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週刊金融日記 第215号 結婚せずに家庭を作る方法、FRB6月利上げの可能性、USJはディズニーランドより楽しいのか、東大生5人が強制わいせつで逮捕された件について、他

// 週刊金融日記
// 2016年5月23日 第215号
// 結婚せずに家庭を作る方法
// FRB6月利上げの可能性
// USJはディズニーランドより楽しいのか
// 東大生5人が強制わいせつで逮捕された件について
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 先日、朝起きたら、パソコンが勝手にWindows10になっていて驚きました。どうやら、Microsoftは、これまでアップデートするかどうか聞いていたところを、明示的に拒否の手続きをしない限り強制的にアップデートするという仕様に変更したらしいです。会社のITの人などは、不意を食らってアップデートされ、大変なことではなかったでしょうか。
 まあ、いまのところあの悲惨なWindows8に比べたら、Windows10はまあまあ使い勝手がいいです。一度騙されたと思ってアップデートするのも悪くないかもしれません。しかし、強引な男性にトリガーを引かれ、つきあってしまう女性のような気持ちを体験することができました。

●Windows 10へのアップグレードはもうすぐ有料に!
http://www.forest.impress.co.jp/docs/special/20160509_756237.html

 日曜日の夜に、大規模な金融犯罪のニュースが飛び込んできました。南アフリカで盗まれたクレジットカード情報から偽造されたカードを使って、日本全国のATMから一斉に現金が引き出されました。なんと100人以上の協力者が、現金の引き出しを行ったそうです。総額は14億4000万円です。日本の警察が伊勢志摩サミットの警備で手薄になっているタイミングで狙っていたのかもしれません。いったいどんな国際犯罪組織が関わっているのでしょうか。不謹慎ですが、そのままハリウッド映画になりそうなスケールの犯罪ですね。今後の捜査が待たれます。

●コンビニで14億不正引き出し…17都府県一斉
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160521-OYT1T50136.html

 米国でペニスの移植手術が成功したようです。この前の非モテの気が狂ったボクサーの凶行に倒れた弁護士の人も復活してほしいですね。オカマの人がよく取るので、他の臓器より提供者は格段に多いはずです。

●米国初のペニス移植手術が成功、戦場で負傷した元兵士たちも対象へ
http://wired.jp/2016/05/18/first-us-penis-transplant/

 オバマ大統領が現役のアメリカ大統領としては、はじめて広島を訪問します。広島はとても旅行しやすく、僕はとても好きな街ですね。宮島の厳島神社にフェリーで行って、牡蠣を食べて、市内でお好み焼きを食べて、原爆資料館に行ったりと、ちょうどいいサイズに収まっているのですよね。路面電車もなかなかいいです。しかし、この時期に修学旅行が重なってしまった小学生や中学生は、なんと警備のために平和記念公園に入れないそうです。これはとんだ不運でしたね。

●オバマ大統領単独インタビュー 核兵器のない世界 広島から発信
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160522/k10010530421000.html

●厳重警備、修学旅行困った!? 原爆資料館、キャンセル続出 1年前からの予約も
http://www.sankei.com/west/news/160521/wst1605210064-n1.html

●厳島神社にお参りに行ってきました 2013年4月13日
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51959885.html

週刊金融日記 第53号 広島1日旅行

 さて、舛添都知事が家族旅行や中古車を政治資金から支払っていたことが判明し、炎上しています。しかし、弁護士の橋下徹さんによれば、政治資金規正法では、これらはまったく違法ではないとのことです。さすが、東大法学部を卒業した優秀な舛添さんですね。

●舛添さん問題、公私混同をいくら追及しても政治資金規正法上、違法にはならない
http://blogos.com/article/176337/

 ところで、舛添さんは厚生労働大臣時代に医学部定員を増やしたなかなか立派な人だったそうです。

●「政治家・舛添要一」を正確に評価するために 厚労相時代の功績を振り返るhttp://www.huffingtonpost.jp/masahiro-kami/masuzoe_politician_b_10017104.html

 まあ、舛添さんも問題はあるでしょうが、また選挙しても、そのまんま東さんが東京都知事になりそうで、このままでもいいんじゃないか、という気がしております。

●ポスト舛添 人気調査では1位=橋下氏、2位に東国原氏
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/543044/

 今週も、面白い投稿がいくつもありました。見どころは以下のとおりです。

―高校受験と大学受験の直前の1年だけ猛勉強させるコース(最低防衛ライン=MARCH)
―無事婚約することができました
―5年ぶりに再開した広告代理店勤務の素敵な男性とゴールしましたが最近は誘ってもスルーされます
―使っているシャンプーとリンスを教えてください
―恋愛工学を知らない非モテがアイドルを刺すというとんでもない事件を起こしました
―東大生5人が強制わいせつで逮捕された件について
―そらさんへ心ない返答をしてしまい反省しています

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.結婚せずに家庭を作る方法

 僕が昔働いていた金融機関では、多くの複雑な金融商品の開発に取り組んでいた。そこでは金融工学が活躍するのだが、そうした金融商品の開発という観点から見ると、現在の日本の少子化問題は、結婚という金融商品の欠陥が大きく関係していることがわかる。売れる金融商品は、投資家にちょうどいいリスクとリターンのバランスを提供することで作られる。たとえば、ある投資家はハイリスク・ハイリターンの株式投資を選好しているが、別の投資家は国債のようなリスクが低い投資をしたい。そして、その中間がちょうどいい場合もあるし、この期間はリスクが取れないけど、それより後ならリスクを取れるというような場合もある。そこで、金融工学を使って、様々な金融商品を組み合わせて、顧客に合ったリスク対リターンのプロファイルをデザインするのだ。
 現代の日本の結婚制度というのは、金持ちの男性と結婚できたほんの一握りの女性だけが限りある利益を独り占めする構造になっている。いったん結婚したら、その既得権益は法律で守られるからだ。そして、そうした男性と結婚できなかった女性は、未婚を貫き、生涯子供を産まない、という選択に追い込まれる。貧乏な男と結婚するならば、子育ての負担をすべて自分でやりながら、さらに、相手の男も養わないといけなくなるからだ。これこそが少子化問題の本質ではないだろうか。つまり、結婚という金融商品を前提にするならば、女性には、金持ち男性と結婚して子供を作る、という非常にめぐまれた選択と、誰とも結婚せずに生涯子供を産まない、という選択のふたつしかなく、その中間の選択肢がほとんどないのだ。

 ここは金融商品の開発のように、その中間のバラエティを増やすべきではないだろうか。そのひとつは言うまでなく、東京都知事の舛添さんの歴代の愛人たちのように、結婚せずに子供を産む、という選択肢であろう。日本も昭和初期まで妾というのはふつうであった。これは当然、正妻の既得権益を毀損することになるが、結果として、より多くの女性が恩恵を受けるのではないか。また、中所得者同士の結婚では、籍を入れずに子供を作り同棲するというような、欧米先進国できわめて一般的に見られる家族の形がもっと増えてもいいだろう。シングルマザー、シングルファーザーでも仕事を続けられるように、保育所の整備をしたり、国からの補助金を増やしてもいいかもしれない。
 いまの日本の結婚制度や社会規範が、最近の社会の変化についていけていないのは明白である。我々は、こうした前時代的な法規制の改正を求めなければならないところまで来ているのではないだろうか。そして、社会規範も変えていかなければいけない。
 僕は、結婚制度は、子の福祉ということを最大の目的にして書き換えるべきだと考えている。DNA親子鑑定による迅速な親子の認定、あるいは否認、そして、実の子に対する養育義務の徹底などが必要だろう。その反面、単に結婚しているというだけで、所得の高いほうが、所得の低い成人した立派な大人を婚姻費用で養い続けなければいけないなどというおかしな法律は廃止するべきだ。たとえば10年も、婚姻費用を取り続けるために離婚裁判を長引かせるようなことは、現代社会では認められるべきではないのだ。

 今回は、日本の現在の法律の下で、結婚以外にどのような男女交際、家庭の作り方があり、その法的な権利義務関係がどうなっているのかを整理しておこう。以下の4パターンに分けることができる。子供がいるかどうか、いっしょに住んでいるかどうか、が基準だ。

(1) 子なし、別居

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