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東大仮面浪人の超リアルな体験記

・著者情報
地方公立高校出身。現役時、第一志望であった東京大学に落ち、第二志望であった某国公立大学に進学するも、東大を諦めきれず再受験を決意。大学の授業、バイト、サークルなど大学生活を充実させながら受験勉強を並行させることを心掛け、翌年仮面浪人で東京大学に合格。

この記事では私の仮面浪人時代の1年をかなり詳細に記しています。仮面浪人の体験記はあまり多くないので、現在仮面浪人を考えている人の参考になれば幸いです。恐らく仮面浪人のイメージが変わるかと思います。
また、現役生や仮面浪人でない浪人生も受験体験記として参考にしていただければと思います。

この東大仮面浪人体験記のポイントは「工夫次第で『仮面浪人=辛い』という常識を変えられる」ということを訴えている点です。
仮面浪人のイメージとして大学生活との両立が大変、精神的につらい、合格率が低い、続かないといったマイナスなものが多く考えられると思います。しかし、それはあくまでイメージであり、実際私は仮面浪人中ほとんど辛いと感じたことがありませんでした。
ほとんどの仮面浪人体験記には「仮面浪人はやめた方がいい」などとネガティブな内容が書かれているかと思いますが、私の体験記を一度読んでみてから改めて考えて直してみてください。

また、仮面浪人体験記に加えてオマケとして私が現役時代に受験を終えた後、溢れんばかりの思いを書き綴った体験記も載せてあります。こちらはほぼ当時の原文ママで載せてあります。こちらも合わせてご覧ください。

それではここから東大仮面浪人体験記になります。

3月下旬、仮面先の大学に合格。その大学は第二志望であり、東大に落ちたら進学しようと決めていた。この時は浪人を免れたため内心かなりほっとしており、仮面浪人をしようなどとは全く考えていなかった。むしろ仮面先の大学で大学生活を楽しもうと考えていた。

4月当初の新歓期間は大学生になったという実感がとても沸き、本当に楽しかった。新歓期間が終わると正式にサークルにも入り、運動系と文化系それぞれに興味があったため、バドミントンサークルとボランティアサークルに入った。仮面浪人生としてはあるまじき行動である。

さらに4月下旬から自動車学校に入り、免許も取ろうとしていた。大学の授業も真面目に出席し、単位だけでなく良い成績を取ろうと努めた。とはいっても、大学の試験は前日からの対策で単位、3日前くらいからの対策である程度良い点は取れるものである。要領よくやればそこまで大変なものではなかった。

あっという間に1ヶ月が終わり、5月になって大学生活に慣れてくると少し毎日がルーティーン化してきたが、大学の授業と自動車学校、サークル活動はまだまだ目新しいものであり刺激的な生活を送っていた。

6月になると、自動車学校も卒業に近づき、大学生活にもかなり慣れてきたため個別指導のバイトを始めることにした。これもまた初めての経験であり、とても刺激的であった。

こういった感じで大学前期は刺激に包まれた大学生活を送っていた。

...ところがである。

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