、業務委託で働く時間がとれず、治験に行ったのも確かこの時期です。

治験というと怖いイメージもありますが、ジェネリックのようなすでに出回ってる薬と変わらない成分の薬なので安心でしたし、治験期間中は外出できないのですがPCやスマホの持ち込みができたので逆に仕事がはかどってよかったです。

その後すぐ現CTOの崎田を他のメンバーに紹介してもらいました。
彼は当時別の会社で働いていたのですが、土日や平日の夜などに手伝ってくれることになり、また基本的に何をどんなに質問してもきちんと答えてくれるので、僕自身もようやくまともなスピードで開発を進められるようになりました。
(Gitの存在も教えてもらいました)

2016年に入ってからは他の二人がもともと繋がりのあった会社などに営業してくれて、ローンチ時に掲載する案件を揃えてくれましたが、それによってローンチする日をクライアントに伝えたためずらせなくなりました。

4月4日がリリースの予定日だったのですが、前日に原因不明のバグが出てしまったため、終電に飛び乗って崎田の家に押しかけて修正を手伝ってもらい、なんとか4日の朝にローンチしました。

(平日だったので崎田は普通に仕事のはずだったのですが、夜通し手伝ってくれました)


お礼

11月に出したティザーがそこそこ拡散されて3000人以上の事前登録者が集まったり、いくつかのメディアに取材して頂いたりしていたので、順調だね、華やかだねと声かけていただくことも多かったのですが、実際は一事が万事この調子でドタバタの3年半でした。

本当によく潰れなかったなと思うぐらい反省が多いのですが、そんな状態でもなんとかやってこれたのは、ユーザー、株主、メンバー、その家族、多くの人の理解とご協力があったからだと心から思います。

そんな中でも特にお礼を言いたいのは、同じチームのエンジニアであるCTOの崎田と新岡の二人です。

SAGOJOのプロダクトチームは創業からの3年半、ほとんどこの3人でやってきました。

フロントが新岡、サーバーサイド/インフラが崎田、僕がPMというざっくりの役割分担はありましたが、2人とも守備範囲が広くある程度なんでもできるので、スタートアップにありがちなトラブルでできた死角にポテンヒットが落ちる、みたいなことが少なかったです。

それでいてお互い得意な領域があり、そこについてはきちんと責任を持ってタスクをこなしたり、判断をしてくれました。
僕は前述のようにエンジニアとしてはまともな実務経験がなかったため、技術的な意思決定はほぼ二人に任せっきりでした。(もちろんある程度は自分で調べたり、質問したりはしましたが)

基本的に二人とも面倒見がよく、わからないことがあった時は何を質問しても時間をとって教えてくれました。

僕はエンジニアとしては本当にまだまだだと思うのですが、それでも多少はプログラムを書いて何か作れるようになったのは、2人が嫌な顔せず教えてくれたからだなと思います。

仲も良く、会社の仕事だけでなく休日に集まってラジコンやドローン、電動のスケボーなどを自作することもありました。


だいたい崎田が事前にパーツを購入してくれているのですが、当日まで我慢できず家で一人で組み立ててしまい、いざ当日になるとそこそこ出来上がってるということももはやお馴染みのくだりとなっていました笑

僕は新卒で入った会社を半年で辞めて起業したので、チームのマネジメントどころか後輩の面倒すらみたことない人間でしたが、それでもなんとか仕事を進められたのは、2人の力や気質がとても大きい要因だったと思います。

本当にありがとうございました。

最近とこれから

今年に入ってからマネジメントやマーケの部分など、プログラムを書く仕事以外は全て外してもらいました。

そのため最近は以前時間がとれずお断りしていた方に改めてご連絡して、業務委託の仕事を少し頂いたり、また何か自分でプロダクトを作りたいなぁと思い、色んな人にヒアリングをしたりもしています。

去年から下記のTwitterアカウントでプログラミング学習について発信していたのですが、その延長で今年はいくつかnoteも書いたりしています。


今後に関して具体的に決まってることはまだありません。

先ほども書いたようにまた何か自分でプロダクトを作りたいなぁと思う一方、エンジニアとしてはまだまだなのでもっとちゃんと組織の中でエンジニアとして働いてみたいなという気持ちもあります。

この辺は少し振り返りや気持ちの整理をする時間をとらないと、はっきりきまらないのかもしれません。

取締役は退任しますがエンジニアが不足しているため、6月ごろまでは業務委託として引き続きSAGOJOで働いています。

時間にはかなり融通がきくので、お茶とかランチとかご一緒してくださる方がいれば下記のbosyuからぜひご応募ください。


おわりに

一部の人には少し早く退任のご報告をさせて頂いていたのですが、
「ようやく創業期の厳しい時期を抜けそうなのに、このタイミングで離れて後悔しないのか」
とよく聞かれました。

正直どこかで後悔すると思うし、未練も全然あります笑
生まれて初めて自分の手で作ったプロダクトだし、去年広告打ってみてかなり手応えがあり、少し手を入れるだけでもまだまだ伸びる、伸ばせるなと感じていたのでなおさらです。

でもこうした未練も後悔の可能性も含めて、今この決断がベストだと思ったし、選んでしまったものはどうしようもありません。

次何やるにしても、今まで以上に頑張ってこの決断から得られる未来を少しでも良くしたいなと思っています。

雑でまとまりない文章で恐縮でしたが、読んでいただきありがとうございました!

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