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週刊金融日記 第199号 ネットでコンテンツを売る方法 その2、日銀のマイナス金利砲は不発か、ガーラ湯沢だけではなかった越後湯沢、レーシック議論続く、他

// 週刊金融日記
// 2016年2月3日 第199号
// ネットでコンテンツを売る方法 その2
// 日銀のマイナス金利砲は不発か
// ガーラ湯沢だけではなかった越後湯沢
// レーシック議論続く
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日銀がマイナス金利政策を発表し、金融市場は慌ただしくなりましたね。いまのところ、株高、円安には簡単には進んでいかないような感じですが、少なくとも、銀行の収益は圧迫される見通しですね。しかし、これまでのゼロ金利で預金を集めて、単に日銀の口座に預けたり、国債を買うだけで儲かっていた安直な銀行のビジネスが、こうして見直されるのは、いいことでしょう。
 また、原油をはじめ、資源価格の下落により、日本の商社は大きな減損を発表することになりそうです。しかし、こうした流動性のない投資先の評価は、かつての銀行の不良債権と同じで、会計上はどうとでもなるので、すこしずつ決算に反映していくのかもしれません。
 メガバンクも商社も、これまで東大生をはじめ、日本の高学歴の学生に大人気の就職先でした。くわしくは、今週のマーケットのコーナーを見てください。

 今週も読者からの投稿がもりだくさんです。見どころは以下のとおりです。

—経営者ですがジャニーズ事務所の対応は理解できます
—ネットワークビジネスの勧誘を逆手に取ってセックスする方法と名古屋近辺でコスパのいいお店
—LINEでの些細なトラブルで別れてしまいました
—眼科女医ですが再びレーシックについてコメントします

 それでは、今週もよろしくお願いします。

1.ネットでコンテンツを売る方法 その2

 最近、Twitter界隈でnoteがようやく流行りだしたようなので、第164号「ネットでコンテンツを売る方法 その1」の続編を書こうと思う。ちなみに、このバックナンバーは、いま読み返してもよく書けているので、ネットビジネス、あるいはコンテンツビジネスをしている人は読むといいだろう。

『週刊金融日記 第164号 ネットでコンテンツを売る方法 その1』

 別に、noteをよいしょするわけではないが、現状では、個人が何かテキストベースのコンテンツを売りたい場合には、noteが一番いいだろう。審査や設定が簡単だということと、なんといっても手数料の安さである。顧客(というかファン)が支払った金額の約85%が、クリエイターに振り込まれる。これは、AmazonやAppleより良いし、他の有料メルマガプラットフォーム(約5割~7割程度が発行者に振り込まれる)よりも良い。個別記事は誰でも売れる仕様だが、メルマガのような定期的に課金されるコンテンツは、審査が必要になっている。

●週刊金融日記(note版)
https://note.mu/kazu_fujisawa/m/md0c2f61f156d?view=list

 noteの欠点としては、コンテンツへの導線がほぼ皆無で、マーケティングは全て自分でやらないといけないということだ。つまり、もともとTwitterやブログなどでファンがいない人が、noteで何かを売ることは絶望的だ。この点では、noteが改善されることを望むが、一度、CEOの加藤さんの話を聞いたときは、たとえば、ランキング機能などは付けたくないとのことだった。ランキング機能を付けると、一部の人気クリエイターばかりに注目が集まり、新人のやる気を削いでしまうことになりかねない、というのが理由だったと記憶している。たとえば、ブロゴスが運営している有料メルマガのランキングには、僕のメルマガのバックナンバーがいつもずらりと並んでいる。

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