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母の病院

 母は70歳前に仕事を引退してから、病院にせっせと通っています。

 病院にいかない私とは真逆の人です(笑)。

 内科、耳鼻科、眼科、歯科と、機嫌よく通っていたのですが、眼科に問題ができたそうで、眼科を探しているとのこと。

 どうも、今まで行っていた眼科の先生がかわって、新しい先生は診察もせず、母の話を聞いてか、カルテを見てか「薬が欲しいだけやったら、薬局に行って。」と言われたといいます。

 「もうあんなところ行けへん!」と、たいそうご立腹でした。

 母と医師のやりとりを聞いていませんので、実際のところはわかりませんが、無理に通う必要もないので「うんうん」と聞いていました。

 そして、母はネットで眼科を決めたらしく、そこに行く気まんまんなんですが、場所と駐車場がよくわからないとぼやいていました。

 そこは、たまに行く商業施設と隣接しているビルに入っている為、商業施設に買い物がてら、その眼科に行って見ることにしました。

 私も事前に眼科のことを調べていましたので、すぐに見つけることができ、駐車場も利用したことがあったので、母にも場所を見せて納得したかと思いました。

 買い物をして帰ろうと、商業施設に向かっていると母が、「駐車場の場所が決まってるって書いてたけど、どこかわからんやん。」と、言い出しました。

 「それなら、眼科の前に行った時に言ってくれよ」と思いましたが、母がぶつぶつ言うので、もう一度眼科に戻って、駐車場のことを聞くことにしました。

 受付が少し混んでいましたが、人がいなくなったのを確認して、駐車場のことを聞きに行きました。

 受付の方は、とても親切に教えて下さいました。

 それに母も気を良くして、長話を始めそうなので話を切り上げて失礼しました。

 母は、受付の方とお話ができたので、安心したようです。

 やれやれです。

 ちなみに、その眼科があるところは、ワンフロアにいろいろな科目のクリニックがありました。

 全部ここで通ってくれたら楽なのにと、思ってしまいました(笑)。

 まあ、母はこだわりが強いので、無理とは思いますが……。

 遠くない未来に、母を病院に連れて行かなければならないときも来るんだろうと思います。

 母の手を引いたり、車いすを押したり……。

 面倒くさいこともありますが、歳を重ねる母と一緒に入れることは、ありがたかったと思う日が来るんだと思っています。

 さあ、これからも仲良く、喧嘩しながら毎日過ごします。

 

 

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