週刊金融日記 第226号 恵比寿と銀座のフィールドレポート2 〜 One for All - All for One、米雇用統計は大幅上振れ、銀座コリドー街でスパニッシュ、成田プロトコル公開、他

// 週刊金融日記
// 2016年8月9日 第226号
// 恵比寿と銀座のフィールドレポート2 〜 One for All - All for One
// 米雇用統計は大幅上振れ
// 銀座コリドー街でスパニッシュ
// 成田プロトコル公開
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 ホリエモンこと堀江さんやハイパーメディアクリエイターの高城さんが、いつも海外の空港などで原稿を書いているので、僕も負けじと、いまオーストラリアのパースからこの原稿を書いています。飛行機の移動で睡眠不足だったため家でゴロゴロしていたので、まだ、あまりどこにも行っておらず、オーストラリアなどのオセアニア諸国にしか生息していないと言われるガルーラというポケモンの捕獲には成功していません。準備が整い次第、ガルーラ捕獲作戦を開始したいと思います。
 さて、今回はAirbnbでアパートを探したのですが、これはなかなかいいですね。こちらも最近話題の出合い系アプリと同じように、Facebookなどと連動してアカウントが作られ、ある程度、借りる人の身元がわかります。そもそもクレジットカードがないと使えないシステムです。検索して、条件に合う物件3つに絞って、簡単な質問を土曜日に送ったのですが、なんせ投資銀行でも社員が5時に帰宅するような怠け者のオーストラリア人たちですから、月曜日まで返事は来ないと思っていたのですが、なんとみんなすぐに返事が来ました。どうやらAirbnbでは、質問への返答にかかる平均時間も表示されているようで、貸主はなかなかがんばっておりますね。実際に、泊まってみると、Webに出ていた写真の通りで、なかなか満足度が高いです。ただ、借りる方も貸した方からレビューされるし、部屋はどれだけ散らかしても何の問題もないホテルと違って、最低限の後片付けは必要なようですね。ホテルのような掃除サービスを付けている物件もありますが。
 最近、東京のホテル不足は深刻で、一方で、空き家もたくさんあるので、Airbnbは、規制さえ緩めれば、日本でも爆発的にヒットするでしょう。いまのところ、自宅の一部を本当に個人的に貸しているぐらいだと問題ないようですが、営利目的で複数の物件をガンガン民泊仕様で回していると逮捕される感じです。海外でも、Airbnbで便利なのは、不動産業者が最初からそのために作っているような物件なので、このような日本の規制はアホですね。

●民泊の逮捕事例と多数発生する民泊の退去事例とは?
http://airstair.jp/airbnb_stop/

 また、オーストラリアでは、Uberがものすごく便利です。Uberは一度東京で使おうとしたのですが、やはり日本は規制の関係で、個人が勝手にUberでタクシー業をやることを禁じているようで、東京のUberはリムジンサービスの業者の車しか出てきません。これでは、ぜんぜん使えません。さらに、ちょうどディナーを食べにいく時間に使おうと思うと、ピークタイム料金などといわれて値上げされるので、ふつうのタクシーを使ったほうが得です。しかし、オーストラリアでは、繁華街から離れると流しのタクシーを拾うのが大変なのですが、Uberなら3分で飛んでてきます。使い方はいたって簡単で、ピックアップしてほしいところを、Google Mapのピンで示して、同様に、行きたいところを指定するだけです。Google Mapなので、拡大して、建物のどちら側のどの辺に迎えに来てほしいとかもピンポイントで指定できます。リアルタイムに迎えに来る車がどこを走っているのかわかります(ポケモンGOと同じでGPSをフルに使うUberはバッテリーの消費が激しいです)。料金はクレジットカードから引き落とすため、ドライバーは顧客をピックアップして目的地で降ろすだけです。
 ところで、6月にフィリピンに行ったときは、Uberの有り難みはほとんどなかったです。というのも、フィリピンの道は入り組んでおり、さらにGoogle Mapも正確ではないため、自分がどこにいるのか指定するのは大変ですし、そこら中に安い流しのタクシーが走っているからです。
 このように、国、あるいは地域によって、現状のUberは、使えなかったり、ものすごく使えたりするわけですが、既得権益を守るために規制で使えなくしているのならば、まったくもって困ったものですね。日本では、東京だと流しのタクシーが簡単につかまるのでいいのですが、地方都市なんかだと、Uberがあればどれほど便利になるのか、と悔やまれます。
 AirbnbもUberもアイディア自体は、けっこう当たり前のことなんですが、ネットワーク外部性が極めて強く(使う人が多ければ多いほど便利になり、プラットフォームの価値が指数関数的に上昇する)、最初にナンバー1の地位を築いたところが勝者総取りでボロ儲けできるんですよね。これらのアプリひとつ作っただけの会社の企業価値が、10万人単位で従業員を抱える日本の錚々たる大企業の何倍もすると言われる理由も、使ってみればよく理解できます。
 インターネットでのビジネスは、このネットワーク外部性が非常に重要なことが多く、アイディアうんぬんより、とにかく最初に勝ちきることがとても大切なのです。

●人気プラットフォームはどのようにして最初の1000ユーザーを獲得したのか
http://blog.btrax.com/jp/2016/07/25/startup-first-users/

 コミック版『ぼく愛』のほうのAmazonレビューがちらほら付いてきました。やっぱり、最近、キラキラ女子やチンポ騎士団のみなさんは鳴りを潜めているようですね。必死こいて恋愛工学を叩いていた彼女たちがいなくなったのは、ちょっと寂しく思います。

『ぼくは愛を証明しようと思う。アフタヌーンコミックス 第1巻』井雲くす
http://amzn.to/29ytEXX

 今週も読者から、多くの重要な投稿がありました。見どころは以下のとおりです。
 
—セックストリガー理論を解き明かすひとつのヒント
—日本では移民受け入れは難しいのでしょうか
—不倫相手との子を夫との子と偽って育てる場合のリスクについて
—英語のスピーキング勉強法について
—個人事業主になったのですが健康保険や年金のことがさっぱりわかりません
—関西で勤務している医師ですが紹介された東京のモデルをぜひ落としたい
—ゴールのご報告と成田プロトコルのご紹介

 それではみなさん、今週もよろしくお願いします!


1.恵比寿と銀座のフィールドレポート2 〜 One for All - All for One

"The man who goes alone can start today; but he who travels with another must wait till that other is ready."
--Henry David Thoreau
(ひとりで旅する人間は今すぐに出発することができるが、誰かといっしょにでしか旅をすることができない人間は他人が準備するまで待たなければいけない。)

 第225号の恵比寿編は小説風にフィールドレポートを書いたのですが、今回の銀座コリドー街編は通常の書式に戻しましょう。というのも、前回は、ゲームの流れを恋愛工学の初学者に理解してもらいたかったからです。今回は、解説したいテーマがひとつあるので、通常の書式のほうが書きやすいです。
 新橋駅と有楽町駅の間の南側高架下に広がるコリドー街は、300BARや歩道に面したテラス席がある飲食店が軒を連らね、いまや東京を代表するナンパスポットになっています。渋谷や新宿のような若者たちのナンパスポットと違い、銀座コリドー街は、スーツを着たサラリーマンが堂々とナンパできるところです。ナンパされに来る女も20代後半〜35歳ぐらいのOLがボリュームゾーンです。
 コリドー街については、本メルマガでもよく語られてきました。たとえば、以下のふたつのバックナンバーを読めば、銀座コリドー街の概要は、よく理解できます。

週刊金融日記 第165号 銀座バーナン・プロトコル by タカシ
週刊金融日記 第192号 改良された銀座バーナン・プロトコル by タカシ

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藤沢数希

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藤沢数希

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