日本はグローバル人材の宝庫!日本人が世界で活躍するために必要な3つのスキル

今日はフィリピンのセブオフィスに来ています。フィリピンではシステム開発と日本人向けの英語とIT教育をしています。セブには日本人向けの英会話学校がたくさんあるのですが、英会話とITを一緒に勉強できるコースを提供しているのです。

前回は海外での教育について書いたので、今回は日本人向けの教育とスキルについて書きたいと思います。

実際には多くの日本人が内向き志向で日本を出たがらないと言われています。僕の実感としてもそれは感じます。みんな日本が大好き過ぎて、日本が快適なのでわざわざ日本を出る意味を見いだせないというのが理由でしょうか。

それでも潜在的に日本はグローバル人材の宝庫だと思います。

グローバル人材の定義は「世界の様々なビジネスシーンで活躍できる人材」とします。

今後、日本国内の仕事もグローバルチームで行うことが増えてくるでしょう。都心部ではすでにコンビニや飲食店で外国人のバイトが増えています。ITを活用できない企業が生き残れないように、日本人だけで今までのやり方に固執している企業は人口減少していく国で生き残るのは難しいと思います。

ベトナムやフィリピン、カンボジア、バングラデシュなどのトップ大学の学生を採用してシステム開発の仕事をしてきましたが、どの国もトップ大学のトップレベル学生は優秀でした。

ベトナムは日本よりも数学オリンピックの順位が上です。そのうえ、数学ができる学生の多くは大学でコンピューターサイエンスを勉強し優秀なエンジニアになります。

そうなると日本人はもうあまり活躍できないのではないかと思ってしまう人もいると思います。

しかし、そうではありません。

日本人は独自の強みを活かせばいいのです。そしてそれはグローバル社会ではますます価値が増しています。

普通の日本人が自然と持っていてグローバルで価値のあるスキルは例えば、細かいことに気がつける。カイゼン点を気づける。品質の重要性を理解している。きっちりと仕事をする。時間を守る。調整役ができる。などたくさんあります。これらをまとめて「品質スキル」呼びます。

「品質スキル」は日本にいるとみんな同じようにもっている感覚なので特に気が付きません。しかし、欧米などの先進国でもあまり持ち合わせていない感覚だと思います。欧米のレストランや小売店で「え、このサービスレベルやばくない?」と思ったことがある人は多いと思います。(もちろん一流のレストランはしっかりしているところたくさんあります)

新興国や途上国ではもっとひどいです。ベトナムやフィリピンでは店員が居眠りしているなんてよくあります。

ベトナムのレストランでは客数より店員数が多いなんて当たり前です。ある日、ベトナムのレストランでビールを3杯頼んだら、3人で持ってきました。ひとりが3つのジョッキがのったトレーを持ち、左右にいる二人がそのジョッキをテーブルに置いていきましたw

ベトナムのレストランのバイト時給は100〜200円くらいなので、日本の時給の十分の一から五分の一くらいです。しかし、日本の居酒屋であれば時給1000円ですが、1人でジョッキ10個くらい持ちます。ベトナムは3人で3つです。つまり生産性が10倍違うのです。時給が10倍違っても納得がいきます。

日本だと居酒屋のフロアに3人くらいしかいないことがあります。それでお店を回すんですから大したものです。

日本人の飲食店で1年バイト経験のある人であれば、ベトナムの飲食店でここはこうすればもっと良くなるんじゃないという改善点はいくつも出せると思います。ベトナムではこういう改善点を店長やマネージャーも出せないから多くの店員を雇って解決するしかないのです。幸い日本と違って若い労働力は豊富です。

多くの外国人が日本の吉野家や松屋で380円の牛丼のコスパに驚きます。しかも少ない店員なのにオーダーしてから1分で出てきます。そういう仕組みを作るのが日本人は長けています。

僕は日本の飲食店のコスパと業務運営レベルは世界トップレベルだと思います。英語が話せてグローバル感覚のある現場のリーダーがいればいくらでも海外進出できると思います。実際海外で活躍している経営者を何人か知っています。

つまり日本人は生まれ育った環境がすでに高品質なものやサービスが周りにあふれていてたので、常識として刷り込まれているし、それを実践するためになにをするべきかがなんとなくわかるのです。これが「品質スキル」です。この感覚は海外で生活をしているとわかりますが、とても価値があるものです。海外に住んだことがある人はみんな経験するのは、なんて無駄が多いんだ、なぜこうやって改善しないのか?と思うことの多さですw

この「品質スキル」を海外で活かすのに何が必要か?今の日本人に足りないものとは何か?それは英語グローバル感覚だと思います。日本人が世界で活躍するために必要な3つのスキルのうち2つがこれです。

日本で生活する中で自然と研ぎ澄まされてきた(品質に対する同調圧力で培ってきた)「品質スキル」を海外で活用するために必要なのが英語とグローバル感覚です。この2つのスキルはグローバルチームで仕事をする上で必要なベーススキルだと言えます。

日本人のみのチームでチームワークを発揮してレストランを少人数で回すことができるバイトは日本にたくさんいます。

しかし、海外で全員外国人のバイトを英語や現地語を使ってマネジメントすることができる人は多くありません。それだけ希少価値があると言えます。


日本には(かつての)世界のトップレベル企業がたくさんあります。世界中の人がMade in Japanを信用してくれて、ものやサービスにお金を払ってくれます。日本国内も人口1億2000万人の世界的には(かつては)豊かなレベルの人が住む市場です。

日本語を使って日本企業で日本人と働いて日本のマーケットで商売をしていれば良かったのです。それで十分給料も上がったし、経済も成長できました(昔は)

今はそんな時代ではありません。
ちょっと前にネット話題になったこの画像。

平成元年には世界時価総額ランキントップ50社のうち32社が日本企業だったのに平成30年では35位にトヨタが入っているのみ。日本の国際的な影響力は平成の30年で相対的に下がっていることを示すわかりやすい資料です。

日本が魅力的なマーケットだったときはガラパゴス体質は外資系企業が日本へ参入するさいの参入障壁となり日本企業を守ってくれました。

しかし、今は完全に日本企業が海外に攻めるときの足かせになってしまっています。

かつてアメリカにすら恐れられたMade in Japanというのは安くて高品質、壊れにくく耐久性が高く、アフターケアがしっかりしている製品の代名詞でした。

しかし、今は高くて高品質(いらない機能もてんこ盛り)の製品のイメージです。日本人が侮っていた韓国製、中国製の製品が安くて高品質の地位にいます。

高品質で高価な製品を扱っているとそれを破壊する低価格商品を売り出すのは難しいので、どうしても海外のそれなりの機能で格安製品に市場を奪われていきます。ハーバード・ビジネス・スクール(HBS) のクレイトン・クリステンセン教授がその著書「イノベーションのジレンマ」に書いたことです。

大企業にとって、新興の事業や技術は、小さく魅力なく映るだけでなく、カニバリズムによって既存の事業を破壊する可能性がある。また、既存の商品が優れた特色を持つがゆえに、その特色を改良することのみに目を奪われ、顧客の別の需要に目が届かない。そのため、大企業は、新興市場への参入が遅れる傾向にある。その結果、既存の商品より劣るが新たな特色を持つ商品を売り出し始めた新興企業に、大きく後れを取ってしまうのである。
wikipedia引用


自ら安住の地を捨てて、低価格高品質にチャレンジしないと再び成長することは難しいのです。低価格商品が富裕層にも選択されています。ユニクロやAEONのプライベートブランドは低所得層だけが買っているわけではありません。

日本はもう一度、安くて高品質にチャレンジする必要があると思います。
もちろんAppleのような高級路線でも良いのですが、その路線で行くには日本に存在するメーカー数が多すぎます。

そしてもっと大きな問題は日本で既得権を持っている人がおじいちゃんばかりだということです。

政治家も官僚も経団連も大企業のトップもおじいちゃんばかりです。
しかも、一度も転職もせずに大学卒業から出世街道をひた走って来た人ばかりです。イノベーションとは無縁です。リスクのとり方も起業家とは異なります。定年まで無難に過ごしたい。マイナスを作らないことを是とする老人ばかりでは日本全体をチャレンジ体質をにすることはできないでしょう。

彼らは巧みに多くの規制と法律を活用して、新規参入をコントロールし既得権を守ることには長けています。彼らに自分たちの地位をリスクにさらしてまで日本の将来のためにチャレンジするメリットはありません。どうせあと数年で任期は終わりますし、その後はリタイアして悠々自適な老後を過ごすのみです。

すべての既得権者の総意は自分の既得権が脅かされない範囲でリスクをとってイノベーションを起こして欲しい。ということだと思います。しかし、日本社会の隅々まで既得権ネットワークが張り巡らされているので、調整は不可能です。

このような状況で可能性のある若者が日本の国内市場に固執する理由はありません。

日本の近くには中国14億人、ASEAN6億人、インド13億人があり、アジア全体の人口は45億人と言われています。このマーケットを狙えば、日本の人口が数千万人減少しても誤差の範囲と言えます。(ちなみに日系人が200万人以上いる南米6億人市場も可能性があると思っています)

日本には中小・零細企業から飲食店を含め個人商店・事業主に至るまで世界で通用する事業はいくらでもあります。これらの事業を海外展開するのに必要な人材は実は日本にいくらでもいるのです。

海外に住んで仕事をしていると「日本を捨てた」と言われることがありますが、僕の感覚からすると日本を次のステージの持っていくという感覚です。人口減少していく日本を救うにはこの45億のアジアマーケットをドメスティックマーケットだと捉える感覚が重要だと思います。

日本人が世界で活躍するために必要な3つのスキルは「英語」「グローバル感覚」と、3つ目のスキルは「IT」です。

いまや業務効率化を考えるときにITを抜きに考えることはできません。日本人の強みが「品質スキル」なのであれば、これをITを使って無駄や品質を見える化したりすることでさらに改善することができます。

今の日本人の若者で海外で現地の優秀な若者を集めてチームを作って事業を運営できるリーダーがいれば採用したいと思う企業は日本にはいくらでもあります。

一昔の日本企業の海外進出は日本人が上層部を占めて現地人をワーカーとして活用するというビジネスモデルでしたが、今は違います。現地の優秀な人達とビジョンを共有し強いチームを作ることが求められています。

現地のチームメンバーとローカル居酒屋で一緒に夢を語り合えるリーダーが求められています。

そういう意味ではグローバル感覚とは国籍関係なく価値観を共有し、相互理解してチームを引っ張っていけるリーダーには必須だと言えます。

うちの会社はそういう意味では、ベトナム人、フィリピン人、カンボジア人、バングラデシュ人、ナイジェリア人、ロシア人も日本人も関係なく仕事をしています。問題が起きても一緒に問題解決にあたっています。そこに国籍という概念が入り込む余地はありません。

ぜひ、日本に引きこもっている日本人は自分たちが持っている強みに早く気づいて、英語、グローバル感覚、ITスキルを身につけて海外でその価値を発揮してもらいたいと思います。

そういう人が増えれば日本はまた活力を取り戻すと思います。

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”国際系” note まとめ

This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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