「髪の毛まできれいに残っているミイラが見られる博物館がオススメだよ」

エグモント教員のユタカさんは私たちに、しきりにそれを勧めてくれた。
シーさんがsumiyoさんと会っている間、私とユカちゃんは、オーフスの街を観光することにしたものの、二人で「ミイラ」という気持ちになれず
（今思えば、見ておけばよかった）
大聖堂に行くことにした。

オーフスの大聖堂は、駅からまっすぐ歩いたところにある。
わかりやすい。
迷うことなくたどり着いたものの、
いったいどこから入ればいいのかわからない。
正面らしきところの扉は閉ざされている。
入り口が違うのだろうか。
二人で大聖堂の周りをぐるっと一周する。
わからない。
もう一度、正面らしきところに戻る。
小さな表示を見つけたけれど、
デンマーク語で書かれているのでさっぱりわからない。

でも、何かヒントがないかと、ジーーーーッと見てみると
søndagという綴りが目に入った。

よく似た単語でsontagという単語が
ドイツ語で「日曜日」という意味だったはず。

ということは、ここには曜日が書かれているとすると…
暗号を読み解くかのごとく解読してみると
どうやら、冬の間は15:00で閉まると読み解ける。
その時15:05

残念。

大聖堂の入り口を探して、ぐるぐる周っている時に偶然見つけたのが
「女性博物館」
日本で購入したガイドブックには「冬季閉鎖」と書かれたいたので、
見学を諦めていた場所だった。

人の出入りが見えたので、おそるおそるドアを開くと開いている。
これは入りたい！

「エクスキューズミー」とニコニコ入っていくと
カウンターにいた女性がやさしくひとこと
「Closed」

ゆっくり優しい英語で
「今日は掃除の日だから、明日おいで」と言ってくれる。
どうやら月曜休館らしい。

やっぱり、ユタカさんのオススメ通りミイラを見に行けばよかったかも。

結局、この時は、街をウロウロ歩いただけで私とユカちゃんは疲れ果て、
オーフス駅に戻って構内でミックスジュースを二人で飲んだ。
このミックスジュースのお店が「ジュースマニア」。
この日以降、3日連続でここのミックスジュースを飲むことになる。
まさしくマニアのようにハマるミックスジュースの美味しさだった。

ミイラを見ていないのがなんとなく、ユタカさんにも悪いような、
心残りのような気もあるが、
ミイラを見に行っていたら、この美味しいミックスジュースには出会えなかっただろうな、と自分たちを納得させた。

【北欧旅行記】
もしあなたが甘え下手なら、北欧へ行ってみるのはどうだろう？

（ぼちぼち連載中）

これまでの記事はこちらから。

北欧旅行記1
https://note.mu/kazuefukui/n/n9e58c1f703cc
北欧旅行記2

https://note.mu/kazuefukui/n/n9ee6f2f99073
北欧旅行記3
https://note.mu/kazuefukui/n/n78f05ffff80c
北欧旅行記4
https://note.mu/kazuefukui/n/nf40c1cbb9775
北欧旅行記5
https://note.mu/kazuefukui/n/n3d71a4502d2c
北欧旅行記6
https://note.mu/kazuefukui/n/n65788f3afc6b
北欧旅行記7
https://note.mu/kazuefukui/n/nc3d51d896472


北欧旅行8

https://note.mu/kazuefukui/n/n7636602ecba1