週刊金融日記 第200号 確定申告を自分でやってみよう、日銀のマイナス金利砲は効くのか、六本木の鳥刺しと水炊きのお店、金利と通貨の関係、他

// 週刊金融日記
// 2016年2月8日 第200号
// 確定申告を自分でやってみよう
// 日銀のマイナス金利砲は効くのか
// 六本木の鳥刺しと水炊きのお店
// 金利と通貨の関係
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 週末は、おとなりの北朝鮮が弾道ミサイルの実験をしましたが、いつものようにマーケットへの影響はあまりありませんでしたね。子供はレストランで泣き叫ぶなどの困った行動をして、身近な大人を自分の思い通りに操ろうとしますが、国家間の関係も、相似形なんだとつくづく思います。
 人間の根源的な欲望を探り出し、人間関係の利害を分析する恋愛工学という学問が、世の中の多くのことがらを理解するのにとても役に立つ理由でしょう。抽象的なフレームワークで見ると、多くのことがらに驚くほど共通点があることがわかるのです。

●北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/020600034/

 日銀のマイナス金利政策では、銀行の収益が多少は圧迫されるかもしれず、銀行系のエコノミストは、ダメな政策だと必死に攻撃しています。まあ、しかし、金融緩和の方法としては、量的緩和の量を増やしたり、直接、ETFなんかを買うよりは、マイナス金利のほうがいいんではないかと思います。本当に物価が上がるかどうかはわかりませんが。それにしても、日本国債の10年の長期金利が1%を下回った辺りから、さすがに住宅ローンは変動金利よりも、固定金利のほうが得じゃないかと言われていたんですが、またしても、変動金利が圧勝ですね。長期金利はほぼゼロになり、マイナスもありえる状況になってきました。
 また、最近では、原油安が、オイルマネーの縮小や、エネルギーに投資していたファンド(日本なら商社)の収益を圧迫し、株安などにつながるため経済にとってはマイナスだ、などという議論がなされていますが、株価の上がり下がりを気にし過ぎだと思います。エネルギーを輸入している日本国民にとっては、原油が安くなるのは、いいことに決まっています。

●日銀のマイナス金利砲が銀行株を直撃!
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52073303.html

 中国では今日から旧正月の「春節」がはじまり、大勢の観光客が日本を訪れています。東京の星付きレストランなんかは、予約が取りにくくなるかもしれませんね。いま東京のホテルは不足気味で、都心の安いビジネスホテルの予約を取ることはたいへん困難で、ちょっとした出張でも一泊2万円ぐらい覚悟しないといけないですね。Airbnbなんかが、もっと流行るといいと思うのですが、この辺は規制緩和が必要ですね。東京は、タクシーはどこでもすぐに捕まるので、Uberのほうは流行るとは思いませんがね。

●春節 ことしの「爆買い」は?
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160208/k10010402261000.html

 ところで、中国のGDPはとうとう日本に並んだ、と思っている人が多いのですが、すでに2倍以上の差が付いているんですよね。

●中国と日本の名目GDP(USドル)の推移
http://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDPD&c1=CN&c2=JP

 今週も多くの面白い投稿がありました。見所は以下のとおりです。

―金利が下がると通貨も下がるのはなぜですか
―サエコと前澤さんの交際について
―バックパスしたほうがいいときもあるんですか
―幼稚園児は恋愛工学をよく知っているように思います
―80万円払ってセクキャバ嬢とセックスできました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.確定申告を自分でやってみよう

 世の中、知識がない人は搾取される運命にある。
 たとえば、何かITシステムを導入するとしよう。発注側に知識がなく、かつ財布の紐が緩いと、とことんボラれる。システムを作るときにボラれる分は、じつは大したことはない。いいシステム屋は、相手に知識がないとわかると、保守や将来の仕様変更で大きな料金を取れるように上手く設計する。そして、他社に乗り換えられないように、たとえば、データを蓄積させていき将来は簡単にデータを移行できないようにして、その高額なシステムにロックインさせる。発注側に専門知識がないと、とことん毟られる。
 これは何も、システムを外注するときばかりではない。社内でシステムエンジニアを抱える場合でも、同じ問題が発生する。エンジニアにとって、誰でも保守できるように読みやすいコードを書く理由はない。なぜならば、そいつしかわからないが業務上大切なシステムがあれば、そのエンジニアをクビにできなくなるからだ。このような理由で、社内システムは、非常に複雑になっていき、使い勝手も悪くなっていくのだ。大企業が莫大な金額を投入し、たくさんのエンジニアを雇って独自開発した社内システムは、ほぼ例外なく醜悪なものになる。
 その数千分の一のコスト、ときに無料で、ひとりのプログラマが趣味で作ったオープンソースのプログラムは、美しい。保守性、拡張性が優れ、世界のプログラマを巻き込んで、さらに発展していく。ソフトウェアの世界では1000億円かけて作ったシステムより、大学生が趣味でひとりで作ったシステムのほうが優れていることはよくあることなのだ。
 発注側が元プログラマだったりして、システムに関して十分な知識がある場合、ボラれたり、特定のエンジニアがいなければ保守できないようなシステムが作られることをかなり回避できる。発注側に専門知識があるかないかで、出来上がるシステムのコストは数分の一になる。矛盾するようだが、システムを外注するには、担当者に自分でシステムを作れるぐらいの専門知識がないといけないのだ。

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藤沢数希

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