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週刊金融日記 第619号 人生を変える最強の方法は引っ越しである、ドジャース大谷翔平通訳に違法賭博疑惑、品川駅で手頃な価格のまあまあ美味しい海鮮居酒屋、教育工学の効果について、他

// 週刊金融日記
// 2024年3月27日 第619号
// 人生を変える最強の方法は引っ越しである
// ドジャース大谷翔平通訳に違法賭博疑惑
// 品川駅で手頃な価格のまあまあ美味しい海鮮居酒屋
// 教育工学の効果について
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 僕はまだ、いろいろバタバタしていて日本にいますが、アレルギーがある人にとっては地獄のスギ花粉がようやく収まってきました。ヒノキの花粉に反応する人はこれからでしょうが、僕はヒノキは大丈夫なので、日本をエンジョイできるようになりました。

●2024年 春の花粉飛散予測
https://tenki.jp/pollen/expectation/

 これだけスギ花粉が大量に日本を覆うようになったのは、過去に木材需要のために日本中に杉を植林しまくったからです。しかし、杉が育った頃には、外国産の木材の方が安いというので、日本の杉需要がなくなりましたが、国家プロジェクトで一度決まった植林計画は止まりません。どんどん杉を増やしました。バカですが、いつものことです。こうなると杉利権みたいなものまでいろいろできるし、伐採したり無花粉種に植え替えようにも林業は人手不足でどうにもなりません。困ったものですな。とほほ。

●花粉症の根本原因=スギの木をなぜ切れないのか? 大前研一
https://www.ohmae.ac.jp/mbaswitch/sugi_hay_fever

 日銀の植田総裁が、もう10年以上も続けてきた黒田安倍コンビによる異次元緩和の終了を発表しました。非伝統的な金融緩和(短期金利がゼロになった後にいろいろなんかやること)に関しては、効果や副作用など様々な意見があり、今回の異次元緩和終了に関しても、ものすごい数のてきとうな解説記事が出ています。
 それで異次元緩和終了したらどうなったかというと、歴史的な引き締めへの転換点という意見もありましたが、とりあえず円はもっと売られて、日経平均も上がり、住宅ローン金利が上がる気配もなく、タワマンとかぜんぜん下がりそうもねぇぞ、みたいな感じです。この先はどうなるか知りませんが。もう円安になりすぎて、また、財務省が介入をほのめかしはじめました。

●防衛ラインに達した円安:当局は介入が近いことを強く示唆
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2024/fis/kiuchi/0326

 まあ、僕はもともと強い円こそが日本国民にとって利益である、という宗派の属していますが、こんだけ年金とか医療費とか大変で、日本の民主主義から言って、まっとうな方法でそういうのを解決できる見込みはほぼないので、インフレ税が選択されるのは仕方ないし、まあ、トヨタ自動車とか日本のグローバルにやれてる大企業は儲かってそうだし、これはこれで良かったんじゃないか、と思っています。
 これまでの異次元緩和は表立っては為替にインパクトを与えるなんて言ってませんし(本音では円安誘導があったと思います)、そもそも非伝統的な金融緩和で、そんなに都合よく(誰の都合かは議論が分かれますが)為替を誘導できるのか、という話もあります。これだけ円安になっているのは、じつは異次元緩和はあんまり関係なくて、単に米ドルの金利が上がってしまったからですしね。
 日本人は、やっぱり円安&製造業が向いていて、他のことはできない民族かもしれませんね。

 週末には、ドジャース大谷選手名義の銀行口座から違法スポーツ賭博業者に7億円余りの送金記録があり、FBI(連邦捜査局)に捜査されているという大ニュースが飛び込んできました。それで、大谷選手を公私ともに支えていた(と見られていた)水原一平通訳が、ギャンブル狂で、負けが込んで借金作って勝手に送金した、ということになり、水原通訳がドジャースから解雇されました。
 これはひょっとして、あの完璧なベースボールプレイヤーである大谷さんに、裏でギャンブル中毒という、人間的な深みを感じさせる一面があり、そんなスーパースターの大谷を守るために、親友とも言える水原氏がすべての罪を被って、墓場まで持っていく、みたいな胸熱の展開なのか!?と思わされる局面もありましたが、第一報から数日経って、いまは大谷さんはやはり完璧な人物で、単に大金を見て狂ってしまった水原氏が、会社で言うガチ横領みたいな感じで、ぜんぶやったんだ、という感じになってきています。
 そうなれば一件落着で、また、大谷選手の素晴らしいプレイが見られるわけで、皆にとっていい展開ですね。
 賭博が違法か合法かとか、良いとか悪いとか以前に、ベースボールというエンターテイメントを売っているわけで、関係者が野球賭博をすることには業界内のルールとして厳しい罰則があります。このエンターテイメントにとって、真剣勝負をしているということは極めて重要で、関係者が賭博に関わっていると八百長疑惑とか出ちゃうわけで、厳しい処分は致し方ないでしょう。過去には、野球賭博に関わり、永久追放されたスター選手が何人もいます。

●大谷翔平へ古巣エンゼルスが粋な計らい「昨日の記者会見からこの演出は泣ける」SNSは感動の嵐
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202403270000200.html

●【動画・声明全文】大谷翔平 自身の関与否定 水原氏の賭博問題
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402101000.html

★野球賭博で永久追放された選手たちを取り戻す名作がフィールド・オブ・ドリームスですね。

 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-AVのモザイクが原因で莫大な国富が違法海外業者に流出しています
-マンション区分所有だとほとんど土地の権利がないのでバカらしくないですか
-簡単に検査できる癌検診の費用対効果はどう考えればいいでしょうか
-恋愛工学を修得して自由に女性たちと交われるようになると結婚意欲が著しく減退しますが虚しさは残ります
-既婚orパートナー有り開示している中でのポスト・セックス・ピリオド戦略について
-所長の教育工学の効果で息子が駿台偏差値換算5-10上がったと思われます

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.人生を変える最強の方法は引っ越しである

 僕は自分では割と引っ越し嫌いというか、環境を変えることを嫌うタイプと認識していますが(だってめんどくさいじゃないですか。お金もかかるし、住所変更の手続きするのめんどくさいし、新たな環境に馴染むのも大変です)、じつはけっこうたくさん引っ越ししているんですよね。
 僕の人生で何回ぐらい引っ越しを経験したか数えてみると、もうすでに十数回に達していました。日本から海外、海外から海外、海外から日本、また、日本から海外など、その内容もけっこうバラエティに富んでいます。引越し業者を呼んで一気呵成にやったことも、1ヶ月ぐらい両方借りておいてちんたら自分たちで引っ越したこともあります。もちろん、賃貸も購入もあります。あと、別宅が増えたこととか、複数拠点生活とかもありますな。

週刊金融日記 第439号 申し遅れましたが当研究所は香港に拠点を移しました

 先日、NHKで3月は引っ越し需要が多く、引っ越し業者が逼迫していて、引っ越ししたくても予約が取れない、と放送されていたようで、それを受けて、Xでは経済系インフルエンサーの方々が、日本は何でも定価でやって、需要に応じてダイナミックプライシングしないからこんなことになるんだ、と賢い風のポストをして、いろいろ盛り上がっておりました。
 いやいや、君たち何も分かってねぇなぁ、と。
 そこで今回は現在の東京の引っ越し事情と、賢く引っ越すためのノウハウを惜しげもなく提供したいと思います。

●引っ越しが予約できない いったいなぜ?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240323/k10014400711000.html

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