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週刊金融日記 第243号 横展開の掛け算で100万分の1のレア人材になる方法、六本木の定番タイ料理、原油高&トランプ減税&カジノでアベノミクスに再点火、京都大学におけるインセンティブ設計による地蔵克服の実証研究、他

// 週刊金融日記
// 2016年12月5日 第243号
// 横展開の掛け算で100万分の1のレア人材になる方法
// 六本木の定番タイ料理
// 原油高&トランプ減税&カジノでアベノミクスに再点火
// 京都大学におけるインセンティブ設計による地蔵克服の実証研究
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 僕は今日から石垣島に行ってきます。また、良いスポットを紹介するので楽しみにしていてください。まあ、今回は観光地の取材というより、書籍の最後の仕上げをホテルでがんばろう、という感じですけど……。
 さて、日本ではカジノ解禁法案がにわかに成立しそうになっており盛り上がっております。しかし、パチンコ業界なんかからたんまり広告料をもらっている大手メディアは、こぞってギャンブル依存症が増加するだのと非難しております。まあ、そりゃわかるけど、それなら日本中にあるパチンコ屋はどうなのよ、という話ですよ。僕は学生時代にラスベガスの安いホテルに泊まってブラックジャックをシコシコやっておりましたし、ポーカーも好きなので、日本にカジノができることは賛成ですね。
 韓国にあるカジノはやはりいろいろ反対されて、韓国人禁止で外国人だけ入れるみたいな中途半端なことをしたので、マカオやシンガポールに比べてしょぼく、あまり観光資源になっておりません。日本もカジノ反対派の意見も聞いて、じゃあ間を取ってこんぐらい、みたいな中途半端な規制をして、しょぼい規模でカジノリゾートを作るのでは意味がないでしょう。やるからには、男らしくビシっと全賭けして、最初からアジア最大規模を目指さないとダメですね。

●カジノ法案審議 人の不幸を踏み台にするのか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161201-OYT1T50136.html

 小さなニュースですが、AVなどに出演させる目的でナンパしていたグループが摘発されました。以前にブログで書いたとおりの世界ですね。我々の恋愛工学も普及するにつれ、多くの人に賞賛される一方で、やはり非難してくる人も出てきました。しかし、非難する人たちの要望どおりに、恋愛工学コミュニティのような、まともな男性たちが積極的に街で出会いを探すようなことをやめてしまうとどうなるかというと、こういう悪質なビジネスが簡単に儲かるようになるだけなんですよね……。

●ホストクラブ通わせ借金→AV出演持ちかける“アジア最大級のスカウト集団”摘発http://www.sankei.com/west/news/161202/wst1612020035-n1.html

●淫行条例と禁酒法―AV女優が綺麗になった理由
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52094284.html

 今週も面白い投稿が多数あります。主なトピックは以下のとおりです。特に京都大学のインセンティブ設計に関する論文は多くのインサイトをもたらすことでしょう。

―京都大学におけるインセンティブ設計による地蔵克服の実証研究 前編
―京都大学におけるインセンティブ設計による地蔵克服の実証研究 後半
―香港出張で客室乗務員をナンパしました
―ストナンしていたらAKBのメンバーとLINE交換
―チケットの高額転売問題

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.横展開の掛け算で100万分の1のレア人材になる方法

 今週は、来たるべき人工知能時代のキャリアや教育について書こうと思っていたのですが、読者からキャリアについて興味深い投稿があったので、それに乗じて、いかにレア人材になって稼ぐか、というお話をしたいと思います。
 さて、読者からの投稿です。

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―横展開の掛け算で100万分の1のレア人材になれ

藤沢先生、こんにちは。
創刊号
から拝読させていただいており、久しぶりの相談になります。
今回からシュージK.と名乗らせていただきます。
最近、堀江さんがTwitterでリツイートされておられた以下の記事が気になって読んでみました。

●藤原和博氏「稼ぎたければレアカードになれ」年収1000万~1億円を目指す人生戦略
http://logmi.jp/167639

『100万人に1人の存在になる21世紀の働き方』藤原和博
http://amzn.to/2fZRxc7

ひとつの分野で1万時間(5~10年)かけて専門性を身につけて100分の1の存在となり、それを三分野展開することで、「100分の1×100分の1×100分の1=100万分の1の希少性あるキャリアを創ってみてください」と藤原氏はおっしゃっています。
私は地方都市にて2人で会社を始めて10年以上が経ち、1分野においては100分の1の存在となり、それなりに食べていける状態にはなっておりますが、さらにこの先10年を見据えて、別の2分野の専門性を身につけて希少性を高めたいと考えております。
そこで、質問なのですが、藤沢先生は、研究者、外資系投資銀行のサラリーマン、作家&恋愛工学研究者としてそれぞれのキャリアを高いレベルで積み重ねており、100万分の1どころか1億分の1以上の存在となり、日本または世界でただひとりの存在になっておりますが、私のような凡人が三分野にそれぞれ進出していくには、今やっていることを全て捨て去る勇気が必要でしょうか?
今やっていることを全て捨てて次のステップを1から始めるとなると、収入の部分が厳しくなりますので、現在の仕事を続けながら平行して新しいことをしようと考えております。
しかしそうなると、どうしても新しいことに割く時間が短くなります。
藤沢先生は、研究者のときに高額なオファーを受けて外資系投資銀行のサラリーマンに転身し、サラリーマン時代から副業で続けていた作家活動にシフトして会社を辞めるという順序を踏まれ、成功の道を歩いていかれたと思います。
それぞれの分野を極めていくにあたり、現在の収入を確保しながらさらに収入を増やしていくステップを踏むための新規事業の展開、転職のタイミング、副業を本業に変える分岐点についてなど、うまくやっていくための方法がありましたら、藤沢先生の見解をお聞かせください。

「キャリアに正解はありません。
 自分が選んだ道が最良だったと思えるように、選んだ後には全力でがんばることです。
 結局、正しい選択なんていうものはなく、選択したあとに、力技で正しい選択だったということにできるかどうかにかかっているのです。」

--週刊金融日記 第239号 金持ちになるためにサラリーマンをいつ辞めるべきか

上記のお言葉を胸に頑張っていく所存です。
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