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週刊金融日記 第164号 ネットでコンテンツを売る方法 その1、12年半ぶりの円安水準、青山の女子受けがいいビストロ、昼デートプロトコル、他

// 週刊金融日記
// 2015年6月1日 第164号
// ネットでコンテンツを売る方法 その1
// 12年半ぶりの円安水準
// 青山の女子ウケがいいビストロ
// 昼デートプロトコル
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 鹿児島では火山が噴火しましたね。先月、九州を旅行したとき、阿蘇山は噴煙を上げており、別府ではそこら中から蒸気が吹き出していて、九州というのは火山の島なのだと実感しました。もちろん、本州というか、日本全体が、プレートがぶつかり合うところにできた火山列島なのですよね。おかげで、日本中ですばらしい温泉が楽しめるわけです。

 連載中の恋愛小説が更新されました。

Chapter5-3 Aクラスの女
https://cakes.mu/posts/9489

 今週号も充実の読者投稿コーナーです。主な見所は以下の通り。

―立ち去る勇気と嘘つき男を愛する女
―門限がある女子に対する昼間のデート戦略
―昼間デートの効果的なプロトコルを教えて下さい
―筋トレはまず脚から
―腕時計は何を選べばいいですか

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.ネットでコンテンツを売る方法 その1

 僕は作家としては、おそらく、最も新しいコンテンツの売り方をしている。ブログやTwitterで集客して、有料メルマガで課金するというビジネスモデルだ。これらのコアビジネスでの売上に比べると、昔ながらの作家の主な収入である、雑誌に記事を書く原稿料や、本を出版することでさえ、コアビジネスのための宣伝活動であったり、ブランディングや、新しい分野の勉強のためだったりする。
 よくTwitterなどで、クリエイターが、取材で謝礼が払われなかったとか、Web記事の原稿料が安すぎる、と文句を言っているのを目にするが、僕はそういうことを考えたことがない。週刊誌なんかの取材に答えると、ちょろっとしたコメントで、だいたい5000円とか1万円とかもらえる。記事的なものだともう少し多い。Web媒体の原稿料は、ものすごく安くて、ひとつの記事で1万円とか2万円ぐらいだ。ライターがこうしたものだけで食べていくのは無理ゲーだし、そもそもこうした安い記事ばかり大量に書いていては、自分が勉強する時間がなくなるので、インプットが減って、ますますライターは貧することになる。
 僕は、もちろんこうした取材料や原稿料はありがたく頂くが、感覚としては、タダでやっているようなものだ。実際の所、依頼された記事を書いている時間、ブログを書く時間が減るので、むしろ赤字だ。以前、お世話になった出版社だし、これから本を書くかもしれないし、対談なんかは自分が面白ければいいなどの理由でやっているのである。

 ブログなどでのアフィリエイト収入に関しては、後で詳しく書くが、並のブロガーではそれだけで生活するのは、やはり無理ゲーだと思ったほうがいい。
 Google Adsenseは、ざっくりと言って、月間で1PV=0.1円ぐらい。月間100万PVのサイトで月に10万円ぐらいだ。PVのカウントの仕方はブログベンダーによってかなり違い、某所はインフレ気味だし、ライブドアブログなんかは割と保守的な数字が出る。
 Amazonアソシエイトは、書き手が売る物に関する目利きとして信頼されているかどうかで大きく違ってくる。僕は、メルマガをはじめる前は、書評ブロガーとしても月に3~5冊ぐらいは紹介していて、毎月3000冊以上売っていた。当時は、3000冊を超えるとアフィリエイト料率が確か7、8%にまで上がったので、3000冊を目処に書評を書いていた。まあ、ちょっと大きな書店以上に、僕はひとりで本を売っていたわけで、これで月に30~50万円ぐらい収入があった。書評ブロガーとしては、当時は日本でベスト5ぐらいには入っていたと思う。僕が紹介したことがきっかけでベストセラーになることもよくあった。しかし、Amazonアソシエイトで本を売るのは、日本でベスト5に入ってもこんなものであり、並のブロガーなら月に1万円も行けばいいところだろう。

 さて、今週は、個人がネットでコンテンツを売る方法などについて、いろいろと議論したい。サラリーマンでも、副業でネットビジネスをしている人は多く、何らかのヒントになれば幸いだ。

『週刊金融日記 第28号 おいしい大企業正社員+副業』

 まずは、読者の質問に答えよう。

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―テキストコンテンツを発表する場についての質問です

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