老人ホーム探しの注意点

90歳代の祖母が転倒をきっかけに要介護状態になった.

長男である父が、介護業界で働いている私に自慢気に「ばあちゃんを施設に預けることにしたんだけど,もういいところを見つけたんだ」とサ高住のホームページを印刷したものを見せてきた.

よくよく話を聴くと,「新しいのに安い」というのが選んだ一番の理由.そこに書かれている費用で必要な介護サービスもすべて受けられると思っていたようだ.

現在は,インターネットを利用して,自分で手軽に老人ホームなどの高齢者向け施設を探すことができる.しかしながら,多岐にわたる高齢者向け施設のそれぞれの違いや特徴を理解し,「その人に必要な介護サービスは何か」を考えたうえで適切な選択をすることはなかなか難しい.

ちなみに、サ高住の料金には介護に関する費用は基本的に含まれてはおらず,別途契約が必要である.

介護が必要になったときは,ネット検索ではなく,まず専門家に相談することが大切であると考える.どこに相談に行けば良いのかわからないときは,「地域包括支援センター」へ行くのが良い.

概ね中学校区に1センターある「地域包括支援センター」は,インターネットで簡単に検索できる.

まだ家族の介護に直面していないかたも,是非1度,『介護を必要としているかたがお住まいの市区町村名+地域包括支援センター』で検索し,いつか訪れるいざというときに備えてほしいと思う.

「介護」や「終活」の情報を堅く、重苦しくなく伝えています! その他、「仕事と介護の両立」や「介護職員のキャリア支援」に取り組んでいます。