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客船のいる風景

日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」が、台風の影響で遅れながら昨日(6/4)の朝、無事神戸港の中突堤に着岸しました。
青空が広がり絶好の撮影日和です。
入港予定時刻の1時間以上前に現地に到着し、撮影場所を物色していると、
早くも10分後に大きな船体が港外に見えてきて、慌てて三脚を立てる破目に。油断大敵です。

昨今は10万トンを超える客船も珍しくありませんが、5万トンといえどその大きさにはやはり感慨を覚えます。
日本栄船の「ぎんが」が着岸を支援し、「飛鳥Ⅱ」には既にタグボートが追随しています。

タグボートが船尾を押しているのか、船体の向きが中突堤と平行になりました。

航空機のような乗降用デッキが伸びてくる中、滑るように大きな船体が近づいてきました。
いつ見ても美しい船体です。
船首の向こうに「旧神戸信号所」が建っています。

大型客船は自力で岸壁に近づく動力があり、徐々に岸壁に近づきます。
船首付近のデッキには多くの乗客が集まっています。
これから着岸ショータイム(私の勝手な呼び名です)です!
一番下に担当者、3階上に船長など管理者、一番上には観客です。

接岸には、係留ロープ(ホーサー)を岸壁の係留柱(ビット)に掛け、船の動力でロープを張って停めます。
ロープはとても重いので、ホーサーに付けた細いロープの先端に重りを付け、岸壁にいる綱取りに投げます。
この日は1回目の投擲が岸壁に届かず、残念な結果に。(珍しい光景でした)
2回目に成功しましたが、その重りと細いロープが投げられている様子を写しました。
綱取りの緊張した様子が要見えます!
この後、ホーサーを車の前部に引っ掛けて引っ張り上げ、ビット11番に架けると拍手喝さいが!

もう1本のホーサーを3人で引っ張り上げて車に架ける作業中です。
同じことを船尾等でも実施して、ホーサーを巻き上げて固定すると接岸完了です。
この接岸ショーは、港で働く多くの人々の力で船の運航ができることを理解できる、とても興味深い作業です!

ビットにも味がありますよ!

この後、乗降用デッキが船体に取り付けられ、乗客の荷物を下ろす作業が行われています。
下の写真は、神戸らしい客船のいる風景ではないでしょうか。
背景の山は菊水山でしょう。
山と海、客船と青空。美しいという言葉しか出てきません!

中突堤に接岸すると、神戸メリケンパークオリエンタルホテルとの2ショットを見ることができます。
港に来ていた観光客はホテルと客船の区別がつかないようで、「あっちは建物じゃろが」という声が聞こえてきました。

いかがでしたか?

神戸に住む喜びを感じさせてくれる、客船の入港シーンでした。



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