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週刊金融日記 第206号 ショーンKが教えてくれた人生というドラマの脚本の書き方、高配当銘柄と新型iPhoneに注目、浜松町で高級黒毛和牛の焼肉、子供を100人作りたい、他

// 週刊金融日記
// 2016年3月22日 第206号
// ショーンKが教えてくれた人生というドラマの脚本の書き方
// 高配当銘柄と新型iPhoneに注目
// 浜松町で高級黒毛和牛の焼肉
// 子供を100人作りたい
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 世間はショーンKさんの話題で持ちきりです。正直、僕は小保方晴子さん以来の大型案件が転がり込んできて、興奮しております。この件に関して、僕もさっそくブログに書かせてもらいました。

●ショーンK詐称騒動は現代のソーカル事件である
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52076706.html

 いや~、それにしても、彼をCMなどに起用した企業や大学の担当者の皆さん、本当にご愁傷さまです。往復ビンタを喰らいながら、ネットに散らかった動画などに削除依頼を出すなど、必死に敗戦処理をしていることでしょう。

●ショーンKに往復ビンタされる人々
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/711020192252362752

●ショーン・マクアードル川上氏 三菱自動車 PHEV を語る
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/711908757152735233

 さて、今週も興味深い投稿がいくつも寄せられました。主なトピックは以下のとおりです。

―なぜ国力が落ちている日本の通貨が高くなるのか
―白人社会でどのようにアジア人として立ち回ればいいでしょうか
―子供を100人作ることに向けアドバイスをお願いします
―哲学をやる女性が少ないのはなぜですか

 日本は昨日まで連休でしたね。春分の日は、昼の長さと夜の長さがちょうど同じになる日です。これからいよいよ春になるわけですね。花粉症の人は、まだまだ苦しい季節かもしれませんが、がんばりましょう。
 それでは、今週もよろしくお願いします。

1.ショーンKが教えてくれた人生というドラマの脚本の書き方

 ショーンKの詐称事件が世間を賑わしている。連日、テレビはこの話題で持ちきりだ(テレ朝とフジテレビは除く)。すでに多くのことが語られているので、あまり注目されていない点について、今回は解説しようと思う。恋愛工学の視点から、あるいは人生をより良いものにするために、ショーンKから学ぼうというのが、このコラムの主旨だ。もちろん、詐称は良くないことだが、熊本から出てきた高卒の田舎者が、ここまで成り上がったのだ。生きた教材として、そこには多くの教訓があるはずだ。

【夢は書き出すと本当に実現する】

 彼の本当の経歴はいまだに明らかではないが、テンプル大学日本校をすぐに中退して、中小企業が主な顧客の経営コンサルティング会社で働いていたようだ。そこでの下積みでビジネスの基本は学んだように思う。いくらなんでも、本当に声優だけしかやったことがなければ、あそこまでビジネスについてコメントすることはできなかっただろう。
 そして、彼は自分自身を信じていたのだ。中小企業相手にひーこら働いているが、ハーバードでMBAを取ってからマッキンゼーのような世界的なコンサルティングファームに就職しているいけ好かない連中より、自分のほうができる、と。そして、彼は勢い余って、詐称してしまった。
 しかし、こうして嘘をついているうちにどんどん本物に近づいていったのだ。毎日、新聞には隅々まで目を通していたそうだ。また、世界の著名な経営コンサルタントが書いた本を読み漁った。嘘をついて、自分を追い込んだから、結果的に、彼は大きく成長することができたのだと思う。いい大学に合格して、その後に勉強しなかった人たちよりも、何倍もの知識を身につけた。

 このことから僕たちは何を学べばいいのだろうか? 詐称すること? それはもちろんダメなことだ。僕たちが学ばなければいけないことは、自分の目標、あるべき自分、理想、夢といったものを実際に書いてみる、口に出すことの力だ。ショーンは、ハーバードでMBAを取得し、世界を股にかける経営コンサルタントという嘘をウェブサイトに書き出すことによって、自分にプレッシャーを与え、そうした理想の自分に近づくために努力し続けた。
 実際に、彼は多くの企業、大学、政府機関から、セミナーや講演を依頼されるまでになった。大手企業のCMに起用され、人気報道番組のコメンテーターを務めるトップコンサルタントに成り上がったのだ。彼の夢は実現した。
 ヒトラーの政権掌握で大きな貢献をしたプロパガンダの天才と呼ばれたヨーゼフ・ゲッペルスの言葉を借りれば「嘘も百回言えば真実となる」のだ。

 高卒のショーンが、世界を股にかけるスーパーコンサルタントを演じることができるなら、君がモテる男を演じるなんてことは、はるかに簡単なはずだ。そして、モテるかどうかというのは主観的な問題だから、いくら何を言おうと決して詐称にはならない。
 毎朝、鏡を見てこう言おう。「俺はイケてる、最高にクールだ、今日も女たちが放っておかないだろう」

【謙虚であることの大切さ】

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