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週刊金融日記 第180号 金融日記Weeklyの展望と恋愛危機管理入門、米利上げ先送り、新橋の鮨屋で昭和にタイムスリップ、既婚プレイヤーのACSモデル実践報告、他

// 週刊金融日記
// 2015年9月23日 第180号
// 金融日記Weeklyの展望と恋愛危機管理入門
// 米利上げ先送り
// 新橋の鮨屋で昭和にタイムスリップ
// 既婚プレイヤーのACSモデル実践報告
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 シルバーウィークで旅行中の方も多いのではないでしょうか。僕は連休中ほど働くことにしていますので、しっかりとオフィスで仕事をしています。
 それにしても過ごしやすい気温で、天気もよく、いい連休になりましたね。
 さて、ケークスで連載している『ぼく愛』 http://amzn.to/1MO6yMn は最終章の終盤です。

●Chapter6-6 夕陽のなかで
https://cakes.mu/posts/10667

 注目の読者投稿は以下の通りです。今週も盛りだくさんの内容です。

―セックスロボットは破壊的な影響を与えるのか
―恋愛工学の存在を知られるリスクについて
―明治大学法科大学院の問題漏洩事件について
―No.1ヘルス嬢に非モテコミットしています
―既婚プレイヤーのACSモデル実践報告
―グループでナンパするとなぜか地蔵にならない現象について
―『ぼく愛』~女達の物語 長谷川玲子編~byかおりん

 それではみなさん、連休最後の1日をお楽しみください!
 今週もよろしくお願いします。

1.金融日記Weeklyの展望と恋愛危機管理入門

 ご存知のように、2ヶ月ほど前から、このメルマガの金融情報コーナーの拡充を行っております。まだ、βバージョンということで、多くの部分を無料公開し、デバッグやブラッシュアップに努めています。

●金融日記 Weekly(βバージョン)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/cat_50027977.html

 正直なところ、まだまだ、金融系のサラリーマン記者がいやいや書いている「来週の株式市場」みたいなネットに落ちている無料記事とさほどクオリティが変わりません。グラフなんかが上手くまとまっていて、読みやすいとは思いますが…。証券会社で働くと、新人が、今週のイベントについてまとめて部署に回すメールを書けなどと言われて、やはりいやいや書いています。
 しかし、日本を代表するメルマガである『週刊金融日記』でやるからには、今年の冬ぐらいまでに、業界標準となる週間マーケットレポートを作りたいと思っています。先週には、プログラマと協力して、バックエンドのプロセスをかなり自動化することができました。
 今後は時系列データの相関分析や、バリュエーション、経済指標の発表などのイベントドリブン戦略を組み合わせた予測モデルを作り、よりフォワードルッキングなレポートを提供していきたいと思っています。投資情報を有料で提供するには、様々な規制があるのですが、大まかな指数レベルでの予想やマクロな定量分析については問題なさそうです(現在、調査中です)。
 さて、なぜ金融・経済のコーナーを拡充させたいのかというと、それはひとえに「教養」のためです。教養というのは、端的に言えば、お金持ち(=つきあえれば得するすごい人たち)の共通の話題のことです。週刊金融日記のひとつの目的は、そうした共通の話題、あるいは考え方のフレームワークを提供することです。いまの教養はシェークスピアやクラシックではなく、ドラゴンボールやマリオカートであり、ビジネス界のスターたちの噂話や各国の税制の話なんですよ。そして、ビジネスマンにとっては、マクロ経済や世界の市場を代表する指数の行方というのは、一番の教養だと思うのです。石油先物の価格をさらっと暗記しつつ、中東情勢を語りながら、今週のS&P500の動きやFRBの金融政策なんかについて一言、二言テンプレに基づいてルーティーンのように呟けば、もうあなたは世界を股にかけるビジネスマンだと言っていいでしょう。
 日経平均株価やドル円のような、極めて大きな流動性がある資産やそのデリバティブは、非常に効率的な価格形成が成されています。それゆえに確率的に儲かりやすい法則やアルゴリズムを見つけ出すのは至難の業で、逆に言えば、素人とプロの間に差が出ずに、娯楽のギャンブルとしてはオススメです。もちろん、読者にやみくもにトレーディングをススメません。ポーカー( http://goo.gl/3Hy1RI 第175号)と同様に、素人のトレーディングなど、金を稼ぐという意味においては圧倒的に時間効率が悪いですし、それどころかふつうにやればお金を失う確率のほうが高いのですから。ただ、暇な人にとっては、世界経済の勉強ができる素敵なギャンブルということで、これ以上の娯楽はなかなかないと思っています。

『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』 http://amzn.to/1JHr7Ed

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