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週刊金融日記 第224号 負けるが勝ちの大人のポケモンバトル、任天堂ストップ安でポケモン相場も終焉か、麻布十番で九州の海と山の幸、鳥越氏の女子大生へのセックストライ失敗の件、他

// 週刊金融日記
// 2016年7月26日 第224号
// 負けるが勝ちの大人のポケモンバトル
// 任天堂ストップ安でポケモン相場も終焉か
// 麻布十番で九州の海と山の幸
// 鳥越氏の女子大生へのセックストライ失敗の件
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 日本中がポケモン熱にうなされています。僕の家の近くにはたくさんポケストップがあるのですが、外を見ると深夜になっても、人々がポケモン採りに熱中しております(笑)。これは、なかなかの社会現象ですね。僕もポケストップを巡っていたら、家の近くの知らない銘石などいろいろと発見してしまいました。
 さて、多くの日本人も犠牲になってしまったダッカのテロ事件ですが、なんと容疑者のひとりが日本の立命館大学で教鞭を取っていたそうです。また、先日、フランスのニースで起きたテロ事件も、犯人は31歳とまだ若く、離婚していますが、3人も子供がいたそうです。つまり、昔はまともな人だったということです。

●ダッカ人質テロ 立命館大元准教授?1月から不明 日本で過激化か
http://www.sankei.com/world/news/160720/wor1607200060-n1.html

●仏でテロ、84人死亡=202人負傷、群衆にトラック突入-16日から3日間服喪
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071500639&g=isk

 こうした事例を見ると、貧しい移民、難民が生活に困窮してテロを起こす、というのは統計的にはむしろ誤りだと思われます。むしろ、中流以上の人たちが多い。僕の周りを見ていても、金やモテの下位層で出世や結婚をあきらめている男性たちは、かなり人生をエンジョイしています。なぜならば、親の家に住んで、9時~17時ぐらいの仕事をして手取り月20万円ぐらいの生活をしていたら、先進国では快適この上ない生活ができます。遊びは、それこそポケモンなんかをやっていればいいのです。無料です。恋愛に関しても、完全に非モテを自覚していたら、そもそもあきらめているので苦しみから開放されます。無料エロ動画でオナニーして、たまに売春宿にでも行けばいいだけの話です。
 一方で、苦しんでいる人たちは、ある程度勉強をがんばり、出世欲があるような中流以上の階級のような気がします。上に行こうともがいています。気を抜くと、下に落ちていくんじゃないかと恐怖を感じています。恋愛も、モテと非モテの境界線付近にいる男性たちが、一番苦しんでいるのかもしれません。立命館大の若きエリートにしても、エリートゆえにプライドが高く、ちょっとした恋愛での挫折が彼の気を狂わせてしまったのかもしれません。
 テロ犯になるリスクは、貧しいか/裕福か、低学歴か/高学歴か、というのはまったく関係ないようです。裕福で高学歴の人のほうが人口比では圧倒的に少ないのに、これだけテロ犯になっているということは、むしろ、後者のほうがリスクが高い可能性さえあります。ひとつだけある共通点は、ほぼすべての凶悪なテロ犯が若い男性だということです。その背後には性のエネルギーがあることは間違いありません。しかし、最底辺の生活に困窮している人が絶望してテロを起こす、というような簡単な構図ではないようです。

週刊金融日記 第147号 恋愛工学で読み解くイスラム国

 ところで、特に珍しいことではありませんが、中国のサファリパークで車の中で口論になった若い女性が怒って車の外に出てしまい、虎に食べられて死亡するという事件が最近ありました。また、こちらも特に珍しいニュースではありませんが、日本でも、車中で口論をしていた若い女性が高速道路を歩きはじめて、トラックに次々と轢かれて死亡する、という事件がありましたね。
 こういう事件は、いかにも女性らしいです。テロの実行犯に女性がほとんどいないように、こうやってヒステリーを起こして自傷行為に走る男性というのもほとんどいません。恋愛工学を日々実践している男性読者の皆さんは、過去につきあった女性たちを思い出し、あの女ならこういうことをしかねないな、と思い当たる節があったのではないでしょうか。僕は、ありまくりでした……。

●サファリパークでトラに襲われ女性1人死亡 中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3095072

●新名神で20代女性がはねられ死亡 車から降りて歩行中か
http://www.asahi.com/articles/ASJ7B4J2XJ7BPTJB014.html

 さて、とうとう『ぼく愛』のコミック版が発売になりました! 発売日はポケモンGOのリリースと重なってしまいましたが、いくつかの書店でサイン本を作ってきました。有楽町の三省堂と渋谷のセンター街の入り口にあるTSUTAYAでは、たくさんサイン本を作ったので、まだあるかもしれません。
 しかし、両書店とも、ストナンが盛んなところですね。偶然でしょうか(笑)。

『ぼくは愛を証明しようと思う。アフタヌーンコミックス 第1巻』井雲くす
http://amzn.to/29ytEXX

 今回は月刊アフタヌーンの人たちが素敵なPVを作ってくれました。

●『ぼくは愛を証明しようと思う。』アフタヌーンコミックス PV

 動画といえば、芥川賞作家の羽田さんが昔深夜のネット放送で紹介してくれたのですが、こちらもとても面白かったですね。

●お勧め本『ぼくは愛を証明しようと思う。』- ホウドウキョクhttp://www.houdoukyoku.jp/pc/archive_play/00052015081901/3/

 さて、東京都知事選挙の投票日は31日ですけど、どうやら小池百合子さんがリードしているようですね。ところで、僕は鳥越氏を必ずしも応援していませんが、週刊文春が出した10年以上も前の本当かどうかもわからないしょうもないセクハラ疑惑で、もう鳥越氏は終わった、ざまあ見ろ的な言論を繰り広げている人たちはどうかと思います。やはり事件ごと、政策ごとに、候補者が好きか嫌いかは置いておいて、是々非々で議論するべきだと思うのですよね。

●小池百合子氏がリード保つ 追う増田寛也氏 鳥越俊太郎氏は伸び悩む
http://www.sankei.com/politics/news/160724/plt1607240020-n1.html

●鳥越の淫行記事を読んだ
http://yoshinori-kobayashi.com/10807/

 今週も面白い投稿が多数寄せられました。見どころは以下のとおりです。

―ビジネス・IT・英語に関するスキルで学生のトップ1%に入るために
―恋愛工学から学び副業でやっている英語学習の有料メルマガも人気になりました
―一番まともな都知事候補はこの人ではないか
―彼女が自分のことを本当に好きかを確認する方法
―外国人グループを利用したレバレッジドEnglishオープナー
―コンドームの避妊失敗確率の定量分析
―人生とは始点0終点0の軌跡
―鳥越氏の女子大生へのセックストライ失敗と海老蔵さんのGood Dad戦略について

 それでは今週もよろしくお願いします!

1.負けるが勝ちの大人のポケモンバトル

 さて、ポケモンGOです。僕もさっそく週末にプレイしてみました。ゲームの内容は、自分でやってみたらわかるでしょうし、Webで記事がいっぱい書かれているので、ここでは簡単な説明にとどめましょう。それから、僕なりの視点で、ポケモンが経済、そして、恋愛シーンに与えるインパクトについて考察することにします。

【ポケモンGOとはどんなゲームなのか?】

 要するに、プレイヤーがポケモンを集めるゲームです。子供のころ、誰しもが昆虫採集に熱中したと思います。家の近くで綺麗な蝶々や蝉を見つけて喜びましたね。子供がこうしたことが好きなのは、進化生物学的には、森の中で食料を探すときに有利になったからだと思いますが、ポケモンとは、この人間の原始的な本能を呼び覚ますようにデザインされたゲームなのです。そして、見つけたポケモンを鍛えて、自分のポケモンを他のプレイヤーのポケモンと戦わせることができます。
 そして、このポケモンGOの何がすごいのかというと、ゲームのフィールドがGoogle Mapと連動した現実世界になっていることです。各地のランドマークや史跡はもちろんのこと、郵便局やら公園の噴水やら、さまざまなものがポケストップやポケモンジムになっています。ポケストップに行くと、モンスターボールやらキズぐすりなどのアイテムが手に入ります。ポケモンジムでは育ててきた自分のポケモンを戦わえることができます。ポケモンバトルです。
 そして、じつはこれらのスポットは、Ingressという同じくGoogle Mapを利用したちょっとマニア向けのゲームのデータが元になっています。考えてみてください。Google Mapがゲームのフィールドということは、地球のすべてがゲームのフィールドになるわけです。開発者がすべてのスポットを設定していたら、膨大な作業が必要になります。不可能でしょう。そこで、すでに膨大なIngressユーザーたちが作ったビッグデータを使って、これらのスポットが配置されているのです。僕の生活圏に関しては、なかなかうまい具合に配置されています。家の近くのポケストップを巡っていて、近所にこんなところがあったんだ、みたいな発見がいくつもありました。
 しかし、観光地や都心で人が集まるところには、アイテムがザクザク出てくるポケストップがたくさんあり、ポケモンジムもたくさんあるのですが、田舎に行くと、ほとんど何もない、という悲劇が起こっています。Google Mapに基づいたIngressのデータを使うために、現実の都会と田舎の格差が、そのままゲームの中にも反映されてしまっています。

●「ポケモンGO」神社にあって中学校にない。ポケストップがある理由ない理由
http://www.excite.co.jp/News/reviewapp/20160725/E1469417011804.html

●ポケストねぇ!ボールもねぇ!ポケモンそれほど出てこねぇ!「ポケGO」田舎プレイヤーたちの叫びまとめ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1607/25/news084.html

 そして、ポケモンはある程度ランダムに出現するのですが、これは世界共通のマップなので、ひとりのプレイヤーから見えているポケモンは、他のプレイヤーからも見えているわけです。だから、レアポケモンが出た!みたいな情報があると、それこそセントラルパークに、本物のジャスティン・ビーバーがボディガード6人引き連れて出現したりするわけですね(笑)。

●ジャスティン・ビーバー、NYCでポケモンGOプレイヤーに混ざるも放置される
http://www.gizmodo.jp/2016/07/nypokemon_go.html

 さて、すでに膨大な数の論評がネットに出ていますが、僕なりにいくつかのポイントをまとめておきましょう。

【子供たちの評価はいまいち】

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