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週刊金融日記 第612号 日本でも本格的な#MeToo時代到来とその傾向と対策について、サッカー日本代表イランに完敗、成田空港の高級フードコートがボッタクリではなかった件、アメリカの高校生の受験戦争、他

// 週刊金融日記
// 2024年2月5日 第612号
// 日本でも本格的な#MeToo時代到来とその傾向と対策について
// サッカー日本代表イランに完敗
// 成田空港の高級フードコートがボッタクリではなかった件
// アメリカの高校生の受験戦争
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 また、香港に帰ってきました。香港にしばらくいてから日本に帰ると、安い寿司とかめちゃ美味しい!と最初の一週間ぐらいは幸せを感じます。しかし、特に最近は冬ですし、しばらくいると、なんか日本は特に東京の都心は清潔すぎて、ちょっと息苦しいな、と思ってきたりもするものです。そしたら、香港に戻ると、中華料理が美味い!そして、街がゴミゴミしていて人が多いし、その辺にゴミもたくさん落ちてるし、これがいいんだわ、と思うわけですね。これを繰り返すと、幸せな時間が長くなるライフハックです。

 水清ければ魚棲まず。

 と、いうことわざを思い出します。これの英語の対応することわざは以下になります。

 The morally upright have a hard time making friends.

 最初の"The morally upright"ですが、これはThe+形容詞で、総称的に名詞化しています。The poorで貧しい人々みたいになります。Uprightは素直な、正直な、という意味です。つまり、道徳的に(morally)正しすぎる人々は、友達を作ることが難しいのだ、と言っているわけですね。なんだか、最近の日本社会のように感じます。

 中学受験もとうとう峠を越して、これから大学受験の本番ですね。受験生がいるご家庭は、風邪を引かないように最後までがんばってください。

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 今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。

-やはり一般男性が美人をつかまえるにはナンパしかないんでしょうか
-都内のマイホーム購入の話で意見が合わず離婚まで発展しそうです
-アメリカのハイスクールの子供の親ですがこちらの進学事情を解説します

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.日本でも本格的な#MeToo時代到来とその傾向と対策について

 6、7年前ぐらいから、欧米では#MeToo旋風が吹き荒れてきました。発端は、映画業界のプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン氏が、継続的に女優やスタッフに性加害していたことをニューヨークタイムズ誌のジャーナリストが報じたところ、いろんなところで、私も(#MeToo)やられた(そして仕事が欲しいので黙っていた)と、ソーシャルメディアで女性たちが次々と声を挙げはじめたことです。ワインスタイン氏は、次から次へと楽しんでいて、大物らしく、ある意味で業界からも容認されていたのですが、表に出て騒がれはじめると、あれよあれよと言う間にキャンセルされ、実際に実刑になり、20年以上も刑期があり事実上の終身刑になってしまいました。
 その後も、次から次へと、芸能界などの大物がキャンセルされたり、刑務所に入っていきます。僕も、ケビン・スペイシーさんとかが急にキャンセルされて、残念に思いました。ちなみに、ケビン・スペイシーさんは、キャンセルされて、撮影中だったドラマなどもすべて降板したり、無理やり終わらされたのですが、後の裁判では、すべてが無罪になりました。もちろん、キャンセルされたままです。とほほ。

●#MeToo(Wikipedia解説)
https://w.wiki/549x

●米俳優スペイシー氏に無罪評決 男性4人への性的暴行疑惑で英裁判所
https://www.bbc.com/japanese/66321445

 さて、#MeTooについて、まずは僕らのChatGPT先生に要約してもらいました。

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-ChatGPTの回答

#MeToo運動は、性的ハラスメントや性的暴行に反対し、被害者が声を上げることを奨励する国際的な運動です。この運動は2017年に、アメリカのエンターテインメント業界で働く女性たちが、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる長年にわたる性的ハラスメントや暴行の告発を公にしたことに端を発します。
その後、ハッシュタグ#MeToo がソーシャルメディアを通じて急速に広まり、世界中の多くの人々が自らの経験を共有し始めました。この運動は、性的ハラスメントや暴行の被害者が沈黙を破り、加害者に責任を問う文化を生み出すきっかけとなりました。
#MeToo運動は、エンターテインメント業界だけでなく、政治、スポーツ、教育など、さまざまな分野における性的ハラスメントや性的暴行に対する認識を高め、性的ハラスメントを防ぐための法律やポリシーの見直しを促すなど、社会全体に大きな影響を与えました。
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 日本にもこの流れが来たのですが、告発したのがちょっと胡散臭い女性だったり、キャンセルされたのも大手テレビ局の社員ぐらいで、告発された芸能人も小粒で、それほど大きなうねりにはなっていませんでした。そういえば、映画監督や財務省の事務次官の方も#MeTooされましたね。
 しかし、ここに来て、日本社会のトップ級の大物たちが背中から銃で撃たれるようになってきましたね。まずは、あのジャニーズ事務所がつぶされました。ジャニー喜多川氏の性的指向は、未成年の少年に対するもので、性加害それ自体は多くの男性にとっては他人事だったんじゃないでしょうか。

●日本の「#MeToo」 裁判、伊藤詩織氏が勝訴 山口氏「すぐに控訴」
https://www.afpbb.com/articles/-/3260114

●福田元事務次官のセクハラ疑惑に「指摘すべきはそこじゃない」
https://www.jprime.jp/articles/-/12197

週刊金融日記 第591号 ジャニーズ事務所の終焉は日本の開国派にとっては福音である

 最近、ついに超大物お笑い芸人の松本人志氏やサッカー日本代表の伊東純也氏まで、飲み会の席での「ありがち」なエピソードで、女性側の告発によりキャンセルされており、良くも悪くも、いよいよ日本も#MeToo本格化してきたな、という感じになってきました。
 さて、まずは読者の方の投稿を紹介しましょう。

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-有名人たちを性加害告発で立て続けに活動中止に追い込む日本社会について

藤沢所長、お世話になっております。
昨今週刊誌での有名芸能人や有名スポーツ選手、その他著名人の性加害報道(パパ活やら不倫やら)についてご意見を伺いたく、投稿させていただきました。
当事者にしか事実はわからないものの、過去の女性関係(ケースによっては数年以上前のことも)が性加害として週刊誌で報道され炎上、有名人は事実の有無に関わらず活動休止に追い込まれる。
そして、それが連日マスメディアで報道され、部外者である大衆がご意見番の如くソーシャルメディアで論評や批判をしている。
こうした現実を目の当たりにして、私は強い危機感と憂い、そして大衆の狂気を感じています。
今現時点で勝っている人間を引きずり下ろして見せしめにしてぶっ叩く。
まるでコロッセオで奴隷を戦わせて愉悦に浸っていたローマ人と同じではないでしょうか。
有名人が何をしていようと自分には直接の関係はないし、そんなことに人生の時間を費やすのであれば、自分の人生をもっと良くするために努力をしようと思わないのでしょうか。
日本がこれだけ程度の低い国になってしまったことが残念でなりません。
合わせて、有名人になることによるコスト・リスクが極大化した現在の日本社会から身を守る方法について御教示をいただきたく存じます。
女性関係については肩書きや社会的地位と恋愛を切り離す(無名の男として参加するナンパは打ってつけですね)、本業ではメリットとデメリットを加味して必要以上に有名になることは避ける、など考えられますが、その他必要なことがあれば教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。

●《参加女性が続々告発》「全裸の松本人志がいきなりキスしてきて…」「俺の子ども産めや!」1泊30万円の超高級ホテルで行われた「恐怖のゲーム」
https://bunshun.jp/articles/-/68103

●伊東純也「性加害で刑事告訴」で本人も認めている「ホテルでの行為」 争点は「同意の有無」に
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/02021945/?all=1
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