【ツイート転載】改めて振り返る古市『誰も戦争を教えてくれなかった』の問題点(H27.7.22)

おい。古市憲寿の『誰も戦争を教えてくれなかった』が文庫化に際して『誰も戦争を教えられない』になっているのはどういうことだ。少なくとも同書で語られているのは「戦争の当事者になれない自分」への陶酔でしかないんだが。 > http://booklog.jp/item/1/4062816067

「艦これ」と絡めて古市を批判した記事でも書いたように http://ameblo.jp/kazutomogoto/entry-11717223198.html 艦これとか、藤原帰一氏の扱うような映画とかをはじめ、戦争の「伝え方」は様々だし、その研究の仕方も様々。戦争の〈当事者〉ではない人が一概に「教えられない」などということはない。

徹底して主張していきたいけど、同書は古市の主導する〈現代の若者〉イメージを強化するための、古市の「自分語り」以外の何物でもないわけで、彼の語るような〈現代の若者〉イメージに我々が振り回される必要はどこにもない。いい加減ああいう世代論ビジネスはやめてほしい。

戦争博物館を数件巡って自分語りエッセイ書いた最終的な感想が「誰も戦争を教えられない」などという、戦争研究、歴史研究の意義を無視したものだとしたら怒りが有頂天ですよ。「誰も戦争を教えてくれなかった」よりも格段に酷い。

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