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週刊金融日記 第286号 日本で高額所得者がどれだけ税金を払うのか教えよう、衆院選は安倍vs小池の天下分け目の戦いへ、香港の高級中華レストランを二軒ほど、既セックス女性を男友だちに紹介することについて、他

// 週刊金融日記
// 2017年10月2日 第286号
// 日本で高額所得者がどれだけ税金を払うのか教えよう
// 衆院選は安倍vs小池の天下分け目の戦いへ
// 香港の高級中華レストランを二軒ほど
// 既セックス女性を男友だちに紹介することについて
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 先週は香港に行っていたのですが、日本では小池百合子都知事が「希望の党」を結成し衆院選で戦う意向を示したため、日本の政治が一気に動き出しましたね。
 報道によると、小池氏が知事の仕事を辞して衆院選に出馬することはひとまず否定しているとのことですが、僕の外資系証券会社に勤務していた経験から言うと、出るんではないかな、と思っております。
 経歴がピカピカで、面接受けがすこぶるいいけど仕事ができない外国人マネジャーなんかが、高額の報酬でヘッドハントされてきて、威勢よく仕事を始めるんですけど、1年ぐらいでプロジェクトが詰んで、いよいよヤバくなってくると、持ち前の面接力とピカピカの履歴書で、また、次の会社に転職していくんですよね。仕事を放り出してね(笑)。小池さんも、そんな感じに見受けられます。

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 さて、今週も面白い投稿がたくさんありました。見所は以下のとおりです。

―既セックス女性を男友だちに紹介することについて
―彼女を失いお金を稼ぐ意味を無くしてしまいました
―女子大生とのアポの際に「おごりですか?」とよく聞かれます
―「築地ブランド」について
―非モテ向けのマッチングアプリを作るとしたら
―あまり身元が知れない女性と初セックスの際に「ゴムはつけないで」と言われたら
―女性の思わせぶりな態度と本気の違いを見抜く方法
―せっかく一人暮らしを始めたのに家に連れ込めません

 それでは今週もよろしくお願いします!

1.日本で高額所得者がどれだけ税金を払うのか教えよう

 これから書くことは、僕が覚えているだいたいの数字で計算しているので、あまり正確ではないのだが、まあ、どんな感じなのか、タイトルの件について、封筒の裏でやるような計算(back-of-the-envelope calculation)をしながら、ざっくりと書き出してみようと思う。今後、みなさんが日本でがんばり続けるのがいいのか、あるいは、香港やシンガポールに移住することを計画したほうがいいのかを考える際の一助になれば幸いである。
 じつのところ、税金だけを理由に外国に出ていく人は多くない。家族のことがあったり、住み慣れた国で過ごしたいという当たり前の気持ちもある。そもそも言葉や文化が違う外国に長年住むことは、多くの人にとって快適なものではない。もちろん、そういうことが好きな人もいるが、日本人全体の割合としては少数派であろう。また、多くの中小企業経営者、医師や弁護士などの仕事を考えてみても、そもそも海外に住めば日本と同じ水準の所得を維持できないことが大半だ。しかし、プログラマやトレーダー、いまならブロガーやYouTuberなど、住む国を比較的簡単に変えられる高額所得の個人が増えてきているのも事実である。

【高額所得の個人事業主やマイクロカンパニーの場合】

 それではまずは1億円プレイヤーの場合の税金をざっくりと計算してみよう。情報や知識を売るクリエイタークラスの場合、経費はがんばってもあまり使えない。オフィス賃料やアシスタントに払う賃金など、せいぜい年間2000万円程度である。そうすると、クライアントから受け取った8%の消費税を含めると、約8000万円が大まかな営業利益になる。
 これから僕が書くことは、教科書に載っている会計とはすこし違うし、実際の財務諸表とももちろん違うのだが、こうした高額所得の個人事業主の実際の感覚に沿ったものだ。

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