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”無名”からSNSを武器に知名度アップさせたアスリートの成功例って、ある?

”無名”からSNSを武器にして知名度をアップさせたアスリートの成功例はありますか?」

先日、こんな質問をサッカー関係者の方に投げかけたところ、
あるJリーガーの名前が挙がった。

この答えを聞いたとき、ぼくは違和感を感じた。
ん?そのJリーガーは無名選手だったのか?

少なくとも下記noteで、例に挙げた ②「競技の世界でも認知されていないマイナーアスリート(=無名)」のイメージとはかけ離れていたからだ。

その選手のキャリアは、J1チームから始まって、J2、J3を数チーム移籍している。
超メジャースポーツであるプロサッカー選手「Jリーガー」であり、サッカーにさほど興味ない人でも、その選手が所属していたJ1チーム名は知っている人が多い。
それをプロフィールに出せる時点で、ぼくの中では「マイナー」ではないし、少なくともデビュー当時から「無名」ではないと感じた。

つまり「”無名”からSNSを武器にして知名度をアップさせた」というより、
「J1リーガーのブランドで、一定レベルの知名度があり、ファンもいて、そこにコンテンツパワーを掛け合わせたことで、フォロワーが加速的に増えていった」例だと思うのだ。

そう、ここでの仮説は、
メジャースポーツである「サッカー」関係者の考える「マイナー」と、
「競技ブランド力がさほどなく、選手まで影響しにくい競技」関係者の「マイナー」は、
けっこう乖離しているんじゃないか?ということ。

複数名のサッカー関係者と話す限り、彼らにとってのサッカー選手は、
・日本代表レベル=神レベル
・J1選手=メジャー
が基準なので、
下位チームであるJ2、J3以下地域チーム所属選手は、おおよそ全て「マイナー・無名」のように捉えている印象をうける。(※ただしJ1→J3などの有名選手は該当しない)

確かに、J3に所属するJリーガーは、選手活動だけで生活できない選手も多いと聞く。
しかしそれでもボクシングでいえば、J2はTV放映のない世界王者レベル、J3でも日本王者や日本ランカーレベルはあるかと思う。
どちらも世間では無名かもしれないが、①「競技でそこそこ認知があるアスリート」にあたるはず。
競技人口も、試合数・年間観客数も、サッカーとボクシングでは比べるまでもなく、人の目に触れる機会がはるかに多い。サッカー自体が人気スポーツなので、地元J3のチームを応援したいコアファンも多いはずだ。

似たようなワードでは「マイナースポーツ」がある。
ネット検索すると下記ブログがあるが、確かにここに出ている競技は聞いたこともない競技がかなりある。「マイナー」と言えるだろう。

ただ「マイナースポーツ」は、おそらく競技自体の「知名度」をベースに定義されていて、違う視点からみて「報酬」をベースに「日本一になっても大半が競技だけで食えなかったらマイナースポーツ」と考える人もいると思う。
例えば、ボクシングは競技自体誰でも知っているメジャー競技だが、日本王者はもちろん、世界王者になっても競技1本で食えないことがある日本ボクシングに対しては、ぼく自身マイナー競技と思ってきたフシがある。

さて、話を「マイナー選手」に戻すと、ぼくは前回の記事でカテゴライズを以下の意図で示した。
競技の世界での「知名度」をベースに、
①「(世間ではほぼ知られてないが)競技でそこそこ認知があるアスリート」=マイナー選手
②「競技の世界でも認知されていないアスリート」=無名選手
※一般定義ではなく、あくまでも個人の見解


もちろんこの乖離は「個人によってモノサシが違う」に尽きる。
世間で認知されていない時点で「無名」と捉える人もいるはずで、先のサッカー関係者が教えてくれたことについて、何も「マイナーの定義はこう!だからそりゃ違うだろ」と指摘したいわけではない。

では、ぼくがなぜ「マイナー」の捉え方のズレが気になったのか?
それは、
世の中の大半のアスリートは、SNSの世界ではスタートダッシュできない、マイナーよりもさらに知名度に乏しい「無名」であるからだ。

「Jリーガー」と「プロボクサー」だと、明らかに「Jリーガー」のが多くの人の興味を惹きつけるブランド力があるように、競技によって同じ「マイナー」でも、SNS運用方法はだいぶかわってくるので、このモノサシが違うとチグハグになってしまう。

ぼくのSNSフォロワーの方は、大半が「Jリーガー」のようにそれだけでブランド力があるスポーツをしているわけじゃない。でもSNS活用をしたいと考えている。であれば、
世の中の大半のアスリートは、SNSの世界ではスタートダッシュできない、マイナーよりもさらに知名度に乏しい「無名」ということを真摯にうけとめて、SNSに取り組むべきだからだ。

そしてその答えは、今のところこれしかないと思っている。

・リアルでコンテンツパワーとなるリソースをつくれ。
・SNS運用する時間をつくれ。


前回のnoteに書いたとおり、少なくとも「②無名選手」は、よほどのコンテンツパワーと時間がない限り、SNSを武器・資産にしにくいので、まずはリアルの世界で「①マイナー選手」を目指す必要がある。
これは競技成績なのか、キャラにエッジ立てるか、競技軸以外の専門性を高めるなど、リアルの世界でコンテンツとなり得るリソースをつくる必要はあるよね、ということになる。SNSが活用できるのはそれからなのだ。

さて、前回のnote公開のあと「マイナースポーツだとトップ選手でも知名度がないからSNSを武器にするのは厳しいかも...。」という感想をいただいた。
しかしトップ選手ともなれば、コンテンツ次第で十分SNSを武器・資産にできる。

特に「日本一」などの記録は、テキストにすると目を引きやすい
なぜならメジャースポーツの中堅レベルに到達する方が難易度は高くても、マイナースポーツの日本一、世界一のが、注目されるというのは往々にしてある。世間で知られていないからこそ「なんかわかんないけど凄そう」みたいな注目のされ方もあるはず。
競技を知らない世間一般からすれば、タイトルの獲得難易度なんてわからないもの。
ボクシング界でいえば「WBOアジア王者」が日本王者よりもランクの低い「日本ランカー」だったりするのだが、獲得難易度は「日本王者」のが高くても、聞こえ的には「WBOアジア王者」のが良かったりする...。

だからSNSで発信するにあたって、プロフィールは何度も熟考した方がいいし、自分のリソースを可視化するということは習慣にした方がいいと思う。
マイナーでも卑下することなんてない。
自分がどんなリソース持ってるか知ってれば、色々切り口やアイディアが湧いてくるはずだから。

SNSは、あなたの発信の”何か”に興味をもつからフォローされる。
その”何か”を自分で見つけてアピールしなければ、誰の心も動かせない。
だから学んだり、自己分析したり、大げさなくらいにPR・発信してかなきゃいけない。

つまり、世の中の大半のアスリートは、SNS活用するならめちゃめちゃ頑張らなきゃいけないんですよ。
経験者だから語るけど、
マイナーアスリートって、そういうことよ。


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