貝殻を拾い集めるように ツアーを終えて

ちょりーす。大畑カズキです。
アルバムセルフライナーノーツ最終弾
「貝殻を拾い集めるように」編です。
結局ツアー完走までに終われなかったので
折角だからツアーを終わっての感想なども併せて。

この曲は僕には珍しく、歌詞から産まれた曲でした。実家に帰る途中の電車で僕はお元気でしょうか?という誰かに手紙を書くような曲を作りたくなったのです。

この曲がアルバムの最後に産まれました。
僕は凄く煮詰まっていました。フルアルバムの大変さを痛感していた頃合いでした。

この曲の歌詞が出来て、収録しようという話になり、その後しばらくタイトルが付かずでした。

そしてアルバムのピースが埋まった時、僕はアルバムのタイトルを「貝殻を拾い集めるように」と名付けました。

小さい子供が砂浜で貝殻を拾い集めるように、輝いて見えるものを拾っていって、僕という一人の人間が出来ている。これからもそうしたい。という思いを込めました。

そう決まってから数日後、この思いはきっとこの曲が総括をしてくれていると気づきました。
もう既に自分が言葉に書き記していた。不思議な体験でした。

なので珍しく
アルバムのタイトル→曲へ引用
という形だったのです。ピースがはまったような、最後に封筒の封を留めるような感覚でした。

僕はこれからも好きな物をなるべく好きでいたくて、来るべき未来が大きな砂浜のようにキラキラしてみえます。みんなはどうなんだろう。

山のように見えるかもしれないし、底が見えない谷のように見えるかもしれません。
でもきっと、行き着く先は、此処ですよ。
此処から此処へ行くだけです。そう強く思いました。大丈夫。

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僕はすなおとして初めてツアーを終えました。
まず僕が思ったことは、「人間はずーっと何処にでもいるな」という事でした。

各所に心待ちにしている人、約束があって、それはいつも温かいものでした。本当にありがとう。

そして、ファイナルは、一旦みんなの集めた物を見せ合う、そんな気持ちで臨みました。
大袈裟じゃなく、幸せでした。ありがとう。

きっと砂浜の砂粒は、人類一人一人の心が選んだものたちなんだろうね。だからキラキラサラサラしてる。

僕らはそこを踏み締めて、寄せたり、返したりして暮らしている。

お元気でしょうか?
と言える間柄でこれからもいましょうね。
本当にありがとうございました!!


大畑カズキ

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