週刊金融日記 第207号 子供をなるべくいい大学に行かせたい家庭のコース別コストパフォーマンス分析 その1、総合商社が創業来初の赤字に転落、新丸ビルでフレンチのコース、自分で確定申告できました、他

// 週刊金融日記
// 2016年3月29日 第207号
// 子供をなるべくいい大学に行かせたい家庭のコース別コストパフォーマンス分析 その1
// 総合商社が創業来初の赤字に転落
// 新丸ビルでフレンチのコース
// 自分で確定申告できました
// 他

 こんにちは。藤沢数希です。
 いよいよ春めいてきましたね。もうすぐ花見の季節です。花粉に負けずに、花見には参戦したいですね。
「ぼく愛」コミック版連載中のアフタヌーンが発売されました。第4話です。

『アフタヌーン 2016年5月号』 http://amzn.to/1TaSmQg

 ちょっと前まで、世間はショーンKさんに夢中だったのに、先週はもうすっかりみなさん飽きてしまったようで、今度は乙武さんの不倫のうわさで持ち切りになりました。

『週刊新潮 2016年3/31号』 http://amzn.to/1PCjHns

●乙武洋匡さん裏アカ疑惑のTwitterから不倫写真流出
http://www.akb48matomemory.com/archives/1054671583.html

●五体不倫満足 妻謝罪 友人介護と擁護
http://matome.naver.jp/odai/2145872451692564001

 乙武さんは、本当に素晴らしい方で、今回の騒動でますます株を上げたと思います。もちろん「モテる男はモテる」という恋愛工学の鉄則により、彼はさらなる異次元のモテスパイラルに突入していくことでしょう。彼が選挙に出た際には、みんなで応援しましょう。なぜならば、人がプライベートでどんな恋愛をしていようと、それは他人には関係ないことで、ましてや仕事の能力とは何の関係もない、という当たり前の考え方を日本国民ができる、それだけの民度になったということを示す絶好のチャンスだと思うからです。
 ところで、乙武さんは、手がないので自分でオナニーできないそうです。彼のあの溢れんばかりのテストステロンは、ひょっとしたらこのオナ禁の効果かもしれません。これまで、オナ禁に関しては、モテに有効、いや筋トレと同じでオナニーしたほうが精力が高まる、などと諸説入り乱れていましたが、彼のモテっぷりがオナ禁派に一定の説得力を与えたことになります。

『週刊金融日記 第171号 オナ禁に関する対立する学説』

 今週も多くの投稿が寄せられました。主なトピックは以下のとおりです。

―自己肯定能力の身につけ方を教えてください
―アパート一棟購入しましたが自分で確定申告できました
―どうして日本の投資家にとっての最も安全な資産は円になるのでしょうか
―出張で使える名古屋プロトコル
―週刊金融日記がふたつのテーマを大切にしている理由がわかりました

 それでは今週もよろしくお願いします。

1.子供をなるべくいい大学に行かせたい家庭のコース別コストパフォーマンス分析 その1

 なんて夢のないタイトルなんでしょうか。いまどきいい大学を出ていい会社に就職してもしょうがない、というのは少なくとも僕が物心ついたころからよく言われていました。しかし、いまでもこのコースは健在です。そして、実際によく考えてみると、これ以上の家庭の教育の目標は、なかなか思いつきません。そして、こうしたことをバカにしている識者でも、いざ自分の子育てとなると、このような道を進ませています。
 たとえば、大前研一さんは、マッキンゼーの日本支社長にまで出世し、いくつものベンチャー企業への投資や経営も行っている世界的なビジネスリーダーで、ことあるごとに日本の偏差値教育をディスっていました。しかし、あの大前さんでさえ、息子に必死こいて勉強をさせて中学受験をさせました。そして、めでたく早稲田実業(日能研R4偏差値=64)に息子を合格させました。しかし、その息子がけっきょく途中で、こんな勉強なんか意味ないと言い出して退学することになり、せめて早稲田大学ぐらい卒業して欲しいと嘆き悲しんだそうです。
 もちろん、家業を継がせたい、歌舞伎役者にしたい、スポーツ選手にしたい、など特殊な教育目標がある家庭もあると思います。そういう家庭は、それぞれでがんばればいいと思います。しかし、ほとんどの家庭は、なるべくいい大学に行かせたい、というところに教育方針が落ち着くはずです。

 これまで論じてきたように、こうした教育に問題があるのも明らかです。また、細かい点でも、古文や漢文、行き過ぎた受験数学、込み入った知能テストと化している受験英語など、どのような分野に進むにせよ、日本の受験勉強に無駄があるのも事実でしょう。だったら、プログラミングを学ばせたり、簿記などの勉強をしたり、英会話の時間を増やしたりと改善の余地はいくらでもあります。受験勉強そのものだって、理論的にはもっと効率のいいカリキュラムを自前で組むことは可能です。なぜならば、塾や私立学校などの受験産業のカリキュラムは、受験での合格には完全には最適化されておらず、受験成功と塾や学校の収益最大化というデュアルマンデートになっているからです。
 しかし、もっと理想的なカリキュラムがあったとして、それを親がかかりっきりで子供にこなさせるのは労力的にも、子供が反抗期になって親の言うことを聞かなくなるなどの実務的な点でも現実的ではありません。家庭教師を雇って、カスタムメイドのカリキュラムを子供にやらせるなど、途方も無い金がかかるでしょうし、それが上手くいく保証もありません。なぜならば、子供の偏差値を上げることにおいて、カリキュラムの良し悪しは大きなファクターではないからです。やる気がもっとも大きなファクターで、塾で同じ目標に向かってみんなががんばっているという環境に放り込むことこそが、大抵の場合、もっとも上手く子供のやる気を引き出す方法だからです。
 ほとんどの家庭では、教育は、良くも悪くも、既存の学校や塾を上手く使っていくしかありません。それでは、以下、時系列で重要なポイントを解説していきましょう。

『週刊金融日記 第201号 現代受験工学の最前線』
『週刊金融日記 第202号 早期教育の効果と副作用』

『週刊金融日記 第203号 先取り学習は最強だが最も効率の悪い勉強法』

『週刊金融日記 第205号 そもそもカリキュラムの目的は何なのか』

【0~5歳 早期英才教育】

 これらはすべてインチキだと思って間違いありません。水素水とかマイナスイオンとかといっしょです。もし、それに効果があるなら(ベルカーブを右にちょっとばかりズラすほどの統計的な効果が認められるなら)、現在の知的職業で成功している人たちの多くが、早期英才教育を受けているはずですが、現実的には、そのような環境で育った成功者はほとんどいません。さまざまな学術研究も、そうした幼児教育の効果には否定的です。
 犬を飼っている人に、そのことが経済合理的ではないと説教をするのは野暮というものです。そうしたお稽古事を子供が楽しんでいたり、ある種の高級ベビーシッターとして親にとってもメリットがあり、経済的に余裕がある家庭なら別に無理して止める必要もありません。しかし、たとえ余暇としていいとしても、業者にこうやったら子供が天才になりますよなどとそそのかされて、バカなママがそれに乗り、その結果として自分のポケットからお金が出ていくというのは、決して気持ちいいものではありません。もっと正直なベビーシッターや、余暇のための余暇にお金を気持ちよく払いたいものです。
 ところで、IQを引き上げることを保証するというような幼児のための教室がありましたが、そもそもIQテストというのは、出来の悪い中学受験の数列の問題を並べたような本当にしょうもないもので、あんなもので知能が測れると思っているとしたら、それこそ絶望的に知能が足りません。そして、それが出来の悪い中学受験の数列の問題なら、あらかじめ子供に何度も練習させておけば、誰でもIQが上がるのは自明です。

【6歳 私立小学校受験】

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藤沢数希

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藤沢数希

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