紫陽花の森と癒し
神戸は「お洒落な街」・「エキゾチックな街」・「映画やアニメの舞台になる街」というイメージで捉えられることが多いようです。
でも、市街地から歩いて30分で森の中に入れ、冬は氷瀑まで間近に見ることができることは意外と知られていないようです。
私の一押しは、三宮の真北の方向にある「神戸市立森林植物園」です!
シアトルの森・天津の森・リガの森・ブリスベーンの森などの世界の森と、北アメリカ区・ヨーロッパ区・アジア区などの森が区域別に形成され、変化に富んだ森の雰囲気を楽しむことができます。
さらに紫陽花は多分?関西一の品種と株数を誇り、長谷池の周囲の紅葉も多様で見事です。
最近の人気は「アナベルの丘」!
アナベルは、アメリカ原産の白いアジサイで、まれにピンク色の品種もあります。
「森の中のあじさい散策」の期間中だけ公開され、紫陽花の品種を保存している「北苗畑」を通り過ぎると、多目的広場の斜面をアナベルとメタセコイアが埋め尽くす「アナベルの丘」です。
6月16日の様子は、まだ殆どの花が薄い緑色で一部だけ白くなり始めています。
22日に訪れると白い花が増えてきています。
青空の下のアナベルも美しいですが、雨の日もシットリした優しい雰囲気に浸ることができます。
私はアナベルの花とメタセコイアの樹のコラボが大好きです。
写真に写っている径は「あじさいの小径」と呼ばれ、奥に進むと他のアジサイ(主にヤマアジサイ系)を鑑賞することができます。
私が好むアジサイをいくつかご紹介します。
次に「あじさい園」に移動する際、メタセコイア並木の緑が特に綺麗ですので、是非歩いてください。
森林展示館からあじさい坂を下り、ヒメアジサイの六甲ブルーを愛でながら「あじさい園」に行くと、さらに異なる品種のアジサイが咲いています。
でも、今は紫陽花だけではありません。
管理事務所の前では「コウライシャラノキ」が咲いています。
よく似た花に「ナツツバキ」があり、ナツツバキ林で咲いています。
ナツツバキは別名「沙羅の木」とも呼ばれ、木の幹が美しい人気の林です。
(写真は3月ごろに撮影したものです)
ナツツバキの木は背が高く、花を見つけるのは至難です。
足元を見て花が落ちている場所で見上げると見つけることができます。
花が小さいですが、これでも400mmの超望遠レンズで撮影しています。
肉眼ではよく探さないと見つけられないかも。
ナツツバキ林の北の散策路からは容易にナツツバキの花を見ることができます。
ナツツバキは「沙羅双樹」とも呼ばれますが、インドの沙羅双樹は日本の冬を越せませんので、その代用としてナツツバキが植えられたそうです。
沙羅双樹はお釈迦様が入滅された場所に生えていた聖なる樹で、京都のお寺にもよく植えられているのはそのためですね。
今年はコロナ禍の制約が外れ、多くの観光客が森林植物園に来られます。
でも、紫陽花が咲いていない場所は静かで、森の癒しを十分に感じることができます。
私は、仕事で重い責任を背負い、極度のストレスから神経性の病にかかりました。
幸い素晴らしい医師に出合い、治療のお陰で元気に暮らせていますが、今でも予防的に服薬を続けています。
そんな私の快復に、森林植物園での散策と写真撮影が一番効果的だったと信じています。
同じような悩みや体調不調を抱えておられる方に、是非訪れていただきたいとの想いで、このnote を作成しました。
<おまけ情報>
森のカフェ「ル・ピック」は有名な弓削牧場の経営で、美味しいソフトクリームやピクニックセットも買うことができますよ。
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