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『続テルマエ・ロマエ』の頭が切れてる話

(あたま)が切(き)・れる
物の考え方が鋭い。問題をみごとにすばやく解決できる。頭の回転が速い。

goo辞書

比喩としての「頭が切れている」という話ではなく、そのままの意味での「頭が切れている」という話をします。

『テルマエ・ロマエ』がジャンプ+に移籍して、『続テルマエ・ロマエ』という続編がWebにて無料で公開されています。
やっぱり大御所だけあって完成度も高くて面白いなぁ〜なんて思いながら読んでいたのですが、読んでいるうちになんか気になる点が一つ。ページの一番上で頭が切れているレイアウトが多いということ。何個か例を挙げます↓

おっさんの顔がかなり上フチギリギリ
喋ってる人間の頭でもガッツリ切れてる
メインキャラでもけっこうガッツリ切る

ページの上の方がコマ枠線で区切られていないパターンが多く、原稿の上が切れちゃってるのか?とも思ったんですが、どうもそうではないっぽい。

『テルマエ・ロマエ』1巻から

前作の『テルマエ・ロマエ』を確認してみたところ、最初の方は上もコマ枠線で区切られているし登場人物の頭も切れてる描写はあまりない。ただ、連載が進んで巻数が進んでいくうちにどんどん上をコマで区切らなくなっていっている感じがありました。おそらく表現手法としてそうなっていったっぽい。

コマ割りやレイアウトというのは映画でいうフレーミングのレイアウトと同じで、その構図によって読者が受ける印象がめちゃくちゃ変わる重要な要素です。
なんらかの意図があってこういう画角を多用してるんだと思いますが、僕は「なんか詰まってて息苦しいなあ」と感じてしまいました。それがなんでか理由を考えてたらこの「頭が切れてる」ということに気がついたわけですが。上に余裕がない、というのが他の漫画とかではあんまり見かけないので違和感だったんだと思います。

ただ、これはPCの横読みで読んで受けた印象なので、紙の単行本だったりスマホの縦読みだったりだとまた受ける印象が変わるのかもしれません。

こんなん気にするのは自分だけかもしれないのですが、せっかく気づいたことなのでnoteに書いておくことにしました。漫画素人による単なる感想なので、もし技術的に解説できるような有識者の方がいらっしゃいましたらコメントなどいただけると嬉しいです。

それではまた〜

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