バッドデザインアワード ①

「バッドデザイン賞」

このなんとも不名誉な賞を皆さんはご存知でしょうか。
こちらは、ENTAKU合同会社の代表である折井優貴夫氏が、

「グッドデザイン賞はあるのにバッドデザイン賞が無いのはおかしい」「バッドデザイン賞を勝手にノミネートしてみた-2017年度版-」より

という風に思った所から生まれ、勝手にノミネートしたものだそうです。

視覚に障がいがある方にどういう商品・サービスが使いにくいのか、聞く機会がありましたので、今回は「視覚障がいがある方に対するバッドデザイン賞を勝手にノミネートして見た-2019年度版-」と題して、まとめてみようと思います。
折井優貴夫さん、バッドデザイン賞という面白い概念を生み出していただいてありがとうございます…!


■視覚に障がいがある方が感じた、バッドデザイン①~オフィス編~

「営業成績表の見せ方」

ホワイトボードに営業成績表が張り出されてあり、数字を一目見て分かるようにしているのは、どこの会社でも見慣れた景色ではないでしょうか。      今回お話しを伺った視覚障害をお持ちの方が働かれている会社でも、例に漏れずマグネットがはられているとの事。
その方曰く、視覚障がいがある方は時に壁に沿って歩く事も多くあるらしいので、そのように歩いていた時営業成績表の前を通って、マグネットを全て落としてしまったそうです。


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営業成績の「見えやすさ」を考えたときに、ホワイトボードにマグネットを貼る形は有効なのかもしれませんが、「より多くの人の歩きやすさ」を考えたときそれは障害物になりうるのです。
こういった形で、普段気づく事が出来ない視点から率直な意見やアドバイスをもらえます。
リードユーザーは私たちに気づきを与えてくれる、いわば「気づきのプロ」だと言っても過言ではないと思います!


■視覚に障がいがある方が感じた、バッドデザイン②
~オフィス外編~

「液晶自動販売機」

駅のホームの自動販売機で、飲み物を買おうとしたとき、その自動販売機が最新の液晶のものだったためどこにタッチしたかわからず、飲みたくもない商品が出てきてしまった。。

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液晶の自動販売機…東京や大阪の大きな駅では、最近目にする事が多くなってきたかと思います。
私自身もその自動販売機で良く飲み物を買いますし、液晶である事を利用して、広告も配信出来る、商品入れ替わりの時に工数を(おそらく)削減が出来る、等
利点もたくさんあるかと思います。
ですが、既述のように、時代の進歩が時には使いづらさを加速させてしまう事もあるようです。


■視覚に障がいがある方が感じた、バッドデザイン③
~買い物編~

「セルフレジ」

スーパーマーケットに買い物へ行った時、ほとんど全てセルフレジの所だった。
自分も人が多い所に並び、いざ購入するぞ、というとき、どこに何を入れれば良いのか分からず、結局近くにいたスタッフの方に聞いた

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これ、私自身も経験あります…
一番最初セルフレジに出会ったのは留学していた時。海外の大きいスーパーマーケットで、英語もあまり話せない時に
「セルフレジどう使うのか分からない問題」に直面しました。
せっかく”セルフレジ”を導入したけれど、視覚障がいのある方や、ご高齢の方にとっては使い方が難しい様で”ノンセルフレジ”となってしまっているようです。
慣れるととっても便利だとは思うのですが、それまでが…


■まとめ(上記の話を聞けるところ紹介)


今回は視覚障がいをお持ちの方にとっての3つのバッドデザイン賞をお伝えしてきました!
世の中には、バッドデザインがあふれているようで様々教えていただいたので、続編も考えております!

ちなみに私は以下の企業、団体が行っているワークショップにて、このバッドデザインについて聞く事ができました!

①ブランディングテクノロジー 株式会社


②NPO法人 Collable



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