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ワールドカップへ! 知的障がい者サッカー日本代表

8月5日にスウェーデンで行われるINASサッカーワールドカップスウェーデン大会に出場する知的障がい者サッカー日本代表の直前強化合宿が栃木県さくら市で7月28日から行われています。

初日に予定されていたサッカー教室は台風の影響で中止になり、選手たちは雨の中練習を行った。

2日目の29日は午前は練習を行い、午後は栃木SCユースとのトレーニングマッチがさくらスタジアムで行われた。栃木SCユースとのトレーニングマッチは前々回の合宿から3回連続で行われている。同じチームとのトレーニングマッチなので、代表チームの状態を見るには格好の機会だ。

トレーニングマッチは30分3本。開始前に西代表監督は選手たちに試合での約束ことを確認した。「まずは中盤の前にすばやくボールを入れよう。浦川はワントップだからペナルティーエリアの範囲はプレーエリアとしてしっかりとやって下さい。シンプルにボールを動かす。余裕がある時こそシンプルにボールを動かす。浦川にボールが入ったら、小林、安達、丸山がちゃんと上がって、人数をかけた厚みのある攻撃をする。それが攻撃のスイッチ。それに対してトップだとかボランチがサポートする。もちろん逆サイドも一緒。谷口から和磨であり徳村だ。入ったところを浦川。」と人数をかけて厚みのある攻撃を指示した。

守備についても「相手がボールを持ったところからすぐに守備を始める。浦川がすこし動いて制限をかけて。前のサイドの選手が落ちてきたら谷口がつく。ボランチがつく。ここは4枚で3人で管理する。」ボールを失ったらすぐに奪い返す。攻守の切り替え、人数をかけた守備を選手たちに求めた。

さらに「あと大事なことは、相手が一生懸命走ってくれる。本気になって戦ってくれる。我々も最後までどんな時にでも足を止めないで走り続けて下さい。人に対して前に強く。戦って仲間と一緒に前に飛び込んでいく。いいかい。」と一番大切なことを選手たちに求めた。

1本目は5-4-1。GK内堀。DFは左から谷口、結城、吉永、草田、小林。二列目は木村、徳村、安達、丸山。ワントップに浦川。1本目から浦川がワントップに入ったのでどうやら膝の状態は悪くはないようだ。

セミの声が鳴り響く中の1本目。気がついたことは、MF木村の指示だし。周りの選手に声やジェスチャーで指示を出している。全体としても以前よりも攻守に繋がりが見えるところがある。まだ判断が遅れていたり、ボールを奪いに行くタイミングに戸惑っている選手がいるように感じた。GK内堀の声がよく聞こえた。調子がいいようだ。

1本目を終えて西代表監督は「やれていることは前より多くなったと思う。和磨なんかよく理解して声を出してやっている。ああいうことをたくさんやると得点につながる。」「もっとみんな声を出して伝ておく。準備をしておく。」と出来ている選手の動きをほめて、出来ていない選手たちにどうすればいいのかと具体的なアドバイスを伝えた。

2本目はメンバーはそのままでシステムを4-4-2へ変更。ツートップに木村、浦川。二列目は左から谷口、徳村、安達、丸山。ディフェンスは結城、吉永、草田、小林。GK内堀。

2失点したところでDFの選手交代。その後二度目の安達のCKに複数の選手が飛び込み、徳村がゴールに押し込んだかと思ったが相手DFのオウンゴールで得点。さらに失点、選手交代をしたところで二本目が終了。CKのチャンス、得点といいところが出たが、失点が増えたのが気になる。

3本目は選手を入れ替えシステムも5-4-1に。ワントップに平野。二列目に原良田、上山、横井、丸山。ディフェンスに谷口、結城、吉永、草田、小林。GK依田。

試合後に3回トレーニングマッチを行った栃木SCユースの只木育成部長と浜嶋ユース監督に代表チームの感想を聞いた。「最初からまとまりのあるチームだと思っていました。ここにきて攻守のつながりで出来てきて、対戦相手としてもいいチームになってきたと思います。」「自分たちもまだまだなのでもっと頑張らないと。」と話をしてくれた。

代表チームは明日31日午前中に合宿の仕上げとして国内最後のトレーニングマッチを行う。8月1日に成田空港からスウェーデンに向けて出発する予定。


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