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Azure OpenAI Service に GPT-4 を導入(2023/03/22、ニュースリリース)

※米マイクロソフトからブログ更新のお知らせがニュースリリースで来ました!

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Azure OpenAI Service に GPT-4 を導入
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※本ブログは、米国時間3月21日に公開された
" Introducing GPT-4 in Azure OpenAI Service"の抄訳を基に掲載しています。
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/introducing-gpt4-in-azure-openai-service/

エリック ボイド (Eric Boyd)
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/author/eboyd/
マイクロソフト AI Platform 担当コーポレートバイスプレジデント

マイクロソフトでは、より多くの人がAIの恩恵を受けられるよう、創造性を引き出し、生産性を向上し、スキルを強化するための新たな方法を常に模索しています。
これにより、お客様は大規模なAIモデルを用いて、アプリを強化し、より迅速に、より強い責任の下に未来に向けて推進できるようになりました。
OpenAIとのコラボレーション、そして、Azureのパワーが、マイクロソフトのこれらの取り組みのコアとなっています。

本日、Azure OpenAI Service https://azure.microsoft.com/ja-jp/products/cognitive-services/openai-service/ において、GPT-4がプレビューとして利用可能になったことをお知らせします。
すでにAzure OpenAI Serviceをご利用中のお客様やパートナーの皆さまは、GPT-4へのアクセスを申請することで、OpenAIの最も先進的なモデルを使った開発を開始できます。
このマイルストーンにより、Azure AIに最適化されたインフラ、エンタープライズ対応機能、コンプライアンス、データセキュリティ、プライバシー管理などの数多くのAzureサービスに支えられた、GPT-3.5、ChatGPT https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/chatgpt-is-now-available-in-azure-openai-service/ 、DALL-E 2といった世界最先端のAIモデルを、Azureのお客様にお届けできることを誇りに思います。

お客様は、本日よりGPT-4へのアクセスをお申し込みいただけます。
GPT-4の全使用量に対する課金は、以下の料金体系で 2023年4月1日から開始します。

・GPT-4:8,000コンテキスト
・プロンプト:1,000トークンあたり0.03ドル
・処理完了:1,000トークンあたり0.06ドル

・GPT-4:32,000コンテキスト
・プロンプト:1,000トークン当たり0.06ドル
・処理完了:1,000トークンあたり0.12ドル

■あらゆるビジネスにGPT-4を

先日発表された新しいBing https://www.bing.com/new
Microsoft 365 Copilot https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/17/230317-introducing-microsoft-365-copilot-your-copilot-for-work/ は、すでにGPT-4を搭載していますが、本日の発表により、企業は、Azure OpenAI Serviceを使用して、同じ高度なモデルを基盤とした自社独自アプリケーションを構築できるようになりました。

ジェネレーティブAIのテクノロジが、あらゆる業界のビジネスに新たな効率性をもたらしています。
たとえば、ボット開発者は、Copilot in Power Virtual Agents https://cloudblogs.microsoft.com/powerplatform/2023/03/16/power-platform-is-leading-a-new-era-of-ai-generated-low-code-app-development/ により、自然言語を使ってバーチャルアシスタントを数分で作成できます。

GPT-4には、幅広い知識、問題解決能力、分野専門知識を駆使して、この経験をさらに新たなレベルに向上できる可能性があります。
Azure OpenAI ServiceのGPT-4により、企業は、有害な出力を減らす安全策を追加したモデルを用いて、社内だけでなく顧客とのコミュニケーションも効率化できます。

あらゆる規模の企業が、Azure AIを業務で活用 https://www.microsoft.com/en-us/ai/azure-customer-stories-ai しています。
Azure OpenAI Serviceを使用して言語モデルを本番環境に導入している多くの企業が、サービスが Azure 独自のスーパーコンピューティングとエンタープライズ機能によって支えられていることを評価しています。
ソリューションの例としては、顧客体験の総合的改善、長文コンテンツの要約、ソフトウェアの開発支援、さらには、正しい税務データの予測によるリスク低減などがあります。

■言語モデルの導入を加速するお客様

私たちは、ジェネレーティブAIテクノロジの可能性のごく一部しかまだ活用できていません。
マイクロソフトは、今後、お客様が、Azure OpenAI Serviceを適切な責任の下に活用し、ビジネスに真のインパクトをもたらすことができるよう取り組んでいます。
GPT-4により、Epic Healthcare、Coursera、Coca-Colaといったお客様が、この技術進化をユニークな方法で活用することを計画しています。

「GPT-4 に関する調査により、ヘルスケア業界での活用に大きな可能性があることがわかりました。
医師や看護師がキーボードに向かう時間を減らし、より対話的な使いやすい方法でデータを調査できるようにするために活用していく予定です。」

— Epic 研究開発担当シニアバイスプレジデント、セス ヘイン (Seth Hain)

「Courseraは、Azure OpenAI Serviceを利用して、自社プラットフォーム上で AI を活用した新しい学習体験を実現し、学習者が、長期的に高品質でパーソナライズされたサポートを受けられるよう支援していきます。
Azure OpenAI Serviceと新しいGPT-4モデルの組み合わせにより、
世界中の数百万人の人々がCourseraでさらに効果的に学習できるようになるでしょう。」

— Coursera エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、ムスタファ ファニチャーワラ (Mustafa Furniturewala)

「消費財メーカーとして、Azure OpenAIが与えてくれた無限の可能性に対する興奮と感謝は言葉では言い表せないほどです。
Azure Cognitive Servicesをデジタルサービスのフレームワークの中心に据え、OpenAIのテキストや画像生成モデルの革新的能力を活用し、ビジネス課題の解決とナレッジハブの構築を実現しました。
それでも、今後のOpenAIのGPT-4マルチモーダル機能の可能性の大きさには、畏敬の念すら覚えてしまいます。
マーケティング、広告、広報、お客様対応など、その可能性は無限であり、この革新的テクノロジの最前線に立てることが待ち遠しくてなりません。
当社は、成功には、AIテクノロジだけでなく、適切なエンタープライズ機能が重要であることを理解しています。
そのため、Microsoft Azureとの長期的パートナーシップに基づき、お客様に優れた体験を提供するために必要なすべてのツールを確保しています。
Azure OpenAIは単なる最先端テクノロジではなく、ビジネスにける真のゲームチェンジャーであり、この素晴らしい変革の時代に参加できることを光栄に思っています。」

— The Coca-Cola Company Engineering, Data and AI 担当シニアディレクター、ロケシュ レディ バンガラ (Lokesh Reddy Vangala)

■責任あるAIに向けたマイクロソフトのコミットメント

前回のブログ記事 https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/10/230310-chatgpt-is-now-available-in-azure-openai-service/ で紹介したように、マイクロソフトでは、責任あるAIの原則を指針にして、ジェネレーティブモデルに対して階層型のアプローチを取っています。
Azure OpenAIでは、統合された安全システムが、望ましくない入出力からの保護と、誤用に対する監視を提供します。
その上で、責任を持ってこれらのモデルを使用したアプリケーションを開発するためのガイダンスとベストプラクティスをお客様に提供し、お客様にAzure OpenAI Code of Conductを遵守することをお願いしています。
GPT-4では、OpenAIの新たな研究成果により、さらなる保護層が提供されています。
人間からのフィードバックに対応し、GPT-4モデルに安全機能が直接的に統合 https://cdn.openai.com/papers/gpt-4-system-card.pdf されています。
これにより、モデルが有害な入力をより効果的に処理できるようになり、モデルが有害な応答を生成する可能性が低くなっています。

■Azure OpenAI ServiceでGPT-4を始めましょう

・フォームに記入 https://aka.ms/oai/get-gpt4 して、GPT-4へのアクセスを申し込んでください。

・追加情報はこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/overview を、最新の機能強化についてはこちら https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/whats-new をご参照ください。

・Microsoft LearnでGPT-4 in Azure OpenAI Service https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/chatgpt-quickstart?tabs=command-line&pivots=programming-language-studio のコースを受講しましょう。

・マイクロソフトのパートナー関連発表ブログ記事
"Empowering partners to develop AI-powered apps and experiences with ChatGPT in Azure OpenAI Service https://blogs.partner.microsoft.com/partner/empowering-partners-to-develop-ai-powered-apps-experiences-with-chatgpt-in-azure-openai-service/ (Azure OpenAI ServiceのChatGPTが、AIを活用したアプリや体験を開発するパートナーを支援)" をご参照ください。

・その他の新機能については、
"Chat Completions API (preview) and model versions for ChatGPT and GPT-4 models in Azure OpenAI Service https://techcommunity.microsoft.com/t5/ai-cognitive-services-blog/working-with-gpt-4-and-chatgpt-models-on-azure-preview/ba-p/3773595 (Azure OpenAI Service のChatGPT と GPT-4モデルのChat Completions API (プレビュー) とモデルバージョンについて)" をご参照ください。

●本ブログの詳細につきましては、日本マイクロソフト広報資料サイトをご覧ください。
https://news.microsoft.com/ja-jp/2023/03/22/230322-introducing-gpt4-in-azure-openai-service/

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