週刊金融日記 第217号 一貫性の原理とC→Sフェーズシフト、米雇用統計ショック、品川シーズンテラスのレストラン、休暇ばかり楽しんでいるのにヨーロッパの経済が成り立つ理由、他

// 週刊金融日記
// 2016年6月6日 第217号
// 一貫性の原理とC→Sフェーズシフト
// 米雇用統計ショック
// 品川シーズンテラスのレストラン
// 休暇ばかり楽しんでいるのにヨーロッパの経済が成り立つ理由
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 先月末に発売されたアフタヌーンの『ぼく愛』コミック版の連載ですが、今回はクラナン編です。なかなか面白いです。

『アフタヌーン 2016年7月号』 http://amzn.to/1sYsqgq

 さて、先週、ツイッターで告知したように、音声入力によって原稿を書くことを試してみました。

●スマホの音声入力で原稿を書く方法
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52082720.html

 たしかに、iPhoneのSiriもGoogleのAndroidも、なかなかの精度で、しゃべったことをテキストにしてくれます。しかし、これで原稿を書くスピードが上がるかというと、たぶん、僕の場合は上がりません。というのも、僕の場合は、原稿を書く際に、実際にタイピングする時間は、全体の1割もないからです。何を書くのか考えて、そのために必要なデータを集めて、また、考えて……、というような時間のほうが圧倒的に長いので、その1割のところで多少効率が良くなっても、どうにもなりません。逆に、あまり考えずに、ほとんど内容のない文章をダラダラと書いているようなライターには、かなりスピードアップになるかもしれません。
 しかし、以下の点は、非常に便利だと思いました。

(1) メモとして使える
(2) 散歩しながらスマホにしゃべれば原稿が書ける
(3) スピーチの練習になる

 (1)ですが、Gmailを立ち上げるだけでいいので、Evernoteより早くメモれます。というか、Evernoteがアホみたいに遅いのですが……。(2)はかなり便利ですね。というのも、散歩しているときって、いいアイディアが浮かびやすいのですが、その時間に原稿が書けるのはいいです。しかし、僕にとって大切なのは(3)です。
 僕は長らくキーボードで文字を書いているので、手で文字を書く能力が退化してしまいました。いまでは、ちょっと難しい漢字は手ではまったく書けません。それと同じように、僕は研究者をしていたときや証券会社でも顧客と接点があったときなどは、人前で話すのは好きだったのですが、トレーダーになり、そして、こうして文筆業が主な仕事になると、人前で話す機会がなくなりました。これではスピーチのスキルがダダ下がりです。今後、僕が人前でスピーチをするような仕事をするかどうかわかりませんが、この能力を退化させないためにも、たまにはしゃべって原稿を書いてみようと思った次第です。散歩しながらね。

 ところで、恋愛工学はボクシングからもインスピレーションを得ているのですが、元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが亡くなったそうです。74歳でした。ご冥福をお祈りします。

●「大好きだった」大統領も地元の人たちもアリさん追悼
http://www.bbc.com/japanese/video-36458359

 LINE株式会社が上場するという報道がありました。過去にも、上場するという報道が何度もありましたが、今度こそ本当なのでしょうか。昔、この件については、高級ビジネス誌の週刊Spa!に記事を書きました。

●「LINE上場か? ライブドア事件を思い出そう」藤沢数希氏
http://nikkan-spa.jp/689182

●LINE:7月に日米で上場へ、最大2000億円超を調達-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-06/O8BPYY6KLVR401

 また、本日、舛添要一さんが会見を開き、続投を表明したそうです。やはり、橋下徹さんが以前に指摘していた通り、違法なものは1件もないそうです。

●舛添氏続投表明「公私の区別を明確にして、粉骨砕身、都政の運営に努めて参りたいと思っております」
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2016/06/06/0009158891.shtml

 今週も、面白い投稿が数多く寄せられました。主な見どころは以下のとおりです。

―あんなに休暇ばかり楽しんでいるのにヨーロッパの経済はなぜ成り立つのですか
―会社から退職金をもらって辞めるように言われて辞めなかったらどうなりますか
―自営業の場合の経済力のアピールの仕方
―オナ禁するとモテるといわれる理由について
―LINEで致命的な誤爆をしてしまいました
―メルマガで紹介されていた東京タワー周辺のデートスポットを巡ってゴールできました
―出会い方ロンダリングのもうひとつの意義
―友人と約20年ぶりにストナンして自宅に連れ込み3P

 それでは今週もよろしくお願いします。


1.一貫性の原理とC→Sフェーズシフト

 デート商法で高額の英会話教材を売りつけるときなど、セールスマンがよく使う原理のひとつに一貫性の原理【consistency principle】というものがあります。人は、自分自身の行動、発言、態度などを常に一貫したものにしていたいという心理があります。これが一貫性の原理です。どうしてこのような性質を持っているのでしょうか。一貫性のない人物は、人から信用されませんから、社会的動物である人間の生存には不利になります。よって、群れの中で信頼されるために、なるべく一貫していたいというような本能が備わったのかもしれません。
 そして、社会的地位が高い、頭のいい人ほど、この一貫性の原理が強く働いているように思います。外資系の証券会社が作り出す利幅の大きい(顧客は損をする)複雑な金融商品は、金融工学がわかっていると思っているような賢い人たちほど売りつけやすかったと言われています。たとえば、学校法人や事業会社などの財務担当者は、彼らの組織の中で、投資についてよくわかっている賢い人物であるからこそ、そのポジションに就いたわけです。だから、セールスマンに複雑な金融商品を説明されると、わからなくても、わかったと言わざるをえません。自分は賢い、という信念(=思い込み)と一貫性を持ちたいからです。そして、そのセールスマンの説明がわかったなら、そのとおりに買わざるを得なくなります。1990年代に、複雑な金融商品が流行りだしたころ、こうした高学歴の財務担当者たちが、外資系証券会社のセールスマンに次々とカモられました。
 じつは、過去に紹介したFoot-in-the-Door(FITD)やイエスセットという心理学のテクニックも、背後にはこの一貫性の原理があります。

週刊金融日記 第129号 鉄壁女子には小さなヒビを入れて壁を崩す(Foot-in-the-DoorとDoor-in-the-Face)
週刊金融日記 第193号 恋愛工学とセールス理論
週刊金融日記 第73号 NLPに基づくデートでのラポール形成と誘導

 今週は、一貫性の原理を応用した、C→Sフェーズシフトの攻略法に関して、読者から論文が寄せられたので、紹介したいと思います。

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藤沢さん

いつも楽しく拝読しております。IT戦士オンクです。アラサーのITコンサルタントです。
第171号「ふたりの女子のポストSPでの振る舞いで思ったこと」
以来3度目の投稿になります。
週刊金融日記に出会ってかれこれ2年半になりました。
これまで数々の女性を幸せにしてきましたが、C→Sへのフェーズシフトでの戦い方が自分なりに整理できたので共有させてください。
少しでも同志の方々のお役に立てば幸いです。

■恋愛で最も難しいのはC→Sフェーズシフト

「明日仕事だから今日はもう帰らないと……」
「まだ会ったばっかりだから家はちょっと……」
「また今度にしようよ……」

プレイヤーなら誰もが良い感じになったはずの女の子を家に誘い、こう言われた経験があるはずです。
セックスするためには、家やホテルといったふたりきりの空間に移動しなければいけません。
しかし、まともに誘うと当然女の子はグダります。
そのため、ふたりきりの空間への移動、すなわち、ACSモデルでいうC→Sへのフェーズシフトが恋愛では最も難しく、鍵となる部分といえます。
そして、こうしたグダの理由は、「第108号 C→Sフェーズ・シフト戦略(理論編)」で、女であるがゆえに抱える2つの不安からくるものとされてきました。

不安1 ヤリ捨てされないだろうか(=信頼に足る男か)
不安2 ビッチと思われないだろうか

■女性の2つの不安に対処すべきタイミングとは

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藤沢数希

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藤沢数希

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