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日本代表高田監督 5位決定戦試合後の代表インタビュー

代表インタビュー 

Q 高田監督体制になってから世界で勝つサッカーをやってきたと思います。このハイレベルな戦いで改めて日本の現在位置を確かめられたと思います。いかがでしたか。

黒田監督 「勝つためには点を取らないと勝てないのでそこをこだわってやってきました。
昨日トルコには負けましたが、決定的なチャンスは我々のほうが作れていた。
海外の強豪チームは少ないチャンスを一発決めて勝って行くという決定力を持っています。チャンスを作ることは出来ているのであとは決定力をもっと磨いていかないとダメだなといけない。昨日までは引き分け狙いでどうかなと決勝にいけると話がでていたが、チームもスタッフも苦しい中で勝って行く。例えば黒田がケガで抜けた中でも、勝って上に上がっていくと言う姿勢を見せないと僕らはこの大会で何も得るものがないのです。2020年に向けてのチームです。そこをチームにもスタッフにも統一した気持ちで戦えたこと本当に良かったなと思っています。」

Q 今大会でブラインドサッカー日本代表の姿、会場のみなさんそして日本の皆さんに見せられたかなと思います。そういった方たちのメッセージ、そしてこの先の目標を含めて教えて下さい。

黒田監督 「日本の試合は今日だけ晴れてリーグ戦2戦とも雨が降って本当に寒い中、皆さんに来ていただいたことは本当に選手の力になりました。初戦のイングランド戦は、ああいう雰囲気で出来ることがなかなかないので選手も喜んでいました。戦う姿を見て何というか感動してもらうというのか。我々障害者スポーツを頑張っているだけじゃなくて、本当にそこにはサッカーの原理原則があり、ドラマがあり、戦術があり、サッカーのルールの中で勝とうと勝負をしよと思っている選手たちが集まっているので、それを少しでも見てもらえたらなと思っています。まだまだ、彼らのチャレンジは続きます。チームとしてもっともっと結果がね。応援してもらうだけではなく、結果も出せて本当にみんなに喜んでいただけるサッカーをやれればいいかなと思っています。ブラインドサッカー日本代表チームの選手は普段クラブチームで活動しています。全国のリーグ戦で散らばって活動しています。そこを見に来ていろんな形で声をかけて、近い距離でブラインドサッカーを見ていただけたら嬉しいかなと思います。」

Q 2020年に向けて一言頂けますか。

黒田監督 「あと2年といっているとすぐきちゃうと思います。やらなきゃならないことは、この大会を通して本当に明確になりました。与えられた限られた環境で効率よく気持ちだけは負けずに準備して、いまこういう大会で悔しい思いをしたのをすべてそこで吐き出せるというのか、気持ちよく勝てるチームを作る準備をしていきたいと思います。」


囲み取材

Q 今日は具体的な作戦を変えてたり意識して作戦をこういうふうにしてきこうというのはありましたか。

黒田監督 「特にありません。この大会を通じて選手の距離感、戦い方は変えません。(ケガで)黒田が出れなくてメンバーが変わったりしましたが、人が変わってもやることは同じです。」

Q 合宿との時、黒田選手と川村選手が二大エースという話だったのですが、今日の試合に、黒田選手が出れなかったことで川村選手に何か具体的に話をしたことはありますか。

黒田監督 「特に黒田選手がいないからお前がやらなくてはダメだよということは言っていません。全員でカバーしようと。実際ブラジルに遠征に行って中国に初めて勝った時は黒田がいなかった。黒田がいなくても勝っているのでそれを思い出して、昨日の後半からそういう話をしています。エースなんですけど彼がいなくてもやることは同じです。」

Q 2020年に向けてこれが課題というのはありますか。

黒田監督 「今日の試合に象徴されるように見ていただけたらわかるでしょうが。とにかくシュートが入らない。


Q合宿の時に黒田選手、川村選手が二大エースというイメージだったんですが、今回黒田選手が出れないということで川村選手に何か具体的にお話をされたということはありまりますか。

A特に黒田選手がいないからお前がやらなければだめだということは言いません。全員でカバーしよう。実際ブラジル遠征の時に中国に勝った時は黒田はいなかったですが、黒田がいなくても勝っているのでそれを思い出して昨日の後半からそういう話をしました。エースはエースなんですが彼がいなくても出来るということです。
フィジカルに差があるので、出来るだけボールを早く動かして接触をさけてゴールを決める。

Q2020年に向けて課題はありますか。

A今日の試合を見ていただいてわかったと思いますが、とにかくシュートが入らない。決定力を上げる。決定力があと1割上がったら昨日も勝てましたし、今日も10本ぐらいシュートを打ちましたがそれを決めるということを上げていければ。
ゲームメイク、チャンスメイクは出来ているので、そこで決めて、その決めた後で選手が守備力を発揮する。はじめから守備から入って一点とられたら次動けないんで。決めるところを決めてから、最後バランスを見て、最後7分ゲームを落ち着かせようと守備力を使おう。メリハリをつけよう、決定力を上げて相手がいやがるというのは分かっているのでとにかくそういう練習をしたいと思います。

Q合宿で言っていたキーパーも含め攻撃的にということなんですけど、この大会を通じて目標としていたことは出来たのでしょうか。

Aまず、キーパーを起点としたビルドアップというのはかなりいままでより、どのルート、道筋でフォワードの選手にボールが行くかというのをかなり細かくトレーニングしました。
ボールをつける場所が今までは右、左、中央、右上、左上、ど真ん中の六ケ所に入れていた。そこは上手くできたと思います。そこからシュートへ。昨日もかなりシュートチャンスがあったので、効果的、相手も嫌がっていたというのが分かった。ある程度キーパーが攻撃の起点になるという概念を持っているのはたぶんうちぐらいなので、それが使えるということがわかったので、あとは受けた選手がシュートなのかパスなのか、どこへドリブルをするのかとにかくフィニッシュまでつなげるトレーニングをやって行けばより、キーパーの攻撃の起点が成果として現れる。まだキーパーのパスを上手く使えていないのでそこが先ほどの課題です。非常にキーパーも試合中にどこにどうしたらこうなると考えている。攻撃を意識しているからこそ、この3試合で評価できる。

Q試合中の選手の距離感というところは

Aまずボールをプレスしに行くときに余り離れすぎていると一人ではなかなか奪えないです日本の選手は小さいので。チャレンジアアンドカバーという言葉がありますが、チャレンジしてこぼれたところをカバーして取ると言う原則があって、チャレンジして相手がもたついている時にカバーする選手がボールを拾うという。

Qセットプレーが何回かあったのですが、先ほどの決定力というお話がありましたが、思うような攻撃が出来なかったのではないかと、そこはどうですか。

Aここ最近セットプレーで点を取っていたんです。アジア選手権でもセットプレーで何点か取っていたんです。今回は意外に上手く行かなかった。やっぱりアジアの選手と今回ヨーロッパの選手とのアプローチの速さとか歩幅の長さとか、アジアだったら通っていたところが足が長いんで引っかかるとか、歩幅が長いとアプローチが早いとか、そこでちょっとうまくいかなかったかなと。ただゴール、キーパーのところまで行っているので、セットプレーが悪いというより、シュートのクオリティがまだまだというところでそこに繋がっている。セットプレーのバリエーションは結構効果的でキーパーまで行っているのでそこは悪くないかなと。

Q今日はGK佐藤選手の起用になりましたけど、キーパーの起用に関してはいかがでしょうか。

A今日は両方いこかと思っていたので昨日榎本が出て、今日大介が出て。どちらもまだ競争のレベルなのでどっちがファーストキーパー、セカンドキーパーと決めていないし、経験が佐藤の方があるので初戦イングランド戦、あとインランドと何度も試合をやっている慣れているところもあったので最初に佐藤を使って、二戦目。両方成長してもらいたいので。そこはそういう使い分けをしていた。今日は昨日の失点の流れもあったので大介にしてしっかり締めて、スタートして榎本がしっかり締めるいう話を2人にして。今日キーパーコーチに話をしたのですけど、いま攻撃的なリスクのあるサッカーをやっていて、本当にキーパーには申し訳の無い状況が続いていると。昨日もあれだけいいながれの中でやられてしまったと。キーパーが本当に辛い状況が続くけど、いまここを耐えられるのはねお前らしかいないということを話をして、やっぱり失点してもね誰もキーパーを励ましてくれる人がいない。自分が入れられたボールを自分で拾って前に行くと。FWの選手が外しても肩を叩いてもらえるし、失敗してもドンマイと言ってくれる人が周りにいるけど、キーパーの後ろには誰もいない。それをやってこそ日本代表のキーパーだから、何点取られても前を向いて行くんだと。それをやれるキーパーがお前らだ。どっちがきても大丈夫。自信を持って何点とられてもやってくれという話をしました。それを出来る二人なので、どっちつかったらどうだと色々僕もいろんな人に言われているんですけど、二人への信頼感はキーパーコーチを含めてあるので、いまはブレることないない形で、いまはですよいまは。最終的に競争して一番いい方を使うと思います。キーパーに関することはこういう考えでやっています。

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