週刊金融日記 第198号 SMAPでさえ破ることができなかった日本の村社会の掟、決算シーズン、麻布十番の大人のイタリアン、口説く言葉は「ウホウホ」だけで十分、他

// 週刊金融日記
// 2016年1月26日 第198号
// SMAPでさえ破ることができなかった日本の村社会の掟
// 決算シーズン
// 麻布十番の大人のイタリアン
// 口説く言葉は「ウホウホ」だけで十分
// 他


 こんにちは。藤沢数希です。
 今週は、全国的に寒波が襲って、とても寒い日が続いています。先週までは、暖冬で、とても過ごしやすかったのですが、急に寒くなりましたね。
 つい先日は、センター試験が終わりましたね。都内の中学受験はこれから佳境に入ります。受験生の方は、風邪を引かないように、最後までがんばってもらいたいですね。そして、受験生を抱えている既婚プレイヤーの皆さんも、がんばってください。

 今週発売のアフタヌーンでは『ぼく愛』の第3話が掲載されています。

『アフタヌーン 2016年03月号』 http://amzn.to/23pWyzq

 今週も、多くの有用な論文が投稿されました。主な見どころは以下のとおりです。

―アポまでの「仕込み」でセックスの確率を上げる
―英語を勉強するコストとリターンについて
―昨日覚えたことを10年前から知っていたかのように語ろうとして前提知識がないことに気がついたら
―口説く言葉は「ウホウホ」だけで十分

 それでは、今週もよろしくお願いします。


1.SMAPでさえ破ることができなかった日本の村社会の掟

 日本社会には、何やら得体の知れない組織力学というか、空気の支配というものがある。僕のこれまでの人生は、そういったものからの逃走劇だったと言ってもいい。その得体の知れないものの正体を、僕はいまだによく理解できていない。しかし、ときにそれは理不尽に僕に襲いかかってきた。
 この得体の知れないもののひとつの特徴は、「同調圧力」だと思う。その背後には嫉妬心みたいなものがあるが、それだけではない。僕は海外の大学院で研究者をしていた。その後は、外資系の証券会社でずっと働いてきた。だから、日本人は嫉妬深く、日本人が作る組織には政治が渦巻いている。それに比べて、西洋人には嫉妬心があまりなく、合理的に物事を考える、などという言説には賛成しかねる。しかし、日本人の嫉妬心はかなり独特だと思うのだ。ある種の全体主義的な何かがある。アメリカ人にしろイギリス人にしろフランス人にしろドイツ人にしろ、ときに嫉妬深いし、会社のような組織では必ず社内政治がある。上に行くほど人数が少なくなるのだから、当たり前だ。その背後にある考え方は、わかりやすい。みんな自分の利益を最大化したいだけなのだ。すこしでも出世したい、そして、すこしでもたくさんの金を自分のふところに入れたい! ということだ。だから、出世競争で競い合っているようなライバルに対しては、あの手この手を使って、足を引っ張ったり、邪魔したりする。ご苦労様なことだ。上司のホームパーティーには必ず参加して、奥さんにはおみやげをしっかりとわたす。外資は実力主義だ、などというのは日本人が持つ幻想に過ぎない。しかし、彼らの行動原理はわかりやすい利己性にあるので、利害関係が対立しない限りは、わざわざ攻撃してくることはない。西洋の社会では個人主義が徹底されている。自分は自分、他人は他人だ。
 ところが、日本では、何か調子に乗っていると、ぜんぜん利害関係のないはずのちょっとした知り合いが、わざわざ刺しに来る。これは、まったくもって僕には理解不能で、そして、予測不能だった。僕がカネを稼いだり、自由に恋愛したり、やりたい仕事をしたからって、君の人生には、まったく何の影響もないのに、なぜ、わざわざコストを支払ってまで僕の邪魔をしにくるのだ。
 僕なりにわかってきたことは、日本社会には、言語化できない、何か法律や経済合理性よりも上に位置する大切な見えないルールみたいなものがあるということだ。それを乱すやつが現れると、この大切なものを守る自警団が駆けつけてきて、取り締まられる。自警団は、僕にとっては、よく知らない同級生だったり、サークルの友だちだったりしたわけだが、ライブドアの堀江貴文氏にとっては、東京地検特捜部だった。高校は放任主義(良く言えば自由な校風の進学校)で、何回遅刻しても、授業中に図書館に居てもゲーセンに居ても何も言われなかったからこうしたものにはあまり気が付かなかったが、大学のサークルや研究室、アルバイトで所属したいくつかの組織で、僕ははっきりと、僕には見えない何かのルールがあることを自覚した。そして、僕には見えないものが、不思議なことに他の人にははっきりと見えていた。これではとても日本の組織でやっていけない。だから、僕は大学を卒業してからは、海外で生きていくことにした。そして、就職活動も、さまざまな国籍の人が働いている外資系企業しか受けなかった。いまでも、そうした見えないルールが支配する日本的な組織から距離を置いて暮らしている。

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藤沢数希

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藤沢数希

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