週刊金融日記 第201号 現代受験工学の最前線 前編、安全資産への逃避、けやき坂のニューヨーク流グランメゾン、合コン打診ザオラルの蘇生率が異常に高い件、他

// 週刊金融日記
// 2016年2月17日 第201号
// 現代受験工学の最前線 前編
// 安全資産への逃避
// けやき坂のニューヨーク流グランメゾン
// 合コン打診ザオラルの蘇生率が異常に高い件
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末は、冬なのに急に温かくなったと思ったら、また、急に寒くなりましたね。インフルエンザが流行っているようなので、みなさん気をつけてください。
 さて、先週はまた、悲しい報道がありました。育児休暇中に、妻と子供を愛するばかりでなく、他の女性までも幸せにしようとがんばっていた「漢」である宮崎謙介衆議院議員が、下劣極まりないタブロイド誌のプライバシーを侵害する記事により、辞職に追い込まれてしまったのです。

●自民 宮崎謙介議員 女性関係報道で議員辞職へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160212/k10010406581000.html

 しかし、ここで彼は、清く自らの非を認めて辞任するという、危機管理のお手本のような方法で、この騒動を収束させました。僕は、次の選挙で、彼がまた選ばれることを確信しました。週刊金融日記としても、全面的に次の選挙では彼を応援したいと思います。宮崎さんは、神様が与えたこの試練を、どうか乗り越えて欲しい。

 今週も多くの興味深い投稿がありました。見どころは以下のとおりです。

―合コン打診ザオラルの蘇生率が異常に高い件について
―やはりSクラス女性相手ですと既婚開示プレイは難しいでしょうか
―映画『マネーショート 華麗なる大逆転』を応援しましょう
―自分で雇っているアルバイトの女子大生とエッチしました

 それでは今週もよろしくお願いします!

1.現代受験工学の最前線 前編

 僕には、いまでも忘れられない出来事がある。外資系金融機関で働きはじめたころ、とある金融理論のセミナーに出席していた。研修として、会社の上司に出席することをススメられたものだった。セミナーの講師の経歴を見ると僕と出身大学が同じだったし、昔の同級生も出席していたので、海外から帰ってきたばかりだった僕は、懐かしくなり、ついついその話題を口にしてしまった。

 「あっ、みんないっしょの大学なんですね」「学部はどこですか?」「・・・」

 一瞬にして、その場が凍りついた。そして、僕は、周りの人たちから軽蔑の視線を投げかけられた。出身大学の話題を振られた講師も、僕に話しかけられたセミナーの他の出席者も、顔を引きつらせていた。その話題を明らかに避けたがっていたのだ。
 あとから、僕はあのときに、なぜその場の空気が凍りついたのか、理解できた。欧米では、こうした場で、人種や宗教の話題をいきなり振ってきたら、そいつはまともな人間ではないと見なされる。それと同じで、日本では、社会に出たあとに、出身大学の話をするのはひとつのタブーになっているのだ。あの場にいた人たちが心の中でどんなことを思っていたかは簡単に想像できる。こいつ、社会に出てまで、学歴しか誇ることのないバカなのか? うわぁ、こんなやつといっしょにしないでくれ……。たぶん、そんなことを思われていたのだと思う。

 しかし、僕の感覚は、あのときに、顔を強張らせていた人たちとはまったく逆だった。まだ、研究者の気分が抜けていなかった僕は、こうした外部の講師が請け負うセミナーでの社交のやり方が、完全に学会のそれと同じだったのだ。同じ分野の世界の研究者が集まる国際会議では、ディナーなどで、大学院生やポスドク同士は、「どこの大学から来たの?」が、挨拶だった。そこから、「ああ、あそこの大学か」「僕は、◯◯教授の論文はよく読んだよ。どんな研究してるの?」などと話がつながっていく。様々な国からやってきた若い研究者たちは、こうして交友を深めていた。日本のように、大学に序列があるわけでもなく、同業者たちが情報交換しているのだった。僕はむしろ、出身大学の話=出身県の話、ぐらいの気楽なものだと思っていたのだ。
 ずいぶんあとになってから、日本の中流以上の家庭では、子供をいい大学に行かせるために、どれほど多大な金と労力が注がれているのかを知った。日本には、人種問題も宗教問題もないが、それらが大学の序列による差別に凝縮されてしまっているわけだ。日本では、学歴というか、学校歴に関して、人々のなんとも言えぬ怨念がこもっているのだ。
 こうして僕は、日本での出身大学の話題=欧米での人種差別の話題、だと学びそれ以来同じ過ちを二度と繰り返すことはなかった。すなわち、自分から大学や学歴の話を口にすることは、決してなくなった。

 さて、今日は、この世間ではタブーとなっている話題、それゆえに2chやTwitterなどの匿名性の高いスペースでは大変人気のある学歴に関する話題を書こう。まずは、読者からの投稿を紹介する。

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―名門中高一貫校なんか行かず塾に行かせるほうがいい

アラフォー勤務医の者です。
先日の藤沢様のツイート

は、まったくその通りだと思いますし、開成や桜蔭に受かった次の日に鉄緑会に入会手続きする親子なんてバカじゃないかと思いますが、世の中はバカが多数派のようです。
中高一貫校への通学は、その子の人生には、何の役にも立たないんですから。
話をもっと広げると、大学進学率が50%になっていて、世の中の親の半数は大卒で、それが何の役にも立っていないことを知ってるはずなのに、子供に大学進学をさせる。
ゲームに時間を費やすのは無駄だと世間の大人たちは言いますが、公教育ほど無駄なことはありません。
無駄じゃない教育って何だと聞かれると、よくわかりませんが、少なくとも、無駄な教育をしないことで、親も子も、時間と金をセーブできるんだから、やらない方がましでしょう。
以上、自分の意見を書いてしまいましたが、「こどもの教育方法を決定することに関して、親がひどく愚かになる」問題について、何かわかりやすい解釈ができたら、お聞かせ願いたいです。
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 日本の教育問題というトピックは、あまりにも広大すぎる。僕は、これまでの日本の教育(公教育というより、その制度に乗っかった周辺の受験産業全体)は、トップ層の育成には大きな問題を抱えているが、上から指示された仕事をこなす事務処理能力の高いサラリーマンや公務員を大量生産するには、極めて効率的だった、という認識を持っている。そうしたことを一つひとつ論じると本が一冊書けてしまうし、実際に、書こうと思っている。今回は、そもそもいまの入試制度や大学のあり方は正しいのか、という根本的な問いに答えるというようなことはせずに、教育問題のほんの一部のことにスポットライトを当てることにする。
 まずは、現代受験工学の最前線がどうなっているのか紹介しよう。

【日本の「学力」最上位層の驚くほど均一な育成過程】

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藤沢数希

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藤沢数希

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