ショーウインドウ

オリジナル楽曲

ショーウインドウ

冬にわざと隠れながら
あなたに別れを告げに行った
いつもの午後の青い電車
頬杖ついて海を見ていた

乾いた渚は冬に捕らわれて
引き潮の脱け殻だけ残し
ひと駅過ぎるたびごとに
私の心を小さくさせる

駅の地下街 Show window
あなたに似合いそうな
セーター探すいつもの癖
だけどあなたに私は似合わない

夢を語るあなたの横顔
風があらう高すぎる空
次のページを風がめくる
このままずっといたいのに

夕焼け薬屋を曲がれば
見馴れた賑わうお店たち
あなたの帽子を深く被った
あの夏にはもう帰れない

いつも代々木のあの店で
重ねたふたりの言の葉
枯れて消えてしまった
頬杖ついて思い出している

駅の地下街 Show window
あなたに似合いそうな
セーター探すいつもの癖
だけどあなたに私は似合わない

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