【エースの復帰とスキップパス】J2 第40節 柏レイソルvs鹿児島ユナイテッド レビュー
前節アウェー大宮アルディージャ戦は、レイソルの幅と深さを使った攻撃で先制するも、レイソルのビルドアップを逆手にとって追い込むことや、アルディージャの個々の良さを生かしたパターン攻撃が目立ち1-2で敗戦した。
前節のブログはこちら↓
今節はホームに帰り鹿児島ユナイテッドを迎えてのゲーム。前節の悔しさを生かして今節勝利、昇格を決めましょう❗️
スタメンはこちら!
・柏レイソル
怪我で欠場していたエースクリスティアーノ、三原の復帰、そして累積で出場できない染谷の代わりは鎌田、右SBには川口がスタートに!
クリスティアーノ、三原、江坂がゲームの流れを引き寄せコントロールできるか注目です❗️
注目選手
・クリスティアーノ、三原、江坂
・鹿児島ユナイテッド
こちらは前節岡山とホームでドローという結果になったものの酒本、砂森の攻撃参加で多くのチャンスを演出し2列目の流動生が光るチーム。ニウド、酒本、砂森などは要注意な選手だだ。
後は個人的に八反田が観れると嬉しい…😅
注目選手
・ニウド、酒本、八反田
1.前半キックオフ❗️
立ち上がり1分。
フィールド中央で競り合いによってこぼれたボールを鹿児島が拾い韓がシュートに持っていくもこれは枠外。
その直後レイソルはクリスティアーノが縦突破を図るとコーナー付近からクロス。
これを瀬川が納めシュートするも枠外🤔
前半立ち上がりから鹿児島はサイドでワンタッチ、ツータッチで曲面を打開しようと試みるもレイソルの早い寄せにボールロストしてしまうシーンが目立つ。
そんな中前半6分ゲームが動く。
レイソル自陣スローインからルーズなハイボールがオルンガの元へ入ると近くにいたヒシャルジソンへ。
そのタイミングで前のスペースへと走ったクリスティアーノへスルーパスを出すと相手を振り切りクロス❗️
鹿児島DFに頭でコースを変えられるもフリーのヒシャルジソンが拾ってシュート👍
これが決まって1-0✨
続いて19分。
コーナーキックのチャンス。クリスティアーノのが早めのボールをあげると三原が相手をブロックしていたこともありアンジュンスが出にくい形で飛び出ようと試みるもボールに触れられずそのまま江坂のもとへ。
これが決まって2-0✨
ファールの判定もあったようだがこれは配置ミスもあるような…
アンジュンスが倒れる直前のシーンだがこの配置を見る限りでは三原のマークは付いているものの当然三原はキーパーブロックも兼ねているためキーパーが出にくいのは当然だろう。またニアのストーンがコースを変えたことも原因の一つだが配置的に中央の空間が開きすぎているように思える。
この時上の図の円のところに1枚DFが立っているだけでこのゾーンに速いボールを入れらても跳ね返せることや、今回のようにコースが変わっても対処でき、またアンジュンスが無理して出ることもなかったでしょう。
鹿児島としては少し勿体なかった失点でしたね。
前半終了間際。
レイソル陣内のコーナー付近で鹿児島のスローインになると駆け引きによって空間を作った酒本がボールを受ける。レイソルは2枚でプレスに行くもスローワーとの二人組で鹿児島が崩し最後は牛之濱がシュートに持っていくもブロックされてしまう。その後のコーナーキックは跳ね返され前半終了。
前半から幅を使って攻め込んだレイソルはクリスティアーノの復帰で局面を打開する一発の強さを取り戻したなと感じれる前半でしたね✨
一方鹿児島も2人組、3人組と所々うまく相手をはがすシーンがあったもののゴールに向かう途中でカットされるシーンが目立った。
2.CBからの効果的なスキップパス
前節ビルドアップをはめ込まれたこともあり今節はどうするんだろうと考えていた僕はこの試合CBからの何気ないパスに良さを感じました。
そのパスとはバスケドットボールでよく見られるスキップパスです。特に山下→クリスティアーノ、鎌田→川口に出したパスが良かった。
この試合鹿児島はサイドバックにボールが入るとプレスのサインが入り全体が前がかりな守備になります。
前半3分のシーンでは古賀から鎌田にパスを出し、鎌田が古賀の方へボールコントロールすると中盤から1枚プレスに来たのがわかります。
そしてこれを見た鎌田は山下へパスを出し山下は一個サイドにボールを運びます。すると下の図のような配置になります。
場合によってはニウド、中原もボーホルダーにパスコースを奪っていく形になっていました。
ですが山下が選んだパスコースは川口を飛ばしてクリスティアーノへのスキップパスでした。
この山下のスキップパスが牛之濱をワンテンポクリスティアーノへプレスを行くのを遅らせクリスティアーノから川口へパスが出た時も韓は遅れて出ることになります。
またこのクリスティアーノへのスキップパスで全体が流れたこともありその後の鎌田にボールが入った際には前線へ落ち着いてフィードができオルンガへボールが渡りました。
一見何気ないサイドバックを飛ばしたスキップパスが布石になってオルンガへの効果的なパスを出すことにつながりました。
今度は鎌田からの形を見てみましょう。
前半29分、古賀からパスを受けた鎌田は山下をスキップして川口へパスを送ります。
川口は縦のクリスティアーノへパスを出しますがここで全体の意識がレイソルから見て右サイドに集中し全体的に鹿児島もそちらに寄ります。この時スキップパスを入れた鎌田はフリーな状態を作ることができています。
するとクリスティアーノから川口、山下、そして鎌田にボールが戻る頃には余裕があり落ち着いてボールをさばくことができます。
また今回は1例目で上げた時と同様瀬川、オルンガは同数であったが今回は鎌田にボールが出た際古賀を警戒してつられてしまった事やサイドへのスライドでフリーになった江坂が中央付近でフリーになった事で鎌田は江坂への選択を選んだ。
この図では水本とオルンガのマッチアップになるがここも水本とオルンガが入れ替わっていることも忘れてはいけない。
このようにレイソルの2CBからの『スキップパス』が出ることで意図的に中央を開けたりと数多くの利点を生むことができとても効果的だったと思います。また前回アルディージャとの試合でビルドアップをはめられていた事もあり、今回の『スキップパス』の使用は鹿児島もはめにくいビルドアップの仕方になったのではないかと思います!
3.少しの不安が残る後半
後半に入り52分
ヒシャルジソンから大外のクリスティアーノにパスを出すと鹿児島バックラインのスライドが遅れSBとCBの間のチャンネルが大きくできてしまう。
これによって斜めに抜けたオルンガはキーパーと1対1に❗️
しかしこれはアンジュンスがセーブし得点ならず。続けて55分には川口のクロスがゴールへいくもアンジュンスここもセーブでしのぐ。
この後の時間帯から少しずつ鹿児島にペースを握られます。
原因としてはやはりハードワークしていたこともあってか中盤4枚の隙間が大きく開いてしまったことが原因でしょう。またブロックを作った際の4-4の縦関係も少し広がっていたことから鹿児島の選手にボールを通されゴール前に迫られるシーンを作られていたと思います。
そんな中後半62分。
コーナーキックを今度はニアで合わせたオルンガ❗️これが決まって3-0👍
クリスティアーノのキック制度の高さ、そしてオルンガの良さがうまく合わさったゴールですね✨
68分鹿児島のチャンス。
大外からバイタルで構えていた萱沼、中原がでゴール前を崩すとシュートまで行かれる。ここは中村航輔のセーブでしのぐもやはり前からプレスをかけていたことや疲労でおきたブロックの歪みを使われてしまいました。
途中からマテウスサヴィオ、手塚、菊池の投入でリズムを戻そうとするもやはり縦に縦に展開していたレイソルはペースを鹿児島につかまれてしまった。
やはりこのゲーム展開の時に必要になってくるのは大谷の存在だろう。
ゲームを落ち着かせれるポゼッションの中心になれる他全体のリズムをコントロールできる大谷の存在はなくてはならない試合だったのかなと思います。
4.試合終了
前半立ち上がりから幅を使いながらか鹿児島ユナイテッドバックラインの裏を狙うボールで引き込ませたレイソルがチャンスを多く演出して3-0で勝利を収めましたね👍
それにしてもクリスティアーノはやはりなくてはならない存在。逆の意識が強くやはり飛び道具であるロングキックは一発で局面を変えられる大きな武器だと感じました✨
一方鹿児島ユナイテッドは2人組、3人組等で局面を打開するところはいい部分だと感じましたし前線からプレスを掛けるところはいいと思いましたがやはり細かい部分のミス(繋ぎの部分等)がレイソルとの差を生んだところになりました。
ですが魅力的な部分も多く合ったのでこれから楽しみになってくるチームかなと思いました❗️
残り2節。次節勝てば優勝、昇格の可能性がありますね👍今節の勢いまま次節も勝利しましょう✨
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