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パターンを発見して一般化する

こんにちは、かず(@kazu_1247)です。

今回は、『エンジニアの知的生産術』の一章を読んで学んだこと考えたことをアウトプットしていきます。

この本には抽象的なことがたくさん書いてありました。ちなみに、タイトルに「エンジニアの」とありますが、エンジニア以外でも参考になる部分がたくさんあると感じました。

今回は、一章の「新しいことを学ぶには」から、個人的に気になった部分に触れていきます。

ざっくりした内容は以下の三つです。

❶パターンを発見する
❷歴史から学ぶ
❸知りたいことから始める


❶パターンを発見する

抽象的な内容なのですが、「パターンを発見する」ということ(発見しようとする姿勢)は僕にとって新鮮かつ重要に感じた部分でした。

パターンを発見するという言葉は、具体的な事例を集めて、規則性や共通する特徴、繰り返し現れるものを見つけるという意味で使われます。

本書では、折れ線グラフが例えとして挙げられています。

Webページの毎日のアクセス数を折れ線グラフで描くと、ジグザグしていることに気づきます。事実を集めて可視化することで、周期的なパターンを発見したのです。数値をそのまま目で比較すると「10000」と「11000」は一文字違いでよく似ており、「10000」と「9999」は全然似ていません。しかし、グラフを描くと「10000」と「9999」はよく似ております。表現の形を変えると、何が目立って、何が目立たたないかが分かります。

なぜ、パターンを見つけて一般化することが重要だと思ったのかというと、これは暗黙知になり得ると思うからです。

たとえば、自分がワクワクしているとき、楽しいときに、なぜ楽しいのかを一歩引いて考えてみる。そして、それを一般化してみる。すると、次からは自然にその状況を作り出すことができるかもしれません。他にも、ある人が楽しそうにしているのを観察して、この人は〇〇をしているのが好きだということを自分の中でパターン化してみる。すると、その人に楽しんでもらうには〇〇という状況を作ってあげる、〇〇という要素が必要だということに気づきます。こうして発見していったものが、自分のコンテクストに落とし込まれていきます。

これの究極が言語(単語)です。「椅子」というだけで、ほとんど全ての人にあの「椅子」が頭の中で想像されます。でも、僕が思うのは、ここでいう「椅子」に当たるものを、自分の中で、自分オリジナルのものを作ることが重要だということです。

ある分野で何かを突き詰めている人は、自身のコンテクストにパターン化されたものが非常に多く蓄積されます。それが、暗黙知となって自身の哲学になり得るのです。

パターンを発見して自分の中で一般化することは重要だと思いますが、「正しくない」ということも理解しておかなければいけません。たとえば、鳥は飛ぶというパターンを発見して自分の中で一般化しても、ペンギンを見たときにそれは飛ばないので鳥ではないと判断してしまうからです。

少し話が逸れますが、先ほどの折れ線グラフの例は「見方を変える」という観点からも良い例だと思いました。

僕が「見方を変える」という文脈で好きな話に、夜空の星があります。ある星の近くには違う星があって、自分の目には二つの星がとても近く見えますが、実は、二つの星は何光年も離れているのです。あるものを物理的に見るのか、数字的に見るのか、もしくはより主観的に感性として見るのか、多方面から対象物を考える姿勢は重要だと思います。


❸歴史から学ぶ

歴史から学ぶということも重要だと思います。

歴史から学ぶというのは、今と昔の比較です。例えば、過去の出来事の中に、現在進行中の出来事と似た構造のものがあるかもしれません。共通のパターンを見つけることで、次に何が起こりそうか予測することができるかもしれません。また、変更前と変更後を比較して、どう変わったのか、なぜ変わったのかを考えることで理解が深まるかもしれません。

「歴史から学ぶ」ということについて、僕が最近思うのは、娯楽と仕事とお金の関係です。昔は、娯楽は娯楽でしかありませんでした。また、一般的に、娯楽にはお金を払って消費していたと思います。しかし、今では、娯楽を本気で突き詰めると(ビジネスモデルは様々ですが)お金を貰えます。例えば、将棋はもともと娯楽でしたが、プロ棋士はお金を貰います。けん玉も突き詰めるとお金になります。Youtubeも、昔はただ娯楽としてしか認識されなかったコンテンツがお金になります。娯楽は、お金を払って消費するものではなく、お金を貰うものになってきています。また、仕事というのは、お金を貰ってするというのが当たり前でした。ここで、お金の流れに着目すると、娯楽と仕事の境界が曖昧になってきていると気づきます。となると、次は、お金を払って仕事を消費する時代になってくるのかもしれないと仮説を立てることできるかもしれません。ぶっ飛んだ理論かもしれませんが。

また、他の例でいうと、個人的なバズワードは「馬車」「BBQ」です。とても雑に言うと、今後、馬車やBBQのようなものが増えてくるということです。(本当に雑でした。また今度しっかり言語化します。)

ちなみに、「歴史から学ぶ」というのは、学校で勉強する「歴史」でなくてもいいと思います。自分の歴史に注目するのです。自分のコンテクストに照らし合わせるのです。

たとえば、僕は12年間サッカーをやってきました。そして、4月からはエンジニアとして働きます。最近、プラグラミングの勉強やIT界隈の人たちをフォローしたりして感じるのは、サッカー選手とエンジニアは似ているということです。(どっちも経験していないのに。笑)

どっちも経験したことがないので、全部僕の勝手な妄想で似ているところを書いてみました。

エンジニアもサッカー選手も基本は個の能力を高めていく。それを結集してチームで戦う。エンジニアは毎日勉強。サッカー選手も毎日練習。人によってセキュリティに強いとかある言語が得意とか特徴がある。サッカー選手はスピードあるとか高さに強いとかある得意なポジションがあるとか。エンジニアはコーディングの技術だけでなくヒューマンスキルも大事。サッカー選手も人間性は大事で、ピッチ内でのコミュニケーションも大事だしピッチ外での振る舞いも大事。エンジニアは転職しやすい。サッカー選手も他のチームに移籍する。しかも、移籍する時は年俸が上がりがち。エンジニアも給料を上げるために転職することある。(お金のことは自分次第なとこあるけど)

で、エンジニアってサッカー選手に似ているかもな〜と思っただけで終わってしまったらもったいなです。僕が思うのは、エンジニアってもしかしてサッカー選手の仕事を参考にできるのかもしれないということです。

例えば、浦和レッズの槙野選手はメディア露出を結構しています。ヴィッセル神戸のポドルスキ選手やイニエスタ選手は自身のブランドを持っています。メルボルンの本田選手はベンチャーファンドを立ち上げました。

いわゆる横展開しているのですが、ここに書いてる人は全員スーパースターです。結局、横展開できるのは、一つのことを突き詰めて突き詰めてきた人だという結論になりました(笑)。だから、まずは自分の強みを磨いて磨いて磨きまくるのが大切であるとういう結論(仮)になりました。


❸知りたいところから始める

これはシンプルなことなのですが、意識していないと忘れてしまうことがあります。

本書では以下のコードを元に遅延評価という方法を説明しています。

task3 ( task1(), task2() )
大部分のプログラミング言語で、このコードはtask1を実行→task2を実行→task3を実行して結果を得ると言う順で実行されます。一方で、遅延評価の言語ではtask3の結果が必要になったら、task3の実行し、その中でもしtask1の結果が必要になったら、task1を実行する。もしtask2の結果が必要になったら、task2を実行するという順番です。その実行順は、task1をやってからtask2ではなく「必要になった順」です。

これは、例えば、読書や普段の行動にも当てはめることができると思いました。

僕は、ビジネス書などを読むときは、最初から最後までを全て通して読むのではなく、「この本からは〇〇を得たい」「〇〇ということを学びたい」と決めてから本を読むとことが多いです。目次を開いて、自分が知りたいこと、興味がある部分を見つけてそのページを開き、その部分だけをしっかり読む。あとは、流し読みでこんなこと書いてあるんだな〜くらいでパラパラとページをめくるくらいです。もしその中で面白そうな部分があったら丁寧に読めばいいと思いますが、あくまで最初に飛びついた部分をしっかり自分にインストールできたと思ったらその本には ”サンクス” と言ってメルカリに出します。

この「知りたいことから始める」の前提条件として、⑴目的が明確であること、⑵達成可能であること(このへんは”SMART”としての記事にも書いてあります)に加えて、⑶大まかに全体像を把握しているというものがあります。

大まかに全体像を把握しているというのは、例えば、プラグラミング言語全てのライブラリについて、事前に全ての関数を覚える必要はありませんが、どこにアクセスすればすぐにわかるのか、どこにWebサイトにまとまっているのかということを知っている状態であることは大事だということです。



今回はこれで終わりにします。

また読み進めたらアウトプットしていきます。


Written by かず(@kazu_1247


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