教育事業の未来について

あけましておめでとうございます!

最近はFacebookの更新もあまりしてないので、久しぶり会う人に「最近どこでなにやってるの?」と聞かれたりするので、Facebook更新しようと思ったんだけどちゃんと書こうとするとFacebookでは書ききれないのでNoteに書くことにしました。

最近は何をしているかと言うとフランジアで教育事業をやっています。おもにベトナムにいますが日本やフィリピン、その他の国も行っています。最近はブラジル、パラグアイ、ペルーとかにも行ったり。

まずはなんでIT企業がベトナムで教育事業をやっているのかについて書こうと思います。
具体的にどんな教育事業をやっているのかについては、また別の記事にします。

よく聞かれます「教育事業って儲かるの?」って。まあ、あんまり儲からないですねw

では、なんで教育事業をやっているのかというと、重要視している順に書くとこんな感じ

* 才能の発掘
* 貧困をなくす
* ベトナムにおけるIT人材のスキルの底上げ
* 社会貢献による愛社精神を醸成
* 大学との連携でR&Dなどに役立つ
* 自社の採用に役立つ

才能の発掘
才能の発掘こそが21世紀で最も大事なことになると思います。世界はすでに高度人材獲得競争真っ盛りですが、それが進めば才能の発掘競争になると思います。より早く自社に必要な優秀な人材を獲得したいと企業が考えているからです。

今の教育制度は個人の才能を開花させることを目的に設計されていません。

産業革命を起点として始まった大量生産・大量消費を前提とした工業時代が世界経済を膨張させてきました。現代までほとんどの国で国民は工業製品やサービスのつくり手・提供者として、また消費者としての役割を担ってきました。画一的な詰め込み教育で優秀な労働者兼消費者を社会に排出することが教育の最大の目的でした。しかし、時代が変わってAIやロボットが多くの仕事をやってくれる時代には別のタイプの人材が求められます。そして新しい人材を発掘、育成することが新しい教育の目的だと言えます。

現代は大量生産の時代は終わって消費需要の多様化・個性化が主流の時代だと言われています。多品種少量生産システムやロボット、AIなどによる工業の自動化、自律化がこれからもっと加速していくでしょう。

今までの産業を破壊するようなイノベーションがバンバン出てくるので、新しい環境に適応できない企業の倒産が増えます。言われたことだけをやる人は仕事がなくなります。破壊的イノベーションの代表格であるUber、Airbnbのシェアリング・エコノミーやiphoneなどのスマホやアプリによって打撃を受けた産業や企業が多いことからも明白な事実です。

まあ、これは今にはじまったことではなくイノベーションによって消えていった職種は人類の歴史の中にいくらでもあります。例えば、昔は新聞は手書きでした。手書きで新聞書いていた人がグーテンベルクの活版印刷機の発明により文字を選んで組む作業員に取ってかわり、印刷機の進化により文字を組む仕事もなくなりました。新聞そのものもラジオやテレビそしてインターネットと次々に現れるメディアに存在自体が駆逐されそうです。

破壊的イノベーションが最近になって加速度的に増えています。そして、新しい産業やサービスが登場してから衰退するまでの期間も短くなっています。

フィルムカメラがデジタルカメラになり、携帯電話やスマホで写真が撮影されるようになり、フィルムメーカーのコダックが倒産し、flickrのようなオンラインで写真を保管できるサービスが興隆し、それも廃れてヤフーに買収され、そのヤフーも衰退してしまった。世界でいち早くカメラ付き携帯電話を作って売りまくった日本の携帯電話メーカーは今は世界でほとんどシェアを持っていません。

日本は世界に先駆けて携帯電話の普及させ、小型化し、カメラを搭載し、携帯でインターネットを利用できるi-modeを普及させ、おサイフ携帯も発明したのに、iPhoneの登場で日本人でさえ日本メーカーの携帯やスマホを使わなくなってしまった。日本の携帯電話業界をスティーブ・ジョブズがiPhoneでルールチェンジしてしまった。日本人はiPhoneをはじめてみたときはおもちゃだと笑っていたけど、あっという間に世界中で普及した。そしてガラケーを過去のものにしてしまった。

日本では1962年から国鉄が国土交通省から補助金を受けて開発しているリニアモーターカーは2013年にイーロン・マスクが発表したハイパーループに先起こされそうです。ハイパーループもまだまだ解決しなければならない問題(車載蓄電池や発熱・放熱を解決するための素材など)があるが、60年、70年という時間はかけないでしょう。

ここでもイーロン・マスクという破壊的イノベーターに日本が戦後の威信をかけて取り組んできたプロジェクトが負けてしまいそうなわけですが、この相違点がやはりイノベーションを起こせる人物の存在だと思います。

これからは多くの産業の存在自体をガラッと変えてしまうようなイノベーションが、国家や企業のあり方すら変えてしまうようなインパクトのある変化が起きると思います。数百年続いた様々な価値観や制度がグローバル化とIT化によって制度疲弊が起きています。日本の外でビジネスをしていると特にそういう大きな時代のパラダイムシフトを肌で感じることができます。

グローバル化が進み移動障壁がなくなって世界中で人材の最適配置が自然におきています。つまり、世界中の研究者が自分の研究したい分野に合った場所を世界中からより簡単に選択できるようになってきています。日本ではまだまだ大学も企業も研究所のスタッフは日本人であることが多いですが、それが問題です。

日本の大企業の経営陣は日本人のおじいちゃんばかりです。これで世界で戦えるのでしょうか?日本国内で戦かう分には問題ないと感じているのでしょうか?

日本の若者もまだまだ日本で学び、日本で就職することがあたりまえに感じているようです。これは残念なことですが、これはまた別の記事で書きます。

イノベーションに関するコストについても変化が起きています。技術研究に必要なモノについては3Dプリンターや小ロット生産が可能な工場が増えてきてお金をかけずにプロトタイプが作りやすい環境が整ってきています。

さらにムーアの法則が予想以上に長く続いたことで研究に必要な計算能力の高いコンピューターが安価で入手できるようになっています。さらに量子コンピューターがクラウドで利用できるようになってくればより研究にかかるの時間とコストは加速度的に改善されるでしょう。

これらの環境の変化によって昔から商売は人・モノ・金・情報が重要だと言われてきましたが、技術革新におけるモノ、金、情報のコモディティ化が進んだことによって人の重要性が増したと言えるでしょう。

人をコモディティ化するというのは大量生産時代には画一的な労働者を育成することで行われてきましたが、イノベーションを起こせるような人はなかなかコモディティ化しにくいと思います。

なので、そんな才能を早くから発掘して育成するのは面白いし、それって教育だよねってことで教育事業やっています。

貧困をなくす
貧困がもたらす最大の悪影響は教育の欠如だと思います。読み書き計算や技能、職業訓練を受けることができないと働き口を見つけることができません。

東南アジアの国々はこの20年で飛躍的に経済成長したと言えます。しかし、田舎や山岳地域には貧しい家庭がまだまだたくさんあります。弊社にも農家出身の優秀な社員が多数います。話を聞くとなかなかの田舎の生活をしていたようです。

僕は才能は地域差なくどこにでも同じ確率でいると考えています。なので、教育環境が整っていないエリアにこそ手付かずの才能が埋もれいている可能性が高いと思います。

NHK「クローズアップ現代」の特集で紹介されている事例ですが、モンゴル人の高校生がMITのオンライン講座を受講していて教授の推薦を受けてMITに入学する話が紹介されています。このような才能は結構世界中で埋もれいているんではないかなと。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3402/1.html

モンゴルの首都、ウランバートルの高校で優秀な成績を収めていた、バトゥシグさん。アメリカへの留学を希望していましたが、経済的な理由から、実現は難しいと感じていました。そんなとき、MITのオンライン講座を受講し、すべての課題と試験で満点を獲得。担当教授の強い推薦を受けて留学が決まり、学費も免除されることになったのです。

同じ人ですが東洋経済オンラインではこのように紹介されています。
https://toyokeizai.net/articles/-/15581?page=3

「電子回路」のオンライン講義を受け、受講生15万人のうちで満点を取った340人の1人。しかも、当時15歳で満点を取ったのだから、担当教授は「天才」と驚いたという。

世界にはスティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツ、イーロン・マスクのような超天才がまだまだたくさんいて農業や漁業をやっているかもと思うともったいないと思ってしまう。

もしジョブスのような才能をベトナムの山奥で見つけて育ててAppleのような100兆円企業を創ったら、その才能を見つけて開花させるのに99兆円かかったとしても1兆円のおつりがくるw

世界にとって価値のある才能を発掘することは楽しいだろうなー。というのが率直な気持ちです。

そしてその才能が再生可能エネルギーの発生エネルギーあたりのコストを劇的に改善するイノベーションを起こして化石燃料に取って代わる技術を確立したり、携帯機器や電気自動車などに使う次世代蓄電池の「全個体電池」やさらにその次世代の安全で高性能な蓄電池を安価に量産できる技術を確立したり、軽量で高強度のフラーレンやカーボンナノチューブのような新素材を安価で大量生産できる技術や、バイオ、遺伝子技術、がんの特効薬を発明したり、老化を完全に止める技術などを発明したらタクシー代替アプリや民宿マッチングアプリ、スマホメーカーよりも大きな価値を地球にもたらす可能性があります。

そういう埋もれている才能を世界中の企業やファンドが躍起になって発掘競争をして、アフリカの奥地の砂漠の村やアマゾンのジャングルの中でも教育を提供しだしたら世界中すべての子供に基礎教育が行き渡るかもしれません。そうしたら貧困問題はの多くは解決するでしょう。

そんなアフリカの奥地に学校作るような営利企業が現るなんてありえないと思うかもしれません。でも、アフリカの奥地に巨大な穴掘って、ただ硬度が高い炭素の塊を掘削しまくってる会社が世の中にはたくさんあります。そしてちっさい炭素の塊をありがたがって崇めるように洗脳された人たちが世界中にたくさんいるこの世界に生きていると、アフリカの奥地の子供の才能を発掘することに血眼になる未来もあるかもなって妄想してしまいます。炭素の塊を掘っている現場で過酷な労働をさせられいる子供たちに労働ではなく教育を提供する世界になったら素晴らしいですよね。

僕は教育は才能発掘するためのツールだと思っています。そして、世界中に無料で高品質な教育が行き届かせることができるかもしれないと、そしてそれが貧困層に質の高い教育を提供するきっかけになって貧困率が劇的に改善するのではないかなと思っています。実際は教育の機会があってもドラッグ、酒、ギャンブルにハマって貧困になっていく人もいるので貧困の根絶は難しいかもしれませんが。

ベトナムでITと日本語の教育を提供している我々はそんなふうに考えています。

ベトナムにおけるIT人材のスキルの底上げ
これはシンプルです。大学は研究をする機関であると同時に社会に高度人材を排出する役割も担っています。新興国では学生は研究よりも良い仕事を得るために大学に行くという側面がより強いと思います。

IT分野では現場で利用されている技術やツールはどんどん進化していきます。それに教育機関がついていけていないので多くのプロジェクトを実際にこなしているIT企業が産学連携で最新のナレッジを共有していくというのは意味があります。

なので、経験豊富なエースクラスの日本人エンジニアやベトナム人エンジニアを大学に派遣して授業を提供しています。

プログラミングスキルだけでなく、チーム開発やプロジェクトマネジメントを模擬プロジェクトを通して学べるように工夫しています。

ベトナムは国家戦略としてIT産業に力を入れています。

それは正しい戦略のように思います。多くの雇用を生み出す製造業も大事ですが、アジアには世界の工場としての地位を確立している中国や1980年代からトヨタなど多くの日本の製造業が進出しているタイやインドネシアがあるので今から製造業でこのアジアで優位なポジションを取るのは簡単ではありません。

なのでIT産業に注力するのは良策です。しかもベトナムは昔から理数教育に力を入れていて数学、物理、ITなどの国際オリンピックでASEANの国の中では圧倒的な成績を残しています。つまりベトナムは理数系教育に力を入れていて成果を出せているのでそれを活用できるIT人材を育成しIT業界に力を入れる政策は理にかなっていると思うわけです。

我々のメイン事業がシステム開発であることを脇に置いておいたとしてもITエンジニアの育成はベトナムにとって重要課題です。

その上で日本のIT企業が実プロジェクトで経験を積んだ日本人やベトナム人の優秀なエンジニアを教育現場に派遣して講義を行うというのは意味があります。ITの世界は技術の移り変わりが激しいので民間の人間はどんどん大学で教育するのが良いと思ってます。

また、ベトナムのIT業界は今はアウトソーシング会社が多いですが、これからはASEANのシリコンバレーになるくらいの気概で最先端を目指してもらいたいです。そのために必要な人材を育成していきたいと思っています。

社会貢献による愛社精神を醸成
僕はベトナムで仕事をさせてもらっているんだからベトナムに貢献したいと常々思っています。ベトナムという国が成長しアジアの中でも存在感のある国になってもらいたいし、日本の良きパートナーになってもらいです。

同様に社員にも自分のことだけでなく国のことをよく考えてほしいとことあるごとに伝えます。特に朝礼で話をするときはそういう話をいろいろな例え話をしながら伝えています。

人材を採用するときにもどれだけ大きな課題に興味を持てるかを確認します。すでにそういう意識を持っているかどうかよりも大きな課題を他人事と捉えるのではなく自分ごとと捉えることができるかどうかをみます。

自分のためだけではなく国のために自分のスキルを磨く、世界で通用する人材をベトナムから多く排出できるように大学と協力することに誇りを感じてくれるような人を集めているから教育事業が愛社精神に繋がります。

高度成長期にその国のエリートがどんな活躍をするかで国の未来が決まります。日本においては1960年代〜80年代、ベトナムにとって高度成長期とはまさに今なのでフランジアのメンバーはそれを自分たちが国を背負っているという意識を持つことが大事だと伝えてます。この時期に個人や企業が強くなってグローバル・マーケットで戦える強い国家になる必要があります。

ただ、今は国を良くしようと思ったらその国のことだけを考えていればいい時代ではなくなってしまったので、周辺国とどう協力していくのか、アジアの地域や市場をどうやって活用しシェアを獲得するのかについてまで思考を広げて戦略を練らないといけない時代なので、フランジアのベトナム人メンバーとはベトナムという国を超えて未来の世界を見据えて事業を行い、その上でベトナムはどのようなポジションを取っていくのかを考えて仕事をしていきましょうと言ってきました。

自分たちがエリートだと認識し、国の未来を創っていくんだという気概のある人材を採用し育成することに注力してきたので、教育事業を行う意味を彼らはよくわかってくれています。

大学との連携でR&Dなどに役立つ
今後力を入れて行きたいのはR&D分野です。日本の大学、ベトナムの大学、日本の企業などと連携しながらベトナムの大学で先端技術のR&Dセンターなどを開設していきます。

日本の大学や日本企業は少子高齢化によって優秀なエンジニアを囲い込むことに苦心しています。ベトナムの大学は経験のある日本の大学や企業と先端分野での連携を希望しています。ここを上手く連携させていけば双方にとって良い形になると思っています。(興味のある企業や大学があればお声がけください)

自社の採用に役立つ
最後に、ベトナムのトップ大学と連携していると自社のプロモーションになりますし、ベトナムのために頑張っている企業と認識してもらえるので、自社のエンジニア採用には貢献していると思います。ただ、自社採用のためだけにここまで教育事業をするのであれば費用対効果はあまりよくないと思います。


長文になりましたが、これからも教育やベトナムのこと、歴史などについて書いていこうと思います。

今年もワクワクする1年にしましょう!

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