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1人/月15万〜? 社員40名のベルフェイスがWeWorkを選んだ3つの理由


ベルフェイスは11月1日から京橋駅直結のビル内に新規オープンするWeWork に移転する。東京駅からも歩いて数分という好立地だ。

オフィス移転はベンチャーにとって一つのイベントだ。社員は会社が成長していることを実感できるし、新しいこと好きな人間が多いのでガラッと環境が変わるのは楽しみばかり。確かにお金はかかるが、会社が成長しているなら移転はちょくちょくした方がいい(と、インキュベイトファンドの赤浦さんに教えてもらった)。

ちなみにベルフェイスは創業3年半だが、本社を移転するのはこれで4回目になる。


①博多 → ②渋谷の格安レンタルオフィス → ③騒音に悩まされた雑居ビル → ④現オフィス → ⑤WeWork

今回の移転にあたって社内からは「五反田あたりで社内でセミナーができるくらい広いオフィス」「ちょっと狭くても新宿駅最寄りのハイクラスビル」など色々な選択肢があった。しかし我々は、全員でWeWorkに入居することを決めた。

端的に言えば、今回WeWorkにかける費用をふつうのオフィス賃料に使えば軽く4倍の広さを借りられた。成長フェーズに入った社員40名規模のベルフェイスがなぜ今シェアオフィスを選んだのか? 社内向けの説明ついでにご紹介したい。

《We Work》とは
世界23ヵ国77都市280ヶ所以上の地域で展開されているコミュティ型ワークスペース(2018年6月時点)。26万人以上のメンバーが参加。スタートアップの利用者が多いが、顧客としてマイクロソフト、アメリカンエキスプレス、レッドブル、ガーディアン、Airbnb、Uber、Yelp等も紹介されている。出張時などに世界のWeWorkを利用可能。ソフトバンク孫正義 社長が即決40億ドル出資したことでも話題になった。


reason① クリエイティブ職の採用強化

皆さんのイメージ通り、WeWorkは高い。つい先日放送された日テレのマツコ会議で《高級シェアオフィス》と紹介されていたが、最初に値段を聞いたときは腹が立ったほどだ。


しかし、

その値段に相応しい環境がある。受賞歴多数のオフィスデザインは大前提として、今回契約した43デスク分のプライベートスペースに加え、

これだけの設備やサポートが提供されている。これらの環境を全て自社で維持しようと思ったら大変だ。


ん、、、?

ビール? ビールが飲み放題か。

さすがニューヨーク発ベンチャー。余計なことを。。。ここは日本だ。
私は下戸なので関係ないが、新しいワークスタイルを求めて移転するのに「飲むな」と言うのもイケてないし、だからと言って平日昼間から飲んで顧客対応させるわけにもいかない。ひとまずこの件には触れず、性善説で様子見だ。

更に、WeWorkは都内だけでも8拠点(京橋・渋谷・新橋・六本木・日比谷・乃木坂・丸の内・銀座)あり、近々横浜みなとみらいでもオープンするし、福岡や大阪にもできるらしい。

WeWorkに入居すれば、社員はその全てのオフィスを自由に使うことができる。

ベルフェイスは元々フレックスタイム・リモートワークOKなので、これからジョインする人は近くのWeWorkで働いてもらえばいい。ブランドも環境も世界クラスのWeWorkで働きたい思う人は多いだろう。特に、エンジニアやデザイナーなどクリエイティブな人たちはそう思う。実際、何人かに移転を伝えたら大好評だった。

「営業に特化したウェブ会議システム 」というサービスの属性上、我々はビジネスサイドの採用は強い反面、エンジニア含むクリエイター職の採用が弱い。しかし、プロダクトが競争力の源泉であるITベンチャーにとってエンジニアやデザイナーの採用は常に最重要課題だ。

優秀な人材には多くの選択肢がある。
「Googleやメルカリと比較して、ベルフェイスを選ぶ理由は何なのか?」という難しい問に答えなければならない。

エンジニア・デザイナー・マーケターなどクリエイティブ人材から見たベルフェイス社の魅力が少しでもUPするなら、高い賃料も1mmも惜しく無い。

reason② 冷静に計算すると意外に安い

「優秀な人材獲得の為に!」とは言え、調達後に散財していると思われたくないので費用の考え方も補足しておきたい。


ベルフェイスは社員40名 (2018年10月時点) 、WeWorkは1人/15万〜(もちろん拠点や入居時期によって条件は異なるだろう)なので年間約7000万円の家賃になる。創業3年のベンチャーにとっては清水の舞台からダイブだが、よく考えるとWeWorkは「シェアオフィス」

つまり、敷金礼金がかからないのだ。

(2ヶ月分のデポジットはあるが返金される)
例えば 月家賃300万円のオフィス を借りたとしよう。

敷礼金で10ヶ月分くらい平気で請求される。これで3000万円。さらに100〜200坪の内装となると、備品購入など含め2000万円くらいは覚悟した方がいい。これであっさり初期費用5000万円だ。もちろん家賃は別に300万円✖️12ヶ月=3600万円なので、初年度8600万円くらいかかる。しかも水道光熱費は別途だ


WeWorkは年 / 約6000万円で、この中に水道光熱費や事務用品他の諸々の費用が全て含まれている。つまり、少なくとも初年度はWeWorkの方が安い。最初は腹が立ったが少し冷静になってきた。(もちろん「何人が働くのか?」という広さの視点はあるが、人数が増えても複数拠点で分散して働けるので対応できる)

加えて、シェアオフィスであるWeWorkはいつでも退去できる。一般テナントのように「●ヶ月前に言え」とか言われないし、最初からデスクも椅子もあって内装は基本そのまま使うので、出るときに原状回復費用などを請求される心配もない(壁に落書きとかしていなければ)。この自由度も見逃せない。
結論、2年くらいで見れば、実は一般オフィスとあまり変わらないのだ。それでブランディングできるならお得しかない。

そしてSaaSであるベルフェイスはMRR(月額ストック収益)を積み上げている。今後の成長を信じるなら、その1〜2ヶ月分を社員の働く環境の為に投資することは惜しくないと思えた。

reason③ グローバル展開を本気で考えているから

「グローバル展開したい!」というベンチャーはたくさんあるが、実際にその準備をしている会社はほとんどない。だいたい口だけだ。100歩譲って気持ちは本物だとしても、日本市場は独特なのでPMF (Product Market Fit) する頃には大半のサービスがグローバルに合わなくなっているのだ。

しかしbellFaceは、「営業に特化したウェブ会議システム」というシンプルかつ世界で共通するニーズを捉えている(たぶん)。私は19歳でバックパッカー世界一周をしているのでグローバル展開に対する気負いは無いし、去年〜今年シリコンバレー・インド・ベルリンに行き現地でデモとユーザーインタビューをしてきたが、勝算があると思った。この時代に生まれた起業家として世界を狙わない理由はない。

しかし、何のツテもない国に単独乗り込み、安ホテルで「さぁこれからどうやって人脈広げようか、、」はけっこう辛い。これまで何度もやってきているが効率も悪い。そんな中、WeWorkは世界23ヵ国、77都市、280ヶ所以上に拠点があり今も毎月凄まじい勢いで増えている。

つまり、とりあえずその国のWeWorkに行けば誰かと接点が持てる。フリースペースに座って「hello, I am from Japan」と声をかければきっと誰か相手してくれる。見知らぬ外人に英語で話しかけるのは考えるだけでホラーだが、接点が何もないよりはるかにマシだ。


さらにWeWorkには「コミュニティマネージャー」という人がいるらしく、入居してる会社同士をマッチングしてくれるらしい。同じオフィス内はもちろん、国内の他の拠点も、海外でもだ。これは心強い。実際のところどれくらい助けてくれるのかはわからないのでアテにはしないが、期待はしたい。

ちなみにベルフェイスにはカナダ人のエンジニア (チャールズ) がいて私の英語の先生だが、WeWorkはカナダにもある。彼とバンクーバーのWeWorkにしばらく行ってみようか、と話しているところだ。

もちろんネットワーキングだけでなく、reason①のように採用ブランディングと実際の拠点になる。

『世界中で採用して、その国のWeWorkで働いてもらう』 何とも夢のある話ではないか。近い将来にぜひ実現したい。



ベルフェイスがWeWorkを選んだ3つの理由まとめ

reason① クリエイティブ職の採用強化
reason② 冷静に計算すると意外に安い
reason③ グローバル展開を本気で考えているから


※ちなみに、11月1日に新規オープンなのでまだ内覧もしていない。

想像通りのオフィスであることを祈っているが、人事広報チームからWeWork入居レポートも出す予定なのでお楽しみに。

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