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#3 自分で記録するタイプのタイムトラッキングツール 〜Toggl Track〜

自分の作業を自分で記録するタイプのタイムトラッキングツールの代表格が「Toggle Track  (https://toggl.com)」です。
  タイマーを使って計測するか、自分で手入力するかのどちらかの方法で作業時間を記録するものです。機能としては時間を記録する機能とその結果を分析してレポートしてくれる機能などが用意されており、単純でユーザインタフェースも分かりやすく設計されています。また、色々なプラットフォームに対応しており、スマートフォン用のアプリなども用意されています。

スマートフォン用のユーザーインタフェース

 このタイプのツールは、どちらかと言うとタイムマネージメント意識の高い個人向けに作られたものが多い印象です。やはり、時間の使い方を意識することが目的なので、時間の記録を能動的に行うことで時間に対する意識も高められるというメリットもありそうです。また、時間単位で費用を請求するような業務(例えば弁護士など)で費用請求時間を記録するなどの目的でも多く使われているようです。(クライアントへの請求額を計算する機能などがあります。)

 ただ、タスクごとにタイマーをスタートしたりストップしたりするのはやはり、手間がかかりますし、何よりタイマーを押し忘れることが多々ありそうです。結局、後から何をやっていたのかを思い出して入力することになりそうで、これは結構めんどくさそうです。特に複数のタスクを同時にやっている場合や、割り込みの仕事が多いような仕事の場合、ちょっと辛いかなと思います。
(私も実際に使ってみましたが、やはり頻繁にボタンを押し忘れます。ちなみに、スタート後、ストップするのを忘れると、8時間後に確認のメールが飛んできます。)

 元々タイムマネージメント意識の高い人や、時間単位で費用請求をする職種の人が、そういう目的で使う分にはこれが良いのでしょう。しかし、企業が、自組織の業務実態などを調査する目的などで導入する場合、以下の問題が残るように思います。

  • 必ずしもタイムマネージメント意識が高くない人も含め多くの人に使ってもらうのにはハードルが高い

  • 各個人の匙加減が入ってしまう可能性があり、データの客観性に疑問が残る

と言うことで、次は「勝手に記録してくれるタイプ」のものについて書きます。
(続く)

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